|
教員名 : 内藤 航
|
科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
化学環境概論
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Introduction to Chemical Environment
授業コード Class code
994225Y
科目番号 Course number
42CHCHE207
教員名
内藤 航
Instructor
Naito Wataru
開講年度学期
2026年度後期
Year
2026年度
Semester
②Second semester
曜日時限
月曜2限
Class hours
Monday / 2nd Period
開講学科・専攻 Department
工学部 工業化学科
Department of Industrial Chemistry, Faculty of Engineering 単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
⑤ [対面]ブレンド型授業/ [On-site] Blended format (must include 50%-or-more classes held on-site)
概要 Description
環境問題は非常に広範かつ総合的な社会課題である。本講義では特に化学物質による環境汚染を中心に扱う。具体的には、過去の公害事件の経験(事件の経緯、被害実態、採用された対策、およびその評価など)、環境汚染を理解するための科学(環境中における汚染物質の挙動とその予測、および、汚染物質削減手法)、現在問題となっている地球環境問題(例えば海洋プラスチックや有機フッ素化合物)の実態および、化学物質の適正な管理のためのリスク評価/管理の方法等のテーマを取り上げる。また、福島の原発事故による放射性物質汚染のリスクについても概説する。
主に化学物質による環境問題(特に化学物質)について、環境中での挙動やモニタリングの方法、ヒトや野生生物に対する影響評価方法、および、規制を含むマネジメント方法についての理解と広い視野を得ることを目的とし、環境リスク評価・管理についても理解を深めたい。これらを通して、科学的な視点に⽴って環境問題の多⾯的な側面を理解できるようになることを期待し、人間活動が地球環境に与える影響が大きくなった現代における、私たちの仕事への取り組みや生活スタイルについて考える機会としたい。 目的 Objectives
工学部工業化学科を修める者は、将来、化学工業の生産、開発、応用の場で働く場合も多いと想定される。そこで、化学工業の生産の場における労働安全、生産に伴う排水、排ガス、廃棄物等の環境影響、さらには、化学製品の使用に伴う室内と室外環境への影響について、基礎的事象を科学的に理解し、悪影響を未然に防止するための基礎知識と技能を身につける。また、化学物質等の環境リスクの評価と管理に関し、リスク便益の観点を踏まえた理解を深めることを目的とする。
到達目標 Outcomes
1.過去の日本における公害問題や、現在の地球環境問題などについて説明でき、自分なりの考えや取り組みを発言できる。
2.工業的に生産される化学物質が引き起こす環境問題に関し、その測定方法、環境中挙動、人や環境に対するリスクの評価方法、および対策について概要を説明できる。 3.環境リスクの評価と管理に関して理解し、対策の効果について比較考察ができる。 卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 履修上の注意 Course notes prerequisites
各講義では、事前に講義資料の配布や小テスト(3回程度)を実施、予習や復習を通した自己学習を促す予定である。
本講義の履修には、数学(高校程度)を習得している必要がある。また、表計算ソフト(マイクロソフト エクセル等)を使えることが望ましい。 オンライン授業では、同時性又は即応性を持つ双方向性(対話性)型の授業を実施する。 全授業回数のうち半数以上の授業回を対面で受講することを求める。 アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
小テストの実施 Quiz type test
-
準備学習・復習 Preparation and review
講義資料は出来る限り事前にWEB等を通じて配布する。講義前後にその内容に関して自習・復習しておくこと。また、講義で課す簡単な問題や、宿題を通して復習をすること。
成績評価方法 Performance grading policy
講義時間内とLETUSのフォーラムにおける講義後の質問や意見などの発言や発出、小テストや宿題等の提出内容など、講義への積極的な関与について評価する。
さらに、期末に筆記試験あるいは課題に対する作文により評価を行う。これらを総合して成績を評価する。 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
-
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
参考書として、以下のものを例示する。講義内容の理解を深めるために活用して欲しい。現在もニュース記事になる環境問題も扱うため、日頃から関連のニュース記事に関心を持つことを勧める。
・坂田昌弘[編著]、磯部友彦、梶井克純、加藤義久、高橋嘉夫、田辺信介、藤江幸一、益永茂樹[著]、エキスパート応用化学テキストシリーズ「環境化学」、講談社(2015) ・中西準子、益永茂樹、松田裕之、「演習 環境リスクを計算する」岩波書店(2003) ・中西準子「環境リスク学—不安の海の羅針盤」日本評論社(2004) 授業計画 Class plan
1.化学物質による環境汚染 (対面授業)
講師のこれまでの化学物質等の環境(リスク)問題との関わりを紹介すると共に、今後の講義の概要・目的・到達目標・成績の評価方法などを説明する。化学物質による環境汚染の歴史的変遷について概説する。 → 講義全体の流れを理解し、化学物質による環境汚染の歴史的変遷を理解する。 2.日本における公害経験−水俣病・イタイイタイ病・四日市公害など (対面授業) 日本における代表的な公害を取り上げ、その経緯や被害と現状を紹介する。 → 汚染の悪影響の予兆を見逃し、放置することでいかに甚大な被害に至り、また問題解決を困難にするか等について理解する。 3.日本の公害対策と環境規制の進展 (対面授業) 日本の環境政策、すなわち、環境基準や排出基準の導入やその後の発展について紹介する。 → 日本の環境規制制度の進展とその課題について理解を深める。 4.水質汚濁−1 (対面授業) 水資源の確保、水質汚濁の指標、水環境における化学物質の物理的な輸送などの現象について解説し、水環境における汚染の科学について学ぶ。 5.水質汚濁−2 (オンライン授業) 水環境における化学物質の分解、生物濃縮など、水質汚濁の科学的な理解を深める。水質汚濁を防止するための排水処理について理解を深める。 6.大気汚染 (対面授業) 硫黄酸化物、窒素酸化物、粒子状物質、光化学スモッグなど、大気汚染の実態と対策について理解を深める。大気汚染の原因や汚染機構について理解する。大気中における化学物質の輸送、分解や除去の機構について理解し、そのモデリング方法について簡単な計算ができる。 7.土壌汚染 (対面授業) 実際の⼟壌汚染問題を例として、⼟壌汚染に関する問題を解説する。 → ⼟壌汚染の実態把握の難しさ、評価、対策について理解を深める。 8.廃棄物問題 (対面授業) 廃棄物処分や3R(Reduce、Reuse、Recycle)の現状や課題について概説する。 → 循環型社会の現状と課題を理解する。 9.リスク評価(全般)(オンライン授業) リスクと安全の概念、リスク評価・管理、リスク比較、リスク認知について概説する。 10.化学物質の曝露とリスク評価−ヒト健康リスク (対面授業) 化学物質の有害性評価の手順について、用量−応答関係、一般影響と発がん影響、最大無作用量、不確実性係数などの用語を紹介しつつ解説する。 → 有害性評価の手順、あるいは、摂取量基準や環境基準の設定手順について理解し、人健康リスク評価について理解を深める。 11.化学物質の曝露とリスク評価−生態リスク (対面授業) 生態リスク評価の方法と事例について講述する。 → 化学物質の生態リスク評価ついて理解を深める。 12. 海洋プラスチック問題 (オンライン授業) 社会課題となっている海洋プラスチック問題(マイクロプラスチックを含む)についてリスク評価・管理の視点から講述する。 13. 有機フッ素化合物の問題(オンライン授業) 社会的課題となっている有機フッ素化合物による汚染の問題についてリスク評価・管理の視点から講述するする 14.放射性物質による環境汚染(対面授業) 福島原発事故に伴う放射性物質汚染と個人被ばくの実態と課題について解説する。 → 放射性物質によるリスク問題の実態と解決の難しさを理解する。 15.まとめ (対面授業) これまで紹介した化学物質等による環境問題についてまとめるとともに環境リスク評価・管理の視点から今後の課題等について講述する。期末課題の説明をする。 担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
-
教育用ソフトウェア Educational software
-
-
備考 Remarks
授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
N
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N
|