シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
哲学1 【哲学1】(月・6)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Philosophy 1
授業コード Class code
99K2209
科目番号 Course number
L1HSHUMb02

教員名
岩崎 大
Instructor
Dai Iwasaki

開講年度学期
2026年度前期
Year
2026年度
Semester
①First semester
曜日時限
月曜6限
Class hours
Monday 5th. Period

開講学科・専攻 Department
理学部第二部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science Division Ⅱ
単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
本講義では、「生と死」という哲学の根源的なテーマを扱う。哲学は「自ら考え、よりよく生きる」ための実践であるため、哲学史の知識をただ習得するのではなく、知識を自らの生に活かす意識をもち、学生各々が自己反省と行動変容を積み重ねていくためのトレーニングを行っていく。

まず求められるのは、自分自身が有している価値観や現状を徹底して疑うことである。哲学の議論は、自らが当たり前に受容している価値観を批判し、相対化し、新たな「よりよい生」の可能性を切り開く。
死生観には、事実認識と価値判断の両面で普遍的な正解が導き出せないという特徴がある。学生諸氏には、生と死の様々な議論を通して、不確実性の中で自分自身の生き方を考え続ける能力を獲得することが求められる。

哲学的思考のトレーニングを行うために、毎回の講義後に自身の思考を展開し、言語化するための課題を提示する。内容は、こちらで設定した問いや、講義に対する意見や感想など、模範解答のないものであり、自由に思考することを推奨する。
目的 Objectives
本講義は、教養科目の目標として示されている、多文化・異文化に関する知識の理解、人類の文化,社会と自然に関する知識の理解、コミュニケーション・スキル、論理的思考力、問題解決力、自己管理力、倫理観、生涯学習力、創造的思考力、考え抜く力を涵養することを目的とする。
とりわけ哲学的思考法の基礎に触れることで、現実に対する批判能力と、自己や現実に即した態度を導出するための思考力を身につける。
到達目標 Outcomes
①哲学的議論の基本に触れ、論理的かつ柔軟な思考法を身に着ける。
②哲学史上の議論や、自分以外の履修者の生と死についての思想の多様性を理解し、自らの価値観および死生観を相対化する。
③固有の死生観が、具体的な生の態度にどのように関わるのかを自覚する。
④議論や課題を通じて、自らの生に対する反省意識と、根源的な問いを立てるための力を養い、自ら考えることの意味を体験的に理解する。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
講義は対面授業で行う。パワーポイントを用いるが、講義スライドは一部を除き配布しないので、主体的なノートテイクを心がけること。
講義課題および一部の講義資料、講義動画については毎回LETUS上で提示する。
各回の課題の提出締切は毎週水曜日までとする。
提出した課題のなかから一部を次回の講義で匿名化してシェアし、そこから議論を展開していく。他の学生の刺激になるような自由な意見を期待する。
課題への取り組み方や形式等については初回講義にて詳細を説明する。
秋学期「応用哲学(哲学2)」を続けて履修することを推奨する。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion
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準備学習・復習 Preparation and review
事前学習として、テキスト、各種事典、参考文献等から講義内容に該当する箇所の下調べを行い、自分なりの意見、疑問等を書き出しておくこと。この事前学習の所要時間の目安は60分程度とする。
事後学習では、講義内容を整理しながら批判を行うとともに、自らの死生観や価値観を反省し、講義内で与えられた課題に再度取り組むなどして、自分なりの意見を構築していくこと。この事後学習の所要時間の目安は90分程度とする。
成績評価方法 Performance grading policy
学期末のレポート試験(50%)および毎回の講義課題(50%)で評価する。
講義内容の理解のみならず、いかに自分自身の生に関連づけた独自の思考に取り組んでいるかを重視する。
答えのない問題に対して、明確な結論は必ずしも求めない。根源的かつ固有な思考に踏み込むプロセスを示すことができれば評価に値する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
『スマホと哲学』岩崎大著、春風社、2021年発行、978-4861107368
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
テキスト以外の参考書については講義で適宜紹介する。その他、資料についてはLETUSにアップロードする。

授業計画 Class plan
第1回:哲学と答えのない問題
「哲学とは何か?」、「哲学は役に立つのか?」を、答えのない問題に答える意味を考えながら紹介し、この講義の全体像を示す。

第2回:「隠れた価値観を暴き出せ」
思考実験を用いながら、自身が無自覚に有している価値観を明らかにし、哲学における「問い」の重要性を理解する。

第3回:「事実から価値は導けない」
ヒュームの「is-ought問題」とカントの認識論を通じて、事実と判断の間にある、無自覚な価値観の存在を反省するトレーニングを行う。

第4回:「よく生きるための時間と空間」
カントの認識論を基礎に、時間と空間という認識の枠組みの特徴を理解し、自らの時間空間意識の傾向とそれによる生活や性格への影響を反省する。

第5回:「死生観とは何か?」
代表的な死生観が示す事実認識と行動指針を概略しながら、時間空間意識の拡張としての死生観がもつ意義を理解する。その上で、自らが有する死生観の一端を反省する。

第6回:「科学の世界観」
科学的世界観の特徴を科学哲学の視点で分析し、確実性の問題に注目しながら、生と死に関わる問題における科学の限界と哲学の意義を理解する。

第7回:「はじまりの死生観と不死性」
神話に現れる人間と死の関係の原初的イメージを理解し、死にゆく人間が不死性(immortality)を求める死生観のあり方を分析する。

第8回:「はじまりの哲学者と自然」
ソクラテス以前の古代ギリシャの哲学の自然観を理解し、円環的世界観と進歩的世界観の対比を基に、自らの歴史意識を反省する。

第9回:「理性的に生きる」
ソクラテスとプラトンの哲学を理解し、真善美の観点で理性的に生きることについて反省する。

第10回:「なぜ人を殺してはいけないのか?」
エピクロスの議論から敷衍する死の根源的ジレンマに対して、自分なりの回答を模索する。

第11回:「殺人は軽犯罪?」
前回の課題に対する哲学史上の回答を紹介し、死に関わる存在問題と倫理について理解する。

第12回:「合理的な死生観」
旧約聖書および新約聖書の死生観を基に、信仰をもって生きること内実を理解した上で、幸福に生きるための合理的な結論について分析する。

第13回:「死に対して愚かであれ」
モンテーニュの思想を、その転換を踏まえながら紹介し、死の思索の不毛さについて検討する。

第14回:「考える葦と考えない葦」
パスカルが批判する考える葦としての人間の実像と、死を意識することの重要性を訴える合理的根拠について理解し、自らの死生観形成について反省する。

第15回:「講義の総括:生と死を考えること」
これまでの講義内容を振り返りつつ、生と死を考えることの意義について、問いを整理する。

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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