シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
科学史2 (科学史2)(前・火3)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
History of Science 2
授業コード Class code
99K1503
科目番号 Course number
L1IDSTSc21

教員名
石垣 勝
Instructor
ISHIGAKI Masaru

開講年度学期
2026年度前期
Year
2026年度
Semester
②Second semester
曜日時限
火曜3限
Class hours
Tuesday 3rd Period

開講学科・専攻 Department
理学部第一部(一般教養科目)、経営学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science Division Ⅰ
A course of liberal arts, the School of Management
単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
本講義履修者の多くは、科学を「客観的」かつ「厳密」で「確実」(場合によっては「絶対的」)なもの、というイメージで捉えているのではないだろうか?
本講義では、こうした「神話化された科学」のイメージがどのように構築されてきたのか、また「科学的思考」と言われるものがどのような構造をしているのかについて、哲学的・歴史学的・社会学的に思索していく。
目的 Objectives
教養教育の目標にある以下の能力を獲得するための科目である:
  • 専門分野の枠を超えて広い視野で多元的・複眼的に自然・人間・社会を俯瞰できる能力
  • 課題を自ら発見し、主体的に考え、解決に取り組むための論理的・批判的思考力

より具体的には:
  • それぞれの専門分野の枠を超えて、「科学とは何か」について考えながら、広い視野で多元的・複眼的に自然と人間、社会を俯瞰できる能力を養うこと
  • 「科学とは何か」という、正解がない問題に正面から向き合うことで、自ら課題を見つけ、主体的・能動的に考え、自分なりの解を得ようと試みるための論理的かつ批判的な思考力を養うこと
を目的とする。


到達目標 Outcomes
上記の「目的」の下、本講義を履修する前に抱いていた「神話化された科学」「絶対化された科学」のイメージから離れ、より「現実に近い科学」のイメージを各自自分なりに持てるようになること。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
科学哲学に関する専門知識や予備知識は必要ない。
「科学とは何か?」という問いについて考えてみたい、好奇心・向学心のある学生であれば誰でも参加してもらいたい。
また、疑問に思ったことについては、担当教員(石垣)に積極的に問いかけてもらいたい。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
ディベート・ディスカッション Debate/Discussion
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準備学習・復習 Preparation and review
ガイダンスで説明する。
成績評価方法 Performance grading policy
  • 「私の科学観」と題した中間レポートを書いてもらう(2100〜2300字程度)
  • 講義内容を基にした小テストを3〜4回実施する
  • 期末レポートとして書評の執筆を求める(2100〜2300字程度)

‐配点比率:
①中間レポート(30%)
②小テスト3〜4回(30%)
④期末レポート(40%)
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
  • A・F・チャルマーズ『新版 科学論の展開——科学と呼ばれているのは何なのか?』恒星社厚生閣、1985年(高田紀代志・佐野正博訳)
  • 佐々木力『科学論入門』岩波書店、1996年
  • ブルーノ・ラトゥール『科学が作られているとき——人類学的考察』産業図書、1999年(川﨑勝・高田紀代志訳)
  • スティーヴ・フラー『科学が問われている——ソーシャル・エピステモロジー』産業図書、2000年(小林傳司ほか訳)
  • 伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』名古屋大学出版会、2003年
  • デービス・ベアード『物のかたちをした知識——実験機器の哲学』青土社、2005年(松浦俊輔訳)
  • サミール・オカーシャ『科学哲学』岩波書店、2008年(廣瀬覚訳)
  • Thomas Dixon『科学と宗教』丸善出版、2013年(中村圭志訳)
  • 野家啓一『科学哲学への招待』筑摩書房、2015年        ほか

授業計画 Class plan
第1回 ガイダンス
後期15回にわたる本講義の概要や成績評価方法について説明するとともに、「科学とは何か?」「科学論とは何か?」について論じる。

第2回 科学論の射程(1)——帰納主義の科学観——
「帰納主義」という言葉は、聴き覚えがなく難解と思われるかもしれないが、科学論を学ぶ上で重要な基礎概念である。ここでは、この概念について、できるだけ平易に解説し、理解を深めてもらう。

第3回 科学論の射程(2)——反証主義の科学観——
帰納主義的科学観にみられる難点を克服しようと試みた「反証主義」の科学観について考察する。この概念についても、できるだけ平易に解説し、理解を深めてもらう。 

第4回 科学論の射程(3)——クーンの科学革命論——
帰納主義や反証主義における「直線的に進歩する科学」観を否定する、トマス・クーンによって提案された「科学革命論(=パラダイム論)」について概観する。

第5回 科学論の射程(4)——科学の社会史と科学技術社会論——
現代科学技術論の2つの分野である「科学の社会史」と「科学技術社会論(STS)」の成り立ちと、これらが何を考察対象としてきたのかについて観ていく。

第6回 中間レポート執筆

第7回 ヘレニズム期の自然哲学(1)
ヘレニズム期(≒古代ギリシャ時代)の多様な自然理解について、主に「ソクラテス以前」の哲学者たちに注目しつつ考察する。
(※ 自然哲学とは、「自然」ないし「自然現象」を体系的に理解しようと試みた学問のこと。今日における「自然科学」の源流と考えてよい。)

第8回 ヘレニズム期の自然哲学(2)
近代科学の源流ともいえる、プラトンやアリストテレスをはじめとした「ソクラテス以後」の哲学者たちの多様な自然理解とその文化・社会的背景について概観する。

第9回 ヘレニズム期の自然哲学(3)
(前週に続き)「ソクラテス以後」の哲学者たちの多様な自然理解とその文化・社会的背景について概観する。

第10回 ギリシャ・ローマの自然哲学
アレクサンドロスによって拡大されたギリシャ帝国が衰退するとともに台頭した、ローマ帝国における(自然哲学を含む)ヘレニズム的伝統の継承とその展開について概観する。

第11回 イスラーム世界と自然哲学
ルネサンス期に開花する西洋近代科学の形成に大きな影響を与えた「アラビア科学」の歴史を俯瞰する。

第12回 中世ヨーロッパにおける学問の復興
ヘレニズムやイスラームの自然哲学を継承する中世ヨーロッパ・キリスト教世界が、ルネサンス期を迎えるまでの歴史について概観する。

第13回 科学技術と国家(1)——大英帝国と経度の発見——
正確な経度測定法の確立は、「太陽の沈まぬ」大英帝国にとって重大な国家事業であった。本講義では、当時の時代背景を踏まえつつ「経度の発見」をめぐる歴史過程を俯瞰する。

第14回 科学技術と国家(2)——近代国民国家の成立と科学技術の動員——
19世紀後半に欧米や日本において近代的な「国民国家」が成立するや、科学技術が国力増強の手段として動員されるようになった。この動員体制の確立を通じ、科学技術がどのように変容していったのかについて検討する。

第15回 期末レポート執筆

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
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授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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