シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
分子細胞生物学
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Molecular Cell Biology
授業コード Class code
991341G
科目番号 Course number
17NSLIS301

教員名
小幡 裕希
Instructor
Yuuki Obata

開講年度学期
2026年度後期
Year
2026年度
Semester
②Second semester
曜日時限
木曜1限
Class hours
Thursday First Period

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 化学科

Department of Chemistry, Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
我々の体を構成する細胞が、外来刺激に反応して増殖・分化・アポトーシスする際に起きる細胞内シグナル伝達について、分子レベルの基本的概念を解説する。その理解のために必要な「細胞内小器官 (オルガネラ)」、「細胞骨格」についての基礎と、キー分子も説明する。さらに、それら分子メカニズムの破綻によって生じるがん, 免疫系・神経系・内分泌系疾患、その理解に基づいて開発された治療薬の代表例について解説する。
目的 Objectives
我々のような多細胞生物が恒常性を維持するために細胞間でコミュニケーションする際の分子メカニズム、その破綻が原因となる疾患について、以下の事項についての知識の習得を目指す。本学科のディプロマポリシーに定める「化学を基盤として生命に関する諸現象を解明する基礎的素養をもつこと」を実現するための科目である。
到達目標 Outcomes
1.細胞が外来情報を受け取り、それを細胞内で処理して応答を起こす際の「シグナル伝達機構」の中の代表的な経路について理解し、説明できるようになる。
2.細胞内シグナル伝達のアウトプットとしての「細胞周期進行」、「アポトーシス」等を説明できるようになる。
3.細胞内小器官 (オルガネラ), 細胞骨格 (アクチンフィラメント, 微小管等), 細胞間接着装置, それらにおいて役割を果たすキー分子について説明できるようになる。
 4.細胞内シグナル伝達の機能喪失, 調節破綻が原因となるがん, 免疫系・神経系・内分泌系疾患等と、その理解に基づいて開発された医薬品の代表例を説明できるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
毎回授業内容に関する課題をLETUSに掲載するので、締め切りまでに必ず提出すること。遅れたものは受理しないので注意すること。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay
-

準備学習・復習 Preparation and review
各回の授業前に1時間程度、講義内容に該当する資料や参考書の項をよく読んで予習しておくこと。また、各回の講義内容を1時間程度復習し、習得した内容について説明できるようにすること。その上で課題を解き、不明な箇所は、理解し説明できるようになるまでさらに復習しておくこと。
成績評価方法 Performance grading policy
授業終了後に課す復習課題を40%、到達度評価を60%として総合的に評価する。
毎回出席していることを前提としているので、欠席回数に応じて最大10%減点する。開始30分で認証コードを消去し、それ以降に入室して受講しても欠席とする。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
Essential細胞生物学 原書第5版 (南江堂) 中村桂子, 松原謙一, 榊佳之, 水島昇 監訳、Molecular Biology of the Cell (W.W.NORTON & CO.). 7th ed. Alberts, Heald, Johnson著

授業計画 Class plan
1. はじめに
 ヒトをはじめとする多細胞生物の細胞内シグナル伝達, 細胞内小器官 (オルガネラ) および細胞骨格 (アクチンフィラメント, 微小管等), 細胞周期, アポトーシス, がん化等の概要を理解する。

2. シグナル伝達の仕組みの基礎
 ホルモン, 成長因子, 神経伝達物質などを介して細胞同士がコミュニケーションするための分子メカニズムの概略についての知識を習得する。

3. Gタンパク質共役型レセプター (GPCR) によるシグナル伝達
 ヒトにおいて種類が最も多いレセプターであるGPCRについて、アドレナリンやアセチルコリンによるGPCRシグナル活性化の分子メカニズムを例にして説明できるようにする。さらに、GPCRをターゲットとした代表的な医薬品の知識を習得する。

4. 酵素共役型レセプター (レセプターチロシンキナーゼ: RTK) によるシグナル伝達
 成長因子で刺激されたレセプターチロシンキナーゼがどのようにMAPキナーゼやAKTを活性化し、細胞を増殖・生存させるかを説明できるようにする。さらに、RTKの異常活性化が原因となるがんについての知識を習得する。

5. その他のシグナル伝達
 GPCRやRTK以外によるシグナル活性化の例として、サイトカインレセプター, TGFβレセプター, 核内レセプター等を説明できるようにする。

6. 細胞内小器官 (オルガネラ) の基礎, 核–細胞質間輸送
 細胞内小器官である核, 小胞体, ゴルジ体, リソソーム, ミトコンドリア等の基本的構造や、タンパク質が新規合成された後にどのように目的のオルガネラに移行するかについて説明できるようにする。

7. 膜交通 (メンブレントラフィック)
 小胞体で合成された分泌タンパク質が放出されるためにどのような経路で細胞膜に至るか、また、細胞膜のレセプターが活性化した後の分解経路やリサイクル経路についての知識を習得する。

8. 細胞骨格-1
 微小管, 中間径フィラメントの構造的および機能的特徴について学習し、それらを制御する仕組みを説明できるようにする。
                                                           
9. 細胞骨格–2
 アクチンフィラメントの構造的および機能的特徴, 筋肉における役割を学習する。また、細胞間接着に必要不可欠な複合体や細胞骨格についての理解を深める。 

10. 細胞周期-1
 一つの細胞がその中身を倍加し、二分して増えるプロセスである細胞周期について、それを制御するサイクリンとCDKを理解し、それらの働きを統合する機構を説明できるようにする。

11. 細胞周期-2
 細胞周期のうち、有糸分裂期であるM期に着目し、役割を果たすキー分子について説明できるようにする。

12. 細胞死, アポトーシス
 プログラムされた細胞死であるアポトーシスを引き起こす内因性経路と外因性経路がどのような機構で制御されているかについての知識を習得する。

13. がん-1
 がんの定義と性質を学習し、正常細胞ががん化して制御不能な増殖をする仕組みの概略を説明できるようにする。

14. がん-2
 がん細胞の無限増殖の分子メカニズムと、その理解に基づいた分子標的治療薬についての代表例についての知識を習得する。

15. 達成度の確認
 講義内容についての習得度を確認する。

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
取得した学位 (医薬学) と、東京理科大学生命医科学研究所およびがん研究センター研究所における勤務経験を活かし、分子細胞生物学に関する講義をおこなう (本科目は2025年度より担当)。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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