シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
現代社会と倫理 (後・木3)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Contemporary Society and Ethics
授業コード Class code
99K1300
科目番号 Course number
L1HSHUMb01

教員名
田中 美穂
Instructor
Miho Tanaka

開講年度学期
2026年度後期
Year
2026年度
Semester
②Second semester
曜日時限
木曜3限
Class hours
Thursday 3rd period

開講学科・専攻 Department
理学部第一部(一般教養科目)、経営学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science Division Ⅰ
A course of liberal arts, the School of Management
単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
現代社会における諸課題は複雑かつ解決困難な様相を見せている。世界各地で起きている紛争、気候変動、貧困、差別や偏見、排他主義、そして、記憶に新しい感染症パンデミックは、社会を分断し、これまでの社会規範や価値規範を大きく揺さぶっているといえよう。このような現代社会特有の複雑な問題は、法や従来の社会規範、価値規範のみでは解決の糸口を見つけることが難しい。本講義は、現代社会における諸課題について、超高齢社会において社会的に脆弱な人々にも着目しつつ、生命倫理の原則や倫理的方法論の観点から検討することとする。
目的 Objectives
現代社会のさまざまな倫理的・社会的問題について、その背景や歴史的経緯、法政策などの対応、社会においてどのように認識されているのか、という観点から捉え、生命倫理の原則や倫理的方法を学ぶことで、今後、学生が直面するであろう諸課題への対応策を検討するための思考力を養う。
到達目標 Outcomes
1.    生命倫理の原則や基本的な倫理的方法論を理解し、生命倫理に関連するトピックについて基本的な知識を身につける
2.    現代社会におけるさまざまな倫理的・社会的問題の解決に向けて、合理的に考え議論に結び付けられるようになる
3.    日常におけるさまざまな倫理的・社会的問題に関心を持ち、適切に情報収集した上で、自らの考えを明らかにすることができる


卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
特になし
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion

準備学習・復習 Preparation and review
各講義時に準備学習・復習については適宜指示する。
成績評価方法 Performance grading policy
到達度評価60%、小テスト20%、授業での積極的な態度20%(コミュニケーション・ペーパーへの記入、授業時間内での質問、グループ・ディスカッションへの貢献など。受講者数によるが適宜)
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
-
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
講義資料あり
【参考書】下記以外にも、適宜講義中に紹介する。
『改訂版 入門・医療倫理Ⅰ』赤林朗編. 勁草書房. 2017年. ISBN: 978-4-326-10260-0
『終の選択 終末期医療を考える』田中美穂, 児玉聡. 勁草書房. 2017年. ISBN: 978-4-326-70101-8
『マンガで学ぶ 続 生命倫理』児玉聡, なつたか. 化学同人. 2026年 ISBN: 978-4-759-82376-9
『生命倫理のレポート・論文を書く』松原洋子, 伊吹智秀編. 東京大学出版会. 2018年. ISBN: 978-4-13-062420-6



授業計画 Class plan
1.    講義ガイダンス生命の始まりに関する倫理:
人工妊娠中絶と出生前診断、生殖補助医療などの倫理的諸課題について説明する。

2.    超高齢社会における倫理的・社会的諸課題
超高齢社会の日本が直面している、医療を中心とした社会的・倫理的な課題について説明する。具体的に扱うトピックとして、医療・介護制度、社会的孤立、認知症と胃ろうの問題などがある。

3.    介護ロボットや医療AIの倫理
最新技術を活用した介護ロボットや医療AIの倫理的課題について、超高齢社会におけるヘルスケア分野の労働力不足や社会的孤立といった社会状況と関連付けて検討する。

4.    差別について考える
生命倫理の領域で、これまでどのような問題が差別的であるとして議論されてきたのか、解決の糸口としてどのような検討が必要かを中心に考える。主に、遺伝情報・出生前診断、感染症について検討し、差別問題の解決に向けた法による対応と哲学的視点について説明する。

5.    生命倫理の基礎
生命倫理に関する基本原則や重要な概念について説明する。具体的な事例として、基本原則と関連するインフォームド・コンセントとがん告知について説明する。
小テスト①

6.    資源配分
COVID-19パンデミックにおいて問題となった希少な医療資源の配分に関する倫理的諸課題について検討する。具体的に扱うトピックとして、人工呼吸器治療の差し控え・中止の議論やワクチン配分をめぐる優先順位の議論などがある。

7.    感染症対応における諸課題
感染症パンデミックのような非常時に国家は個人にどこまで介入できるのか、私権制限と公衆衛生対策について検討する。また、公衆衛生対策がもたらした社会への影響として提起された、自粛警察や同調圧力についても説明する。

8.    予防の倫理
予防が重視される現代社会において、予防が有する倫理的諸課題について検討する。講義では、疾病予防、防犯、防災などの観点から検討する。

9.    研究倫理概観
研究に関する基本的なルールについて説明する。学術論文を書くことはもちろん、大学の授業においてレポートを書く際にどのようなことに気をつけたらいいのかを説明する。

10.    臓器移植
日本の臓器提供・移植の基本的な法律、法制化までの歴史の概観、現状と課題について検討する。検討に際しては、諸外国との比較によって理解を促す。
小テスト②

11.    終末期医療①
制度政策終末期医療に関する日本の政策がどのように変化してきたのか、治療中止をめぐる事件事案とその背景、諸外国の法制度について説明する。

12.    終末期医療②
意思決定支援のあり方終末期の医療・ケアについては、自己決定を尊重することが原則である。そのための方法として、事前指示やアドバンス・ケア・プランニングなどの方法や取り組みがある。しかし、これらの取り組みには、家族等の他者との関係性が意思決定にもたらす影響、家族がいることを前提する現状の政策や臨床実践など多くの課題があり、講義ではこの点について主に検討する。

13.    安楽死①
諸外国における安楽死の概況安楽死に関する用語を整理した上で、世界の概況に触れ、すでに安楽死の実践を積み重ねてきたオランダや米オレゴン州等の法制度とデータを概観する。さらに、主な安楽死反対論・賛成論について解説する。

14.    安楽死②
日本における議論を中心に日本における法的状況を確認し、スイスでの渡航幇助自殺の実態について説明する。また、近年の安楽死に関する事件を取り上げ、障害者コミュニティーからの批判についても検討する。

15.    到達度評価

(なお、講義内容や講義順番を変更する場合がある)


担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
新聞記者としての経験から、事象の正確な把握と背景の丹念な検討を重視する。また、実社会における具体的な問題として捉えられるよう、新聞・ニュース記事等を講義に適宜活用する。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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