シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
哲学2 【哲学2】(月・6)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Philosophy 2
授業コード Class code
99K2212
科目番号 Course number
L1HSHUMc32

教員名
岩崎 大
Instructor
Dai Iwasaki

開講年度学期
2026年度後期
Year
2026年度
Semester
②Second semester
曜日時限
月曜6限
Class hours
Monday 5th Period

開講学科・専攻 Department
理学部第二部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science Division Ⅱ
単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
本講義では、現代思想における生と死の哲学を、現代社会特有の構造を踏まえながら分析していく。
これを通じて、現代における哲学の意義の理解と、実践的な能力として「自ら考え、よりよく生きる」ための思考法の獲得を目指していく。

自らの生を考え、よりよい生を導くために本講義が特に注目するのは、避けがたい現実としてたしかに存在する、「死」や「苦しみ」である。現代思想のひとつである実存思想は、こうした考えたくない現実にあえて意識をむけることで、苦悩や不安の先にある生の充実や真の幸福があると主張する。
一方で、現代社会では、我々が日常において現実の死を目にする機会や、生と死について真剣に考える機会は稀である。こうした現状を踏まえ、「考えたくないことは考えない方がよいのか?」という問いを「井の中の蛙問題」というテーマの下で横断的に思考していく。その際、自殺や終末期医療などの社会問題にも触れながら、哲学の応用としての死生学について検討していく。

本講義では、哲学の議論や現代社会の諸問題を基礎にして、学生各々が自己反省と行動変容を積み重ねていくためのトレーニングを行っていく。そのために、毎回の講義後に自身の思考を展開し、言語化するための課題を提示する。内容は、こちらで設定した問いや、講義に対する意見や感想など、模範解答のないものであり、自由に思考することを推奨する。
目的 Objectives
本講義は、教養科目の目標として示されている、多文化・異文化に関する知識の理解、人類の文化,社会と自然に関する知識の理解、コミュニケーション・スキル、論理的思考力、問題解決力、自己管理力、倫理観、生涯学習力、創造的思考力、考え抜く力を涵養することを目的とする。
とりわけ哲学的思考法の基礎に触れ、それを現代の社会問題と結びつけることで、自己や社会に求められる固有な態度を批判吟味していく能力を身につける。
到達目標 Outcomes
①哲学的な議論の基本に触れ、論理的かつ柔軟な思考法を身に着ける。
②哲学史上の議論や、自分以外の履修者の生と死、苦悩に対する思想や態度の多様性を理解し、自らの価値観、死生観を相対化する。
③現代社会が抱える「井の中の蛙問題」を自覚する。
④議論や課題を通じて、自らの生に対する反省意識と、根源的な問いを立てるための力を養い、自ら考えることの意味を体験的に理解する。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
講義は対面授業で行う。パワーポイントを用いるが、講義スライドは一部を除き配布しないので、主体的なノートテイクを心がけること。
講義課題および一部の講義資料、講義動画については毎回LETUS上で提示する。
各回の課題の提出締切は毎週水曜日までとする。
提出した課題のなかから一部を次回の講義で匿名化してシェアし、そこから議論を展開していく。他の学生の刺激になるような自由な意見を期待する。
課題への取り組み方や形式等については初回講義にて詳細を説明する。
春学期「哲学」を受講することで、理解が深まる。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion
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準備学習・復習 Preparation and review
事前学習として、テキスト、各種事典、参考文献等から講義内容に該当する箇所の下調べを行い、自分なりの意見、疑問等を書き出しておくこと。この事前学習の所要時間の目安は60分程度とする。
事後学習では、講義内容を整理しながら批判を行うとともに、自らの死生観や価値観を反省し、講義内で与えられた課題に再度取り組むなどして、自分なりの意見を構築していくこと。この事後学習の所要時間の目安は90分程度とする。
成績評価方法 Performance grading policy
学期末のレポート試験(50%)および毎回の講義課題(50%)で評価する。
講義内容の理解のみならず、いかに自分自身の生に関連づけた独自の思考に取り組んでいるかを重視する。
答えのない問題に対して、明確な結論は必ずしも求めない。根源的かつ固有な思考に踏み込むプロセスを示すことができれば評価に値する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
『スマホと哲学』岩崎大著、春風社、2021年発行、978-4861107368
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
テキスト以外の参考書については講義で適宜紹介する。その他、資料についてはLETUSにアップロードする。

授業計画 Class plan
第1回:「井の中の蛙は幸せか?」
本講義を一貫するテーマである「井の中の蛙」問題を紹介することで、講義概要を示す。

第2回:「幸せならそれでいいのか?」
幸福論の基本に触れながら、幸福に対する現実と知の関係、自身の幸福感について反省する。

第3回:「自らの価値観を反省する」
事実に対する価値判断の多様性を事例を用いながら理解し、その基礎にある優劣の意識について反省的に理解する。

第4回:「ルサンチマンと神の死」
ニーチェのルサンチマンと奴隷道徳に基づいて、歴史的出来事として神の死の理解する。

第5回:「ニヒリズムと超人」
ニーチェのニヒリズムと超人思想における世界観と生の態度について反省的に理解する。

第6回:「何を求めて生きればいいのか?」
キルケゴールの主体的真理について、その獲得過程を挫折や絶望に触れながら反省的に理解する。

第7回:「誰でもない誰かによる支配」
ハイデガーのDas Man概念について、同調圧力や責任について触れながら反省的に理解する。

第8回:「こんな世界なら死んでしまおうか?」
カミュの不条理と反抗について、自殺論を中心にして考察する。

第9回:「苦しみがもたらすもの」
ヤスパースの限界状況論を基礎にして、死や苦悩の自覚が生にもたらす可能性を理解する。

第10回:「死生学とは何か?」
哲学の実践のための方法としての死生学について理解する。

第11回:「現代の死の実態」
現代社会の死の実態をデータを基に分析しつつ、ライフサイクルと世代間交流の歴史的変遷がもたらす死生観形への影響を理解する。

第12回:「現代の死の語り」
死の実態の変化がもたらす現代の「死のタブー視」の構造を、死の人称の違いに注目しながら分析し、死の経験と語りの質的差異を理解する。

第13回:「死の医療化」
現代社会の特徴である死の医療化と、イリッチの医原病の議論を基に、現実の社会的および文化的な変化と価値観の特徴を反省的に理解する。

第14回:「正義の倫理とケアの倫理」
現代社会が抱える死の現場から生じた諸事例に触れながら、新たな倫理基準について理解し、自らの対人関係を反省する。

第15回:「講義の総括:井の中の蛙問題・再考」
これまでの講義内容を振り返りつつ、井の中の蛙問題の内実を改めて整理する。

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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