シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
現代哲学 (火4)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Modern Philosophy
授業コード Class code
9960163
科目番号 Course number
L2HSHUMb22

教員名
川井 博義
Instructor
KAWAI, Hiroyoshi

開講年度学期
2026年度後期
Year
2026年度
Semester
②Second semester
曜日時限
火曜4限
Class hours
Tuesday/4

開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
私たちは、様々なモノ・ヒト・コトとかかわりながら生きています。いや、それらの一部なのかもしれません。私たちは、単なる物質・物体として生命活動を維持しているわけではなく、さまざまなモノ・ヒト・コトに対して意味づけをして生きています。

例えば、言葉を用いて世界の様々なモノ・ヒト・コト名付け、意味づけをしています。文化が異なると言葉が異なり、同一の現象(モノ・ヒト・コト)でも違ったとらえ方をすること、個々人による思い入れなどによってモノ・ヒト・コトの意味づけが異なることなど枚挙にいとまがありません。その意味づけは、世界をどのように捉えるのか、人間をどのように考えるのか、といったものの見方・考え方によって大きく変わります。

本授業の前半(第1〜8回)は、哲学の基本的な事項とその展開を、後半(第9〜15回)は、人間が用いる科学という一つの世界を明らかにする営み自体を問う「科学哲学」や、言語・記号によって世界をとらえることができるのかといったことを問題とする「言語哲学」などについて学ぶことができます。

なお、本授業は「教養教育の編成方針」に定める、(1)自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力、(2)論理的・批判的思考力、(3)コミュニケーション能力、(4)国際性(異文化・異言語・異民族・国際問題の理解力)、を涵養するための科目です。
目的 Objectives
古今東西の哲学者・思想家の理論をただ覚えるのではなく、十分に理解した上で、それらを用いながら、みずから様々な事象を多角的にとらえることができるようになることを本授業の目的とします。
到達目標 Outcomes
①授業内に登場した思想家に関する哲学史上の位置づけを把握し、各学説の正確な理解にもとづき、みずからの表現により、その思想を明晰に説明できる。その際、自身の立場だけではなく、様々な可能性や立場を適切に考慮しながら、議論を展開することができる。

②自身の主張を一面的に展開したり、何かの対象を短絡的に批評するのではなく、自分とは異なる立場に立つなど、いろいろな角度から検討した上で、自身の見解を一定の学術的水準を保ちながら論じることができる。

③「科学とは何か」という問いに関心を抱き、授業を通じて学んだことを適切に用いながら、現代の人間が直面している諸問題の根本的・本質的な問題を捉えて多角的に検討した上で、論理的に自身の見解を示すことができる。

④授業資料をはじめ、各種文献・資料・情報を適切に用い、授業内容を活かしながら、みずから様々な課題・問題について考究することができ、それを伝えるための学術的な論述を深くかつ広く適切な形で展開することができる。

上記①〜④をすべてできるようになることが、本授業の到達目標です。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
【授業関連の連絡について】

授業資料の配付や授業関係の連絡はすべてLETUSを通じて行います。LETUSに掲示される情報を常にチェックするようにしましょう。個別の相談は、授業の前後に、直接対面で行うようにしてください。

【第1回授業について】

第1回授業でオリエンテーションを行い、本科目を履修するにあたって必要な伝達事項を説明します。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
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準備学習・復習 Preparation and review
毎回、LETUSから授業資料を事前に配布しますので、授業開始までに授業資料を読み、理解できない点を明らかにし、授業内容に対する関心を持つようにしておくことが予習となります(予習:目安40分)。

復習の際は、授業資料を用いなくても、授業内容を説明できる段階になることが目標となります。ノートをつくってA4用紙1枚くらいの分量に授業内容をまとめておくことが、論述の練習になります。また、予習段階で理解できなかったことや、疑問点について、授業で学んだ正確な理解に基づき、まとめておくとよいです。

なお、授業全体における後半になったら、それまでの学習に基づき、みずからの考えを一定の学術的水準で説明できるようにする必要が生じます。

「みずからの考えを説明する」とは、自分が正しいという立場から、様々な物事を論評することや、何かに対する感想を述べることではありません。いろいろな立場に立って、相対的かつ総合的に検討した上、学術的な手続きを踏まえて見解をしめすことです。最終的にそのようなことができるように準備しておくことが復習です。

また、各回の質問や意見などを整理しておき、それらを示すことのできる機会に備えておくことも復習の際に行っておく必要があります(復習:目安90分)。
成績評価方法 Performance grading policy
小レポート課題40%、最終レポート課題60%を大まかな目安にして、総合的に判断して成績評価を行います。その他、授業への貢献度に応じて一定の加点することがあります(評価全体の満点に対する20%が加点の上限)。

授業中・授業後に、質問・意見・感想を表明することができる機会などを何回かつくります。そうした機会に表明する見解や意見などが「授業への貢献度」として評価対象になることがあります(すべてが加点対象になるわけではありません)。

レポートは指定文字数を満たし期限内に提出することが評価対象となるための最低条件です。それができたとしても、論述内容が一定の学術的水準に満たない場合や、授業理解や論述力などが基準に達していない場合、低評価となります。

※条件を満たした小レポート課題・最終レポート課題の両方を提出したのに「-」である場合を除き、成績評価についての問い合わせは受け付けません。レポートを提出しても、すべての授業に出席したとしても、最低限の評価基準に達していない場合は「D」です。

※追試・再試等は、いかなる理由があっても行いません。

具体的なことは、第1回授業のオリエンテーションで説明します。オリエンテーションで説明した成績評価方法や履修上の注意などについて理解し承諾したことが、履修条件となります。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
毎回、授業資料をLETUSから配布します。事前にダウンロードして読んでから授業に臨みましょう。

【参考書】
熊野純彦編『近代哲学の名著—デカルトからマルクスまでの24冊』(中公新書、2011年)、熊野純彦『西洋哲学史—古代から中世へ』(岩波新書、2006年)、熊野純彦『西洋哲学史—近代から現代へ』(岩波新書、2006年)、『岩波哲学・思想事典』(岩波書店、1998年)、『哲学事典』(平凡社、1971年)、その他、必要に応じて適宜紹介します。

※参考書とは、授業内容をより深く・広く学びたい場合、おすすめできる文献です。

授業計画 Class plan
【第1回:オリエンテーション】
・この講義全体にわたるオリエンテーションを行い、授業計画、成績評価方法、注意点等について説明します。本シラバスを用いて説明をしますので、履修希望者は、本シラバスを熟読した上で、必ずリアルタイムで出席してください。

【第2回:哲学の原型(1)—宇宙論】
・タレス、アナクシマンドロス、デモクリトス、ピタゴラス学派による宇宙論・原子論などを学びます。現在の科学における分野だと天文学、宇宙物理学、数学、生物学、物理学などに該当する議論も、「哲学」であったことがわかります。「哲学」とは真理を探究する営みであり、現代科学も真理を探究する営みです。では何が違うのでしょう。こういったことを考えます。

【第3回:哲学の原型(2)—宇宙論】
・ソフィストたちの議論と、ソクラテス、プラトンの哲学(世界観・人間観)について学びます。ここでは特に前回との関連から、宇宙論に注目しながら、それらを紹介します。

【第4回:哲学の原型(3)—アリストテレス、ヘブライズム(ユダヤ・キリスト教)】
・現代の哲学・科学に多大な影響を及ぼしているアリストテレスの哲学について学びます。とくに、ここまで学んできた宇宙論に注目します。

・古代ギリシア周辺地域の思想・文化をヘレニズムと呼ぶのに対し、ユダヤ・キリスト教文化圏の哲学・思想をヘブライズムと呼びます。ヘレニズムの特色が論理による真理の探究であったのに対し、ヘブライズムでは神話による真理の提示がなされます。それぞれどのような違いがあるのかを、特に愛の問題に着目しながら理解します。

【第5回:科学と哲学(1)—古代から中世へ、中世から近代へ】
・現代科学の特色を踏まえた上で、「近代哲学の父」と呼ばれるデカルトの哲学を学びます。それまでの中世の「常識」に対し、デカルトの思考は何がどのように違うのか、なぜデカルトから近代と呼ばれるのか、こうした疑問に対し答えられるようにすることが目標です。

【第6回:科学と哲学(2)—近代の幕開け】
・デカルトを初発とする大陸合理論に対し、ベーコンを嚆矢とするイギリス経験論が誕生します。ダーウィンやスペンサーの考え方は、現代の科学観にも多大な影響を及ぼしています。また、ベーコンと彼に続くベンサム、ミル、ヒュームらの世界観・人間観を学びます。

【第7回:ドイツ観念論】
・18〜19世紀にかけて、哲学が分科することで科学が誕生します。この時期登場する大陸合理論やイギリス経験論とは異なる新たな立場、ドイツ観念論について学びます。

【第8回:理性と哲学、ここまでのまとめ・復習、学術的論述について】
・ここまでの総復習し、質疑応答を通じて疑問点を解決します。
・レポート課題に取り組むにあたり、学術的論述とはどういうことなのかを学びます。

【第9回:科学哲学(1)】
・科学とは「正しい」ことを探り「新しい」ことを発見するという機能があります。では、どのような基準で「正しい」「新しい」と言えるのでしょうか。ここでは、以降の展開の基礎的な知識と問題共有を行います。例えば、演繹法と帰納法という基本的な論理や、真理の探究に対して帰納法を用いることに疑問を投げかけたヒュームの議論を学びます。

【第10回:科学哲学(2)】
・帰納への懐疑論者であるネルソン・グッドマンによるグルーのパラドックスという思考実験について理解します。その上で、「科学的説明」とは何かという問題に焦点を当てます。ここではDNモデル、因果メカニズムモデル、統合化モデルという基本的な3つの説を紹介します。

【第11回:科学哲学(3)】
・世界は五感によってとらえることができて「在る」と言えるのか、五感ではとらえることができなくても理論的に証明されれば「在る」と言えるのか。前回行った議論を具体化しながら、科学的実在論、反実在論、社会構成主義、文パラダイム、意味論的捉え方などについて学びます。

【第12回:言語と人間】
・言葉とはその背景に必ず文化があります。言葉は人々の営みの中から生まれるものだからです。ここではアリストテレス以来続いた伝統的な論理学の限界を超克しようとした19世紀の哲学者パース、フレーゲ、ラッセルの議論や、言葉の性質をめぐるウィトゲンシュタインの議論を学びます。

【第13回:科学と存在(1)—実存主義・生の哲学】
・19世紀に登場した実存主義という考え方を学びます。これはそれまでの哲学が画一的な人間、つまり、誰でも同一・均質な「私」であることを前提に議論が進められてきたことに対する批判からはじまります。人はひとりひとり全く異なる存在であり、それぞれが「他ならぬ私」の問題を抱え、背負って生きているというのが実存主義の人間に対する視点にあります。こういった視点からとらえることができる人間と世界との関係を学びます。

【第14回:科学と存在(2)—構造主義】
・第13回で学ぶ実存主義を批判する形でフランスに登場したのが構造主義と呼ばれる哲学です。ここでは、レヴィ=ストロースやフーコー、クーンらの考え方を学びます。「パラダイム」という概念は、クーンの『科学革命の構造』(1962)によって広まりました。こうした考え方に触れることで、本科目の大きなテーマである「科学」についての議論をまとめます。

【第15回:全体のまとめ】
・授業全体の総復習を行い、質疑応答などを通じて理解を深めます。

※受講者の状況や興味関心等に応じて授業を進めるので、変更の生じる可能性があります。

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
※授業資料の配付や各種連絡は、LETUSから行います。履修希望者は、第1回授業開始前までに必ずLETUSから本科目の情報を得られるように準備しておいてください。

※本科目はさまざまなものの見方・考え方を学ぶことで、以上のような根本的な問いを共に考えるための訓練をすることができます。よって、「覚える」ことのみにとどまらず、「考える」ことに対する意欲を持って授業に臨んでください。

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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