シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
現代文化論 (前期水4)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Contemporary Cultural Studies
授業コード Class code
99KT24A
科目番号 Course number
L3HSHUM128

教員名
塚本 隆大
Instructor
TSUKAMOTO, Takahiro

開講年度学期
2026年度前期
Year
2026年度
Semester
①First semester
曜日時限
水曜4限
Class hours
The fourth period on Wednesday

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 応用物理学科(一般教養科目)、工学部(一般教養科目)、先進工学部(一般教養科目)、薬学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Department of Applied Physics, Faculty of Science Division Ⅰ
A course of liberal arts, the Faculty of Engineering
A course of liberal arts, the Faculty of Advanced Engineering
A course of liberal arts, the Faculty of Pharmaceutical Sciences
単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
履修形態 Course form
薬学科:選択 生命創薬科学科:選択
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
本講義では「テクノロジーを用いた芸術」について、その具体例・意義・理論的背景を見ていきます。この作業を通して、複雑化する社会課題への幅広い視点・創造的な思考力を獲得することが目的となります。これは本学「3つの方針」における「自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力 」・「課題発見・解決力、論理的・批判的思考力 」及びカリキュラムポリシーにおける「倫理観・豊かな人間性」と関係します。
先端的なテクノロジーは社会課題の「原因」にも「解決手段」にもなり得ます。その為、芸術を通してこれらについて考察を行うことへの需要は強く、欧州原子核研究機構CERNをはじめ欧米の各機関で行われています。

本講義では、まず「芸術が先端的なテクノロジーを扱ようになったこと」、また、「社会課題と関係を持つようになったこと」に関する歴史的背景とその影響を確認します。
続いて、各回にて実際のテクノロジー・アートの具体例を見ながら、その理論的背景を説明していきます。併せてそうした実践を通していかに社会課題やその解決法を眼差すことができるのか、参加者からのコメントなども活かしながら考察を行っていきます。
例えばDaniel Coppen, Tomo Kiharaの作品《How (not) to get hit by a self-driving car》は、自動運転用AIによる検出を避けながら、いかに道路を渡りきることが出来るのかを競うインスタレーション作品です(第9回で扱う予定)。ここでは検出を避ける為の行動を通して、実際にAIが子供や車椅子ユーザーを上手く認識できないこと、元となるデータが特定地域の地形に偏っていることが参加者に示されます。自動運転は物流の維持・高齢者のアクティビティなどの解決策でありながら、同時に、その多様な地域・状況における実現に関して様々な問題を抱えてもいるのです。これらの点について、いかに考えうるのでしょうか?

また、講師のフィールドワークの経験をもとに、サイエンスとアートの協働における内実を伝え、より深い視座の獲得を目指します。更に、アート的思考力とサイエンス的発想を活かしたワークショップの実施や、実際のテクノロジーと芸術の実践を行う機関の活動内容も確認し、より具体的な社会との繋がりの在り方への理解も試みます。責任ある研究とイノベーション(RRI)やELSIの領域との接続も目指していきます。


目的 Objectives
目的①:「テクノロジーを用いた芸術実践」に関する知識と理論的背景の習得及び社会課題解決に向けた柔軟な思考法の獲得。
まず芸術が先端的なテクノロジーを扱ようになったこと、また、社会課題と関係を持つようになったことに関する歴史的背景とその影響を知る。次に、各回において、実際のテクノロジーを用いた芸術実践の具体例を見ながら、その理論的背景を学ぶ。併せてそうした実践を通していかに社会課題やその解決法を眼差すことができるのか、参加者からのコメントなども活かしながら考察していく。

目的②:「自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力 」・「課題発見・解決力、論理的・批判的思考力 」及び「倫理観・豊かな人間性」の獲得
上記の学習を通して、本学「3つの方針」における「自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力 」・「課題発見・解決力、論理的・批判的思考力 」及びカリキュラム・ポリシーにおける「倫理観・豊かな人間性」の獲得を目指す。
到達目標 Outcomes
この授業が終了した時に、受講者は以下のような知識や能力を身につけることを具体的な目標とします。

・現代芸術の歴史に関する初歩的な知識を説明できる。
・テクノロジーを用いた芸術に関する基礎的な説明を行える。
・上記実践に関係する現代思想の基礎的な説明が行える。
・先端的なテクノロジーが持つ様々な課題の基礎的な説明が行える。
・複雑化する社会課題への幅広い視点・創造的な思考力の獲得。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
関連する卒業認定・学位授与の⽅針(薬学部のみ)
薬学科:DP1 生命創薬科学科:DP1
履修上の注意 Course notes prerequisites
特になし。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/-
-

準備学習・復習 Preparation and review
・授業前にレジュメの内容を簡単に確認して頂きます。これにより授業への理解が深まります。
・復習として、授業内容に関するレスポンス・ペーパーの提出をして頂きます。優れた内容のものは講義内で紹介することがあります。
成績評価方法 Performance grading policy
・講義への積極的参加・貢献度(授業内での発言・質問、レスポンスペーパーなど)40%
・期末テスト30%
・レポート30%

※ テストは15回目の授業で行う予定です。解答例は後日学内システムに掲載します。
※レポートは最終授業回後の提出になります。フィードバックも行う予定です。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
・授業ではレジュメの配布を行います。

主な参考文献(これらを購入する必要などはありません。以下の文献を読んでおくと講義の内容がより良く理解できると思われます。)
・フォスター, Hほか 2019『ART SINCE 1900:図鑑1900年以後の芸術』尾崎信一郎ほか訳 東京書籍.
・坂根巌夫 2010『メディア・アート創世記ー科学と芸術の出会い』工作舎.
・マイヤーズ, W. 2016『バイオアート バイオテクノロジーは未来を救うのか。』久保田晃弘監修 ビー・エヌ・エヌ新社.
・フェルベーグ, P. P. 2015『技術の道徳化: 事物の道徳性を理解し設計する』鈴木俊洋訳 法政大学出版局.

・Lisa, S,D. 2019. Normative and conceptual ELSI research: what it is, and why it’s important. Genetics in medicine(21)pp.505-509.
・Jakobsen, S. E. 2019. Expanding the field of Responsible Research and Innovation (RRI)– from responsible research to responsible innovation. European Planning Studie(27)pp.2329-2343.


授業計画 Class plan
第1回 ガイダンス [講義] 担当教員:塚本隆大
ガイダンス及びテクノロジーを用いた芸術の代表例などを紹介。授業への具体的なイメージを持って頂く回。

第2回 アートとテクノロジー・社会、その歴史—素材としてのテクノロジー—① [講義] 担当教員:塚本隆大
芸術がテクノロジーを素材とするまでの流れを確認。ここでは前提となる現代芸術の歴史を見ていく。

第3回 アートとテクノロジー・社会、その歴史—素材としてのテクノロジー—② [講義] 担当教員:塚本隆大
芸術がテクノロジーを素材とするまでの流れを確認。テクノロジーを用いた芸術実践の初期例を見ていく。

第4回 アートとテクノロジー・社会、その歴史—美術館から社会へ— [講義] 担当教員:塚本隆大
芸術がテクノロジーを素材とするまでの流れを確認。テクノロジーを用いた芸術実践が社会課題と結びついていくまでの過程と理論的背景を追う。

第5回 作品を通して考える—生命倫理・動物倫理、テクノジーによる利益と犠牲— [講義] 担当教員:塚本隆大
生物学の発展は遺伝子編集による生命操作など様々な倫理的課題と関連する。この点について扱う芸術作品をもとに理解と考察を深める。

第6回 作品を通して考える—テクノロジーの社会変革可能性と権力— [講義] 担当教員:塚本隆大
テクノロジーの発展は社会を変革する。一方でその影響力から社会において大きな力を持つこともある(一部テック企業など)。この点について扱う芸術作品をもとに理解と考察を深める。

第7回 作品を通して考える—ジェンダー— [講義] 担当教員:塚本隆大
テクノジーの発展とジェンダーは深い関係を持つ。この点について扱う芸術作品をもとに理解と考察を深める。

第8回 アートとテクノロジーの協働の内実—生物学研究室の実例:フィールドのデータから考える— [講義] 担当教員:塚本隆大
アーティストがテクノロジーを扱う際には専門家の協力が必要なことが多々ある。全くの異分野同士であるアーティストと研究者たちはどのように関わりあうのか。その内実について講師のフィールドワークの経験から伝える。

第9回 作品を通して考える—AIによる変革とそのリスク— [講義] 担当教員:塚本隆大
近年、AIの発展が著しい。その利用にはポジティブな側面もあれば、その陰に存在する問題・課題もある。この点について扱う芸術作品をもとに理解と考察を深める。

第10回 作品を通して考える—気候変動危機— [講義] 担当教員:塚本隆大
生物学の新たな発見が気候変動危機における新たな視点を提供することとなった。この点について扱う芸術作品をもとに理解と考察を深める。

第11回 作品を通して考える—宇宙開発とその論点— [講義] 担当教員:塚本隆大
近年、具体的な宇宙移住に向けて様々な計画や開発が進展している。この中で様々な倫理的問題などが議論されている。この点について扱う芸術作品をもとに理解と考察を深める。

第12回 アート的思考を社会に活かす為のワークショップ—SFプロタイピングやスペキュラティブデザインの手法を活かして— [講義+ワークショップ] 担当教員:塚本隆大
芸術の観点を実際に社会に活かすため、あるべき未来の姿や可能性を小説という形でアウトプットする「SFプロタイピング」の手法などを実際に行い、体験してみる。

第13回 アートを活かしたテクノロジー的実践と社会—オーストリア・Ars Electronica、欧州原子核研究機構CERNの実例から— [講義] 担当教員:塚本隆大
テクノロジー・アートの実践を行う様々な機関の活動を確認し、それらがどのように社会と関わっているのか、その効果や意義について確認していく。

第14回 全体のまとめ・振り返り [講義] 担当教員:塚本隆大
これまでの授業内容を振り返り、学習の度合いを深化させる。

第15回 到達度評価試験および解説(期末テスト) [テスト] 担当教員:塚本隆大
期末テスト及び解説を行う。

※履修者数や授業の進行度合いによって授業計画を変更する可能性があります。その際にはすぐに情報を共有いたします。
SBOsコード(薬学部薬学科のみ 2023年度以前カリキュラム適用者対象)
学修事項(薬学部薬学科のみ 2024年度以降カリキュラム適用者対象)

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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