シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
日本の文学 (後期木4)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Japanese Literature
授業コード Class code
99KT29C
科目番号 Course number
L3HSHUM112

教員名
西貝 怜
Instructor
Satoshi NISHIGAI

開講年度学期
2026年度後期
Year
2026年度
Semester
②Second semester
曜日時限
木曜4限
Class hours
Thurssday 4th Period 14:40₋16:10

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 応用物理学科(一般教養科目)、工学部(一般教養科目)、先進工学部(一般教養科目)、薬学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Department of Applied Physics, Faculty of Science Division Ⅰ
A course of liberal arts, the Faculty of Engineering
A course of liberal arts, the Faculty of Advanced Engineering
A course of liberal arts, the Faculty of Pharmaceutical Sciences
単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
履修形態 Course form
薬学科:選択 生命創薬科学科:選択
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
⑤ [対面]ブレンド型授業/ [On-site] Blended format (must include 50%-or-more classes held on-site)

概要 Description
【授業の概要】
大きく、以下の4点を講じます。
  1. 科学の問題を考える題材に文学を扱うことと、文学の中の科学を考えることの共通点と差異
  2. 文学研究との接続を視座とした科学史や科学技術の倫理学を中心とした科学の人文学研究
  3. 科学表象、科学言説という考え方
  4. 科学表象、科学言説に注目した小説の個別作品の考察

【授業の形式】
  • 基本的には教室での対面授業で実施します。毎回の対面授業は前回の復習、リアクションペーパーや自由記述を含む小課題への応答からはじめます。そのような復習を経て、授業の目的や学ぶことも明文化して示してから、毎回の授業内容に入ります。なお、授業で用いる資料は、基本的にLETUSにすべて投稿します。
  • 現状では5回程度を遠隔授業とする予定です。この遠隔授業は、同時双方向ではない非同期型、つまりオンデマンドで行います。授業日から数日程度の期限内で、LETUSに投稿された資料を読んだり録画動画を見たりして、課題に取り組む回とします。
  • 初回授業までには、LETUS上にレポ—トの詳細な説明の資料(レポート例、レポートの書き方など)を投稿します。この授業の最初から、どのようなレポートを書けばよいかという到達点、それを書けるようになるためにどのように学べばよいかという方法、どちらも明確に示します。
目的 Objectives
【この授業の目的】
近現代の日本語で書かれた小説について、現実の科学との関係から理解を深める。

【「教養教育の目標」との関係】
  1. この授業の「科目の分類」は「②人間と社会を学ぶ科目群」です。
  2. この授業の「カテゴリー」はCに位置しています。つまり「 2年次前期から4年次後期(薬学部薬学科は6年次後期)まで履修可能」で「課題解決型、多様な分野の総合に加え、学際性を持つ科目」になります。
  3. 東京理科大学の「教養教育の目標」は「専門教育と互いに補完し合いながら、体系的・段階的に行うことによって、課題が複雑化・多様化し、グローバル化した現代社会の中にあっても、優れた専門性を支える基盤となる以下の能力を、学生に共通に身に付けさせること」です。その「能力」は6つ挙げられていますが、特にこの授業に関連するものは、以下の3つになります。
①専門分野の枠を超えて広い視野で多元的・複眼的に自然・人間・社会を俯瞰できる能力
③課題を自ら発見し、主体的に考え、解決に取り組むための論理的・批判的思考力
④正解のない課題に対しても積極的に挑むための判断力・行動力
到達目標 Outcomes
以下の4点の達成が、この授業の到達目標になります。
  1. 小説の個別作品の考究、批評でのレポートの書き方を知る。
  2. 科学の表象、言説という考え方を理解する。
  3. 科学の表象、言説に注目した小説の研究例を具体的に知る。
  4. 自身で主体的に科学の表象、言説という視座で小説を分析できるようになる(最重要)。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
関連する卒業認定・学位授与の⽅針(薬学部のみ)
薬学科:DP1 生命創薬科学科:DP1
履修上の注意 Course notes prerequisites
  1. 注意!!前期水曜2時限目に開講される、同じく私、西貝怜担当の「日本の文学」と内容が大きく異なります。ですので、この2026年度後期の「日本の文学」を履修しても、前期開講の「日本の文学」も履修可能です。前期開講の「日本の文学」は、小説を主としながらもアニメやマンガを含めた広く文学的な表現に関する概論的な内容になっています。「日本の文学」について後期は狭く深く、前期は広く浅く学ぶといったイメージで差し支えありません。各々は授業として完結していながらも相互補完的なので、どちらも履修することで「日本の文学」への学びを深めることが出来ます。
  2. 現実の科学の問題との関連で小説を考えていきます。ですので、ほかの科学にかかわる人文学系科目を履修していると、その知識はこの授業でも役に立ちます。たとえば医学史、科学史、応用倫理学関連の科目も、東京理科大学では開講されています。
  3. 事前に作品を読むことを指示することがあります。ですので、受講生が作品を読んでいることを前提に授業を進めることもあります。
  4. ブレンド型授業(対面)で実施します。基本的に対面授業で実施しますが、数回程度をオンデマンド授業で行います。オンデマンド授業と対面授業を同時に行い、受講生の好きな方を受ければよいという方法はとらず、特定の授業回は必ず対面授業かオンデマンド授業かのどちらかのみで実施します。なお、オンデマンド授業の回の前には、対面授業内、およびLETUSでもその旨を繰り返しアナウンスをします。教員からの連絡に注意してください。
  5. すべての履修学生に対して、全授業回数のうち半数以上の授業回を、対面で受講するように求める科目です。ただ、上記のように特定の授業回で対面授業とオンデマンド授業を同時に行うことはしないので、単位習得に必要な2/3以上の授業回に出席をした者は、自ずとこの条件を達成することになりましょう。
  6. 初回の授業を休んだ人にも分かるように、ガイダンス関連の資料は読むだけで理解できるものを用意して、それをLETUS上にも投稿します。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/PBL (課題解決型学習) Problem-based learning
詳細は【成績評価方法】に書いてありますが、毎回、小課題の提出を求めます。そこには自由記述欄も設けます。連想や感想や急ぎでない質問など、自由に記述してもらって構いません。復習・まとめや課題解説やリアクションペーパーの内容の紹介などとともに、個人的な内容でない自由記述欄への応答も、毎回の授業の最初で行います。

準備学習・復習 Preparation and review
【準備学習】
特に重要な予習は、事前に指定された作品を読んでおくことです。「第何回の授業ではこの作品を扱うので、事前に読んでおいてください」とアナウンスします。また、個別作品の読解を求めない場合は、関連する論説文や事前の授業資料配布などで、予習を求めることもあります。
【復習】
講義内容を整理し、疑問点・問題を抽出しておいてください。関連する作品や研究関連の書籍や論文も挙げますので、そういったものを読むことも復習にあたります。
【予習復習チェック】
特に作品の読解ですが、予習復習をしているかのチェックをすることもあります。
成績評価方法 Performance grading policy
  1. 合計100点満点で採点します。配点は以下の通りです。
    40点:毎回の小課題の合計
    60点:レポート
  2. 「S:100〜90点、A:89〜80点、B:79〜70点、C:69~60点、D:59〜0点」で評価します。また、レポートの提出はこの授業の単位習得の必須条件とします。ですので、レポート未提出の場合は「D」でなく「-」の評価になります。
  3. 毎回、小課題を課します。その内容は、授業内容に関する具体的な設問やリアクションペーパーになります。リアクションペーパーは、その回の核心的内容を捉えた疑問や洞察を示すもの、講義内容と自分自身の関心・興味・知識を照らし合わせて考察したものであることが評価要素となります。感想や連想とは異なります(感想や連想や教員への要望なども書ける自由記述欄も毎回書けるようにします)。評価方法、書き方の詳細については初回授業で案内します。
  4. レポートの採点基準なども授業中に説明しますが、なによりも小説の対寧な整理と分析、これを示した上での細かな説明を重視します。作品について面白いひらめきや思い付きを述べるのが文学的な考察や解釈ではありません。
  5. 出席していることには一切加点できません。
  6. 授業全体の回数の2/3以上の出席が単位習得の必須条件になります。遅刻は0.5回の出席とします。遅刻、出席、その取り方、配慮については初回の授業で説明します。
  7. 私語などの迷惑行為や出欠席の不正、課題に答える際の剽窃などは、大幅な減点や単位習得の不可という評価で対応します。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
特定の教科書の購入は求めません。
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
【個別作品の考察でレポートを作成する際に役立つ教科書】
  • 北村紗枝(2021)『批評の教室——チョウのように読み、ハチのように書く』筑摩書房
  • 小林真大(2021)『「感想文」から「文学批評」へ——高校・大学から始める批評入門』小鳥遊書房
  • 日本近代文学会編(2016)『日本近代文学研究の方法』ひつじ書房
【研究関連】
  • 安藤宏(2012)『近代小説の表現機構』岩波書店
  • 安藤宏、高田祐彦、渡部泰明(2014)『読解講義——近代小説の表現機構』岩波書店
  • 荒巻義雄(2021)『SFする思考——荒巻義雄評論集成』小鳥遊書房
  • 千田洋幸(2013)『ポップカルチャーの思想圏——文学との接続可能性あるいは不可能性』おうふう
  • 千田洋幸(2018)『危機と表象——ポップカルチャーが災厄に遭遇するとき 』おうふう
  • 海老原豊(2021)『ポストヒューマン宣言——SFの中の新しい人間』小鳥遊書房
  • 限界研編(2013)『ポストヒューマニティーズ——伊藤計劃以後のSF』南雲堂
  • 限界研編(2018)『東日本大震災後文学論』南雲堂
  • 加藤夢三(2019)『合理的なものの詩学ーー近現代日本文学と理論物理学の邂逅』ひつじ書房
  • 加藤夢三(2024)『超越への回路ーー戦間期日本における科学と文芸』水声社
  • 中村靖子編(2019)『非在の場を拓く——文学が紡ぐ科学の歴史』春風社
  • フレドリック・ジェイムソン(2011)『未来の考古学Ⅰ——ユートピアという名の欲望』(秦邦生訳)作品社
  • フレドリック・ジェイムソン(2012)『未来の考古学Ⅱ——思想の達しうる限り』(秦邦生、河野真太郎、大貫隆史訳)作品社
  • ジャック・ボドゥ(2011)『SF文学』(新島進訳)、白水社
  • ミシェル・セール(1993)『青春——ジュール・ヴェルヌ論』(豊田彰訳)、法政大学出版局
  • フィリップ・ド・ラ・コタルディエール、ジャン=ポール・ドキス監修(2009)『ジュール・ヴェルヌの世紀——科学・冒険・《驚異の旅》』(私市保彦監訳)、東洋書林

授業計画 Class plan
第1回:ガイダンスと日本語の読み書き
第2回:短編の物語の分析とその実践
第3回:文学の中の生命倫理を考える、文学で生命倫理を考える
第4回:科学史とはどういった学問か
第5回:シニフィエ/シニフィアン/表象、言説とはなにか
第6回:表象、言説に注目したイデオロギー批評
第7回:加藤夢三『合理的なものの詩学ーー近現代日本文学と理論物理学の邂逅』を読む
第8回:横光利一「微笑」と科学者・技術者の倫理
第9回:森田療法と島崎藤村「或る女の生涯」
第10回:小酒井不木「人工心臓」と生命科学者・生命科学研究
第11回:伊与原新が描く科学と希望
第12回:近現代小説と科学①純小説と科学
第13回:近現代小説と科学②最新の研究について前編
第14回:近現代小説と科学③最新の研究について後編
第15回:まとめとレポートの詳細

※以上はあくまで授業の展開例です。受講生の関心、理解度、最新の研究の反映などから、適宜、変更される可能性があります。
※すべての履修学生に対して、全授業回数のうち半数以上の授業回を、対面で受講するように求める科目です。詳細は上記「履修上の注意」をご確認ください。
SBOsコード(薬学部薬学科のみ 2023年度以前カリキュラム適用者対象)
学修事項(薬学部薬学科のみ 2024年度以降カリキュラム適用者対象)

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
担当教員は、もともと生物学専攻です。ですので科学の人文学だけでなく、科学そのものの話題も授業に出すつもりです。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
【教員の自己紹介】
私は、水産高校出身です。大学の学部二年までは工学、三年からは水産学を専攻していました。理系の時は魚の生態を研究していました。その後に人文系に転向し、もともと理系であったということを生かし、生命倫理学や日本文学文化の科学表象を研究しています。以下にこれまでの詳しい経歴や業績が書かれたリサーチマップの私のページを貼っておきます。
https://researchmap.jp/24513104/

【受講希望者へのメッセージ】
自身の琴線に触れた物語作品に思考を巡らせることは、とても楽しいことです。ただ、感動を言葉にすることも、作品を深く理解することも簡単ではありません。それらの達成のためには、科学のように研究方法を学ぶことが重要です。このように聞くと、現代文は苦手だった、そもそも人文系の学問は難しそうと感じる方もいらっしゃるでしょう。安心してください。私は上述の通り、長らく人文系の素養がほとんどない人間でした。特に学部の人文系の教養科目の勉強と、大学院での人文系への転向にとても苦労しました。ですので、軽々に簡単だとかは言いませんが、もともと皆さんと同じ理系の立場だった人間として、皆さんに寄り添った講義にしたいと思っています。どうぞ、よろしくお願い致します。

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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