シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
法学2 (木3)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Law 2
授業コード Class code
9960411
科目番号 Course number
L2HSSSCb23

教員名
中尾 元紀
Instructor
Genki NAKAO

開講年度学期
2026年度後期
Year
2026年度
Semester
②Second semester
曜日時限
木曜3限
Class hours
Thursday, 3

開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
「法学2」では、「どのようなルールが『法』として観念されているか、または『法』という形で表明されてきたか」をテーマに、理論と実際の法実践の両面から、法の現代的な在り方について検討を加えていく。

講義の前半では、法の定義・存在形式に関する議論を深堀りする。法哲学的、公共哲学的または比較法的なアプローチを通じて、「私たちが法と認識しているルールはどんなもので、その根拠は何か」を検討する。

後半部では、人種差別、難民・移民問題、戦争といった国際的・国内的問題について、国際法学や憲法学、批判法学的な視点から分析を試みる。
特に、そのような難しい問題が関わるケースにおいて国内外の司法機関がどのような判断を下してきたか、そしてそれらの結論や論理展開にはどのような特徴があるかを検討する。これらを通じて、法が単一の硬直的なルールではなく、人の営みの結果としての動態性を有していることを明らかにする。
目的 Objectives
同一の法的問題について、日本だけでなく諸外国や国際的機関(国際的な裁判所など)がどのような立場で臨んでいるかを学ぶことによって、物事を多角的に見る能力と良き市民に必要なバランス感覚を養う。
また、「法」というルールに潜む価値判断やその存在根拠に、理論的・実際的な視点から分析を加えていくことで、社会や自らが採用している価値評価の基準(「常識」など)について、必要であればいつでも批判的に問い直すことができる教養を身につける。
到達目標 Outcomes
前記「目的」を達成するために、下記3点を到達目標とする。
(1)法の性格、道徳との関係、法の妥当根拠などについて理解する。
(2)法が社会にとってどのような意義を持っているか、説明できる。
(3)法の捉え方や正義のあり方には、一定の基準や枠と、多様性のいずれもが存在することを理解する。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
【他の教科との関わりについて】
この科目は、「法学1」とセットで内容を構成しているので、「法学1」と一緒に履修されることが望ましいです。
(本科目からの履修も歓迎します。前向きな姿勢で臨めば、良い成績を収めることは十分に可能です。)
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work
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準備学習・復習 Preparation and review
授業外の事前・事後学習として下記を求める場合がある。詳細は授業内で案内・指示する。
(1)配布資料の熟読。
(2)授業後、授業に対する質問・コメント等を提出する。その際、内容について指示がある場合は、それに従うこと(例えば、新聞記事やウェブサイトで授業に関連する問題を調べた上で、コメントをするよう求めることがある)。
成績評価方法 Performance grading policy
平常点(授業後課題やコメントの提出状況、グループディスカッションへの参加度)と、学期末の試験から評価する。
成績は下記(1)(2)の方法で算出し、高い方を最終成績とする。学期末試験を受験するためには、原則として講義回数の2/3以上の出席を要する。
(1)平常点20%+学期末試験80% (2)学期末試験100%
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials

授業計画 Class plan
第1回 ガイダンス、法と道徳[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:初学者向けの講義では、法と道徳は区別されることが一般的である。他方でイェリネックが「法は道徳の最小限」と表したように、法と道徳には何らかの連関があると考える立場も存在する。法と道徳の関係について、どのように考えればいいだろうか。

第2回 法の概念① 「法」はいかにして「法」となるのか[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:法について、「強制力を伴う社会規範」といった簡略な定義が与えられることがある。しかし、そのような定義は、果たして法の実態を適切に捉えているのであろうか。この問題について、ハートの『法の概念』を素材として分析を試みる。

第3回 法の概念② 補論としての言語ゲーム論[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:「法とは何か」という問題は、私たちが「法」ということばの使用を通じてどのような現象を表しているかという問題でもある。実際に、ハートの法理論は、言語哲学者であるヴィトゲンシュタインの「言語ゲーム」という考え方を、社会科学へと応用したものであると理解されている。

第4回 法の思想① 功利主義・自由主義[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:今日を生きる人々の間で、相当に広く受け入れられている考え方として、功利主義がある。功利主義は一般に、「最大多数の最大幸福」を志向するものとされ、受講生の多くにとってもキャッチーな思想、ないし「常識」に近いものとなっているかもしれない。この功利主義という考え方は、法の世界においてどのような位置づけを与えられているだろうか。

第5回 法の思想② 自由主義、共同体主義[演習(その他)、講義]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:ロールズが『正義論』で展開した自由主義(リベラリズム)は、功利主義に代わる公共哲学的思想として注目された。他方で、自由主義を批判する急先鋒として、共同体主義(コミュニタリアニズム)という考え方がある。それらの内容と現代的射程について改めて分析を試みる。

第6回 多様な法規範① 国際法[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:主として国家間関係を規律する国際法は、一般的な法(国内法)とは相当異なる性質を持つ。たとえば、国内社会では警察機構や裁判所が担っている、違反に対して強制的に制裁を加える装置が、国際法の世界ではほとんど皆無である。であるならば、果たして国際法は法といえるのだろうか。

第7回 多様な法規範② 憲法と国際人権法[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:国際人権規約や女子差別撤廃条約といった用語を、高校までの社会の教科書で目にしたかもしれない。人権条約と総称されるこれらは、人権を国家間の約束を通じて保障せんとする試みであり、第6回で扱った国際法一般の議論と質的に異なる法規範を生み出した。

第8回 多様な法規範③ 死刑問題[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:経済開発協力機構(OECD)加盟の 38 ヵ国のうち、死刑存置国は日本、韓国、米国の 3 ヵ国のみであり、このうち韓国は事実上の廃止国である。死刑にまつわる法的問題について、憲法と国際法の観点から検討する。

第9回 多様な法規範④ 平等、差別の禁止[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:世代間正義や、社会的弱者のための積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)といった、現代的な平等・差別の問題について検討する。

第10回 法的な判断を導くもの① 表現の自由[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:ヘイト・スピーチに対する民法的・刑法的規制と、これに関する憲法学・国際人権法学のアプローチを概説する。

第11回 法的な判断を導くもの② 移民問題と出入国管理[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:行政機関や国内裁判所の判断を導く要素について、出入国管理行政(移民や不法滞在者の取り扱い)を題材に検討する。

第12回 法的な判断を導くもの③ 難民問題
担当教員:中尾 元紀
授業内容:難民とはどのような人々で、どのような保護を必要としているのか。難民性(難民認定)をめぐる、日本と諸外国の判断の相違について検討し、グローバル化した現代の社会において適切な法実践を追求する。

第13回 法的な判断を導くもの④ 戦争と法[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:戦争という国家の極限状態において、法は成立するだろうか。空爆といった戦闘行為や、戦争終結後後の被害者救済(戦後補償)の問題について、国内的・国際的裁判所がどのような判断を下してきたかを解説する。

第14回 自由・平等と批判法学[講義、演習(その他)]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:第13回までの講義を振り返りつつ、法が自由・平等という概念をどのように理解してきたかを改めて分析し、当該理解に不十分な部分や克服すべき問題がないかについて、批判的に検討する。

第15回 講義の総括[演習(その他)、試験]
担当教員:中尾 元紀
授業内容:到達目標の達成度を確認した上で、これまでの内容について総括する。

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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