シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
社会学 (後・木4)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Sociology
授業コード Class code
99K1335
科目番号 Course number
L1HSSSCb23

教員名
長野 慎一
Instructor
Shinichi NAGANO

開講年度学期
2026年度後期
Year
2026年度
Semester
①First semester
曜日時限
木曜4限
Class hours
Thursday, 4th Period

開講学科・専攻 Department
経営学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the School of Management
単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
社会学は、近代以降の人間の集合生活を包括的に追究しようとする学問です。社会全体の大まかな仕組みに着目する視点/個々人の主観に着目する視点 、精神的活動に着目する視点/物質的活動に着目する視点など様々な視点があります。いずれの視点も、集合生活の成り立ちがいかに可能かを説明しようとする試みです。本科目では、これらの視点を概括的に説明し、社会学の導入を図ります。
 最初に古典的理論(ウェーバー、マルクス、デュルケム、ジンメル)を簡潔に解説します。この解説の内容を前提に現代社会学の概要を説明していきます。理論中心ですが事例も交え具体的に解説します。
主に、以下の問いに答える取り組みとして、社会学を説明することになるでしょう。
(1)特定の価値(例えば、神、人権、富など)は、主観的理解、相互行為、客観的規範に組み込まれることでどう集合生活を成り立たせるのか。
(2)自らが生み出したのではない社会の中で、人々はいかに自己や社会を再構成しうるのか。
(3)個人の意思や認識を形成する文化・知識と権力関係との関わりあいをいかに考えることが可能であるのか。権力関係から自由な個人がいないとすれば、個人はいかに権力関係に向き合うことが可能なのか。
(4)経済(資本主義)が生み出す物質的構造がいかに社会を成立させるのか。
目的 Objectives
本科目は、教養科目として、教養教育の編成方針の次の項目と密接に関わる。自然・人間・社会を幅広く俯瞰する力を涵養する。特に、「人間」が相互に関わり生成していく諸関係の束としての「社会」を理解するための「様々な視点」を身に付ける。

到達目標 Outcomes
社会学の様々な視点(理論と方法)を理解し、具体的な主題に適用し、他者が理解できるように、説明でききる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
レジュメは印刷して教室で配布します
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
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準備学習・復習 Preparation and review
①予習は不要ですが、復習は必要です。復習ではレジュメの内容を理解してください。
②その日に学習した理論をもとに、日常生活を観察したり、レジュメ資料やニュースで知りえた情報を分析したりして、新しい事実をしてみましょう。小レポ(授業内に提示、提出は翌週以降でよい)や確認テスト(第15回
に実施)ではその過程を表現してください。
成績評価方法 Performance grading policy
①第14回or15回の「授業内テスト」+各回で課す「授業内レポート」
②「授業内テスト」は、客観式(選択問題)中心。「紙の資料(レジュメ、メモ、参考書など)」は持ち込み可。
③「授業内レポート」は、150〜300文字程度の記述式。授業の内容の確認のほか、自分の考えを提示してもらいます。LETUSで提出(授業中に提出できるように設定します。授業中に提出するか、次の授業日までに提出してください)。
④成績評価は100点満点で行う。
「授業内テスト」=100点、「授業内レポ」=最大で15点(授業内テストが難しすぎた場合はもっと加点する可能性があり)。「授業内テスト」と「授業内レ ポ」の合計点は101点以上になった場合は100点とみなす。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
下記のうち2が一押しです。現代社会を理解する視点が詳細に解説されているゆえ。
1. 奥村 隆、2014、『社会学の歴史I--社会という謎の系譜』有斐閣 
2. 奥村隆、2023、『社会学の歴史Ⅱ--他者の想像力のために』有斐閣 
3.那須 寿、1997、『クロニクル社会学—人と理論の魅力を語る』有斐閣
4.玉野 和志 ほか、2016、 『ブリッジブック社会学〔第2版〕』信山社
5.大澤 真幸、2019、『社会学史』講談社
6.A.ギデンズ、2009、松尾精文・成富正信訳『社会学 第5版』而立書房,
7.日本社会学会 理論応用事典刊行委員会 、2017、『社会学理論応用事典』
8.濱嶋 朗 ほか、 2005、 『社会学小辞典』有斐閣



授業計画 Class plan
1回目      
社会学理論全体の大まかな見取り図を示します。授業全体の計画を説明します。

2回目      
社会学の古典:ウェーバーとマルクス
資本主義を成立させる人間の活動について「共有された価値・規範」に則して行動する個人の「主観」に着目する議論(ウェーバー)と、対照的に、資本主義を「主観」を拘束する経済的体系としてとらえる議論(マルクス)を対比的に学びます。

3回目          
社会学の古典:デュルケムとジンメル
社会を「共有された価値・規範」が結晶した「集合的な道徳意識」として捉える議論(デュルケム)と、社会を関係性が一定の形式(例、闘争か協調か、匿名性か否かなど)として生成していく事態に見出す議論(ジンメル)を対比的に学びます。いずれの議論も、個人の主観では論じえないものとして社会を捉える点、緩やかな協調関係がいかに生じうるかを扱う点に共通点があります。

4回目          
ウォーラーステインの世界システム論
マルクスの系譜に属する議論です。地球規模に広がる資本主義経済を歴史的に捉えるマクロな議論です。地球規模に広がる搾取の体系(先進地域による途上国に対する搾取、人種差別・性差別に結びついた搾取)を分析する基本枠組みを大づかみに学びます。

5回目          
マルクス主義フェミニズム
マルクスの系譜とフェミニズムに属する議論です。資本主義と性差別があいまっていかに、家事労働に従事する女性に対する搾取が生じてきたかを明らかにしようとする議論です。

6 回目        
パーソンズの役割理論
なぜ「共有された価値・規範」を想定する議論が必要なのでしょうか。そして、個々人がそのような価値・規範を己の生活で実践へと落とし込む様をどのように説明できるでしょうか。この問いに挑んだ議論としてパーソンズの「役割理論」を中心に扱います。役割とはある人の地位に応じて、価値・規範によって、その人に課される行為のまとまりを意味しています。ウェーバーやデュルケムの議論に続く議論です。

7 回目        
ゴフマンのドラマトゥルギー
「役割」理論では説明できない人々の個性の現れ方や秩序の柔軟性を、相互行為で人々が見せる「演技」に着目して説明する議論について学びます。パーソンズに批判的な議論です。

8 回目        
現象学的社会学・エスノメソドロジー
一般の人々の「日常生活」の「主観」や「方法」に着目して、その場・その時々の具体的状況に即して秩序形成が行われる様を説明する議論を扱います。パーソンズに批判的な議論です。

9回目          
ギデンズの再帰性/構造化 
特定の社会秩序の暫定的性格と変容可能性を、人々の批判的な自己吟味の過程(再帰性)に求める議論を中心に学びます。親密な関係性(ジェンダー、セクシュアリティ、家族)といったミクロな秩序の変容がいかに社会制度の変容と結びついているかに焦点を当てます。現象学的社会学やエスノメソドロジーが焦点を当てたミクロな現象を社会制度などのマクロな構造と関連づけようとする議論です。

10 回目        
ハーバマスの合理的コミュニケーション
市場経済、国民国家、市民社会、個人生活へと、高度な分化を遂げている現代社会にあって、人々はいかに社会のあり方や行方について自律的に合意形成を行うことが可能か。メディアを通じたコミュニケーションに焦点を当て、この問いについて議論を行うハーバマスの説を理解してもらいます。パーソンズは共有された価値を内面化することで社会秩序が可能になると言いましたが、その価値はいかに形成され、さらに、改定されるのでしょうか。ハーバマスなりの解答を理解してください。

11回目          
フーコーの生‐権力
社会を見渡せば、セクシュアリティなどの差異に沿って、機会や結果の不平等が、私達の生活には存在することが分かります。不平等が再生産されるメカニズムの根幹を、権力関係と科学的言説に求める議論を学びます。

12回目          
バトラーの「ジェンダーとしてのセックス」
社会を見渡せば、男性か女性か、LGBTQ+か否かの差異に沿って、機会や結果の不平等が、私達の生活には存在することが分かります。不平等が再生産されるメカニズムの根幹を、権力関係と科学的言説に求める議論を学びます。

13回目          
ブルデュのハビトゥス
社会を見渡せば、階層(階級)などの差異に沿って、機会や結果の不平等が、私達の生活には存在することが分かります。不平等が再生産されるメカニズムの根幹を、「社会的に生み出される感じ方や慣習的行動」に求める議論を学びます。

14  回目 および15回目 注意!!
いずれかの回で、「授業内テスト」を実施する。授業の進行具合による。かりに14回で「授業内テスト」を実施する場合には、15回では次の内容を扱う予定です。
 *グローバル化における、国民国家とエスニシティ
社会を見渡せば、日本人か否かの差異に沿って、機会や結果の不平等が、私達の生活には存在することが分かります。不平等が再生産されるメカニズムの根幹を、「人権の享有の資格」を「国民であること」に求める近代的な仕組みや文化に求める議論を学びます。国民国家に関する議論を中心に扱います。



担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor



教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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