シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
大学論 (後・火5)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Historical and Social Studies of Higher Education
授業コード Class code
99K1129
科目番号 Course number
L1IDSEMb01

教員名
愼 蒼健、鈴木 公明、竹尾 和子、張替 涼子、松本 朋子、村上 学、山中 聡、渡辺 雄貴、神野 潔
Instructor
Kiyoshi JINNO, Chang-Geon SHIN, Kimiaki SUZUKI, Kazuko TAKEO, Ryoko HARIKAE, Tomoko MATSUMOTO, Manabu MURAKAMI, Satoshi YAMANAKA, Yuki WATANABE

開講年度学期
2026年度後期
Year
2026年度
Semester
②Second semester
曜日時限
火曜5限
Class hours
Tuesday, 5th

開講学科・専攻 Department
理学部第一部(一般教養科目)、経営学部(一般教養科目)、理学部第二部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science Division Ⅰ
A course of liberal arts, the School of Management
A course of liberal arts, the Faculty of Science Division Ⅱ

単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
本学教養教育の目標の一つである、「ノブレスオブリージュの精神のもと、高い志をもって世界の発展・持続に率先して貢献する能力」の涵養を目指す。講義では、「東京物理学講習所」を出自とする本学創設時の状況とその後の歴史的展開を、より広いコンテクストの中に置き(大学史、近現代日本高等教育史、科学教育史など)、深みのある自校教育を行う。同時に、「大学とは何か」、「近現代日本の大学にはどのような問題が存在するのか」、「これからの大学はどこへ向かうのか」などを問う。学生は、複数の教員と共に考える経験を通じ、「大学」の一員であることの自覚や自分の立ち位置、そしてこれからの学びの可能性への気づきを獲得する。

<担当教員一覧>
神野潔(法学・日本法史)
愼蒼健(科学史・科学論)
鈴木公明(知的財産・イノベーション)
竹尾和子(教育心理学)
張替涼子(英語圏文学・書物学)
松本朋子(計量政治学・政治経済学)
村上学先生(哲学・倫理学)
山中聡(歴史学・近代フランス史)
渡辺雄貴(教育工学・学習環境デザイン)

※なお、同様の授業が各キャンパスで開講される。
目的 Objectives
この授業の目的は、研究者あるいは責任ある社会人として必要になると思われるスキルや知識を身につけ、ゆたかな人間性や想像力、そして多面的な視点で問題を考える力を養うことにある。また、話題を大学に特化することにより、受講生は「大学」という普遍的な学びの場の一員であることの自覚を高め、現実の学びの場である東京理科大学への理解を深めていく。
到達目標 Outcomes
具体的には次の力の向上を目標する。
(1)自明性を疑い、疑問を明らかにしていく「疑問力」
(2)物事を徹底的に吟味し、判断を下す「批判力」
(3)筋道を立てて考えることができる「論理的思考力」
(4)「プレゼンテーション能力(表現力)」
(5)ディスカッションができる「コミュニケーション能力」
(6)自分とは違う考えを受け入れる「寛容さ」と、「他者の立場に立って考えることができる想像力」
(7)レポートを書く力
さらに、
(8)現在の自分を時間的・空間的そして社会的に位置付け、説明できる「自己認識力」
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
講義でPCを使用するので持参してください。
なお、本講義では座席を指定します。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/-
-

準備学習・復習 Preparation and review
<準備(予習)>
LETUSに提示される授業用資料に目を通し、キーワードや課題などについて検討しておく。さらに、質問や議論のポイントを考えておくこと。
<復習>
要点をノートにまとめ、自分の言葉で問題となった事柄について説明し、さらなる疑問(問題)を提示できるようにする。授業内で教員が提示した参考書やウェブサイトなどを通じて、さらに知識や思考を広げる。

詳細はLETUS上の各回案内、または授業中に指示する。
成績評価方法 Performance grading policy
毎回の(第1回のガイダンスを除く)授業内で示されるワーク、ミニテスト、ミニレポートなどの合計点(10点満点×14回=140点)を、100点に換算して成績評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
天野郁夫『大学の誕生』上・下、中公新書、2009年。
天野郁夫『帝国大学—近代日本のエリート育成装置』中公新書、2017年。
寺崎昌男『日本近代大学史』東京大学出版会、2020年。
吉田文『大学と教養教育:戦後日本における模索』岩波書店、2013年。
広田照幸他編『シリーズ大学5 教育する大学:何が求められているのか』岩波書店、2013年。
C.H.ハスキンズ『大学の起源』青木靖三・三浦常司訳、八坂書房、2009年。
吉見俊哉『大学とは何か』岩波新書、2011年。
苅谷剛彦・吉見俊哉『大学はもう死んでいる?:トップユニバーシティからの問題提起』集英社新書、2020年。

これら以外の書籍については講義内で紹介する。

授業計画 Class plan
第1回(9月15日) ガイダンス(大学とはどのようなものだと思うか)
内容:この授業の狙いや進め方、成績評価方法などについて確認する。
<担当>神野潔

第2回(9月29日) 近代科学資料館見学
内容:近代科学資料館を見学して、理科大の歩みをおおまかに理解した上で、「自校史」を学ぶ意義、「自校史」を学ぶ資料館を大学が持つ意味について考えていく。
<担当>神野潔

第3回(10月6日) 大学は、なぜヨーロッパで誕生したのか?
内容: まずは、現代の大学が当然のものとして持つ制度や理念が、実は中世ヨーロッパの「ギルド」に由来する特殊な発明であったことを示す。次に、学生の自治を基盤としたボローニャ大学と、教師の自治で運営されたパリ大学の対比、さらにラテン語という「共通言語」を通じて、学者が国境を越えて移動した姿を紹介し、大学がヨーロッパ世界に広がっていった過程を明らかにする。最後に、中世ヨーロッパの大学が打ち立てた理念が、現代の大学にどこまで受け継がれているのかを検討し、これからの大学が、どのような存在であるべきかについて、受講者と共に考える。
<担当>山中聡

第4回(10月13日)理科大の歴史①:東京物理学校の時代
内容: 本学の起源は1881年に設立された東京物理学講習所である。1883年に東京物理学校と改称し、1949年に学制改革により東京理科大学となる。この歴史を日本の高等教育史・科学教育史という文脈の中で再構成してみたい。同時に、東京物理学校の性格を分析するため、物理学校卒業生であり、教員・理事長を務めた小倉金之助(1885-1970)の声に耳を傾ける。
<担当>愼蒼健
 
第5回(10月20日) 理科大の歴史②:新制大学として
内容:第二次世界大戦後、旧制高等教育機関が再編されて4年制の「新制大学」が誕生し、東京物理学校も東京理科大学となる。その後、大学はどのように変遷し、その中で理科大はどのような役割を果たしていったのか。戦後史の中に大学と理科大とを位置付けていく。
<担当>神野潔

第6回(10月27日)大学におけるインクルーシブ教育の課題— ジェンダー・障害・貧困・エスニシティ
内容:近年、「インクルーシブ教育」という理念が広く共有されているが、大学は本当にすべての人にとって学びやすい場となっているだろうか。ジェンダー、障害、経済格差(貧困)、エスニシティといった観点から、日本の教育過程全体を視野に入れつつ、大学における教育機会の格差や見えにくい排除の現状を検討する。困難を抱える学生の実情にも目を向けながら、大学で誰もが学び続けられる環境を整えていくための課題と可能性について、国際的な動向にも触れつつ考えていく。
<担当>竹尾和子

第7回(11月3日) 大学教育と学習設計
内容:大学とは何かという根源的な問いから出発し,大学教育の目的と役割を整理する。その上で,東京理科大学において授業の質を高めるためにどのような制度的・組織的仕組みが整えられているのかを具体的に紹介する。さらに,大学時代を通してどのように自らの学びを設計し,「学び続ける主体」として成長していくかを,教育工学の視点から具体的に考える。
<担当>渡辺雄貴

第8回(11月10日) 大学とイノベーション
内容:社会生活を望ましい方向に変革するイノベーション活動に対し、大学がどのような位置づけにおいてその役割を果たすのか、理科大発ベンチャー等の具体例を挙げながら解説する。
<担当>鈴木公明

第9回(11月17日) 博士人材の未来
内容:本講義では、知のプロフェッショナルを育成する博士課程の意義を概説する。文部科学省が進める産業界での博士活躍支援など、高度な課題解決能力が実社会でいかに評価されるかを分析する。学士・修士での就職も視野に入れつつ、国際的なキャリア形成において博士学位(Ph.D.)が強力な武器となることを欧米の事例から検証する。本学の支援体制が、受講生の自己実現や世界を舞台にした活躍といかに接続されるかを論考する。
<担当>松本朋子

第10回(11月24日) 諸外国における大学・高等教育のあり方
内容: イギリス、フランス、オーストラリア、台湾、アメリカなど、海外の大学で学んだ経験のある担当者とゲスト講師とで、海外の大学の制度、カリキュラム、学生たちの生活、入学(受験)などについて座談会形式で紹介する。
<担当>張替涼子、神野潔+ゲスト講師(菅野賢治先生、鄭稼棋先生)

第11回(12月1日) 大学をめぐる裁判と大学の自治と
内容: 大学を舞台にした裁判例を挙げながら、戦後の大学と学生たちとがどのように変質していったのかを見ていく。特に、学問の自由と大学の自治とが論点となった「東大ポポロ事件」、大学を「部分社会」と説明した「富山大学事件」などを紹介する。
<担当>神野潔

第12回(12月8日) 学生にとっての大学:「造反有理」
内容: 学生たちにとって大学とはいかなる場所であったのか。あるいは、いかなる場所であるべきだと考えられてきたのか。学生たちは大学に閉じ籠り、教育を受けるだけでなく、大学に問いを投げかけ、社会と軋轢を生むような存在でもあった。この授業では、日本社会において大学生が投げかけた「問い」の一部を拾い上げ、その「問い」と向き合ってみたい。
<担当>愼蒼健

第13回(12月15日) 地域の中の大学
内容:大学は人々が集う「場」でもある。その「場」が立地する地域とのかかわりから大学を考える。より具体的に「神楽坂地域の中の東京理科大学」を参加者と一緒に考えたい。たとえば「キャンパスが神楽坂ではないところにあったら」と考えてみよう。何が違ってくるだろうか。あるいは、神楽坂地域にとって理科大はいてほしい「価値ある存在」だろうか。その他、他の地域・国の事例も紹介しつつ、当日はゲストも呼び「外から」の意見や感想も交えてディスカッションする。
 <担当>村上学

第14回(12月22日) 卒業生との対話
内容:理科大の卒業生何名かを招き、理科大で何を学び、何を経験し、そしてそれが現在の人生にどのように繋がっているか(あるいは繋がっていないか)、大学を卒業した今、大学とはつまり何だと思うか、座談会形式でお話しいただいた後、履修者との質疑の時間を持つ。
<担当>神野潔

第15回(1月12日) 総括(つまり、大学とは何か)
内容:ここまでの授業を通して、各自がつまり大学とはどのようなものだと考えたか、意見交換する。
<担当>神野潔

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
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授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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