|
教員名 : 板倉 祥子
|
科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
薬物動態学
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Pharmacokinetics
授業コード Class code
993M027
科目番号 Course number
3aMPPHS344
教員名
板倉 祥子
Instructor
Shoko Itakura
開講年度学期
2026年度後期
Year
2026年度
Semester
②Second semester
曜日時限
火曜2限
Class hours
Tuesday, 2st period
開講学科・専攻 Department
薬学部
Faculty of Pharmaceutical Sciences 単位数 Course credit
2.00単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 履修形態 Course form
薬学科:必修 生命創薬科学科:選択
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class
概要 Description
薬物動態学とは、薬物が体内に取り込まれた後、体内を巡り、期待された薬効(場合によっては毒性までも)発現してから、最終的に尿などに排泄されるまでの薬物の体内での動きを解明する学問である。その知識を基盤として創薬研究における製剤設計および薬物投与設計へと展開する。これにより、先端医療を支える医薬分子の創製につながる薬物動態の基礎的知識と解析手法を修得するとともに、創薬研究において求められる理論的かつ定量的な思考力を養う。
目的 Objectives
基礎的な薬物の吸収・分布・代謝・排泄(ADME)に関する知識(3年前期「薬剤学」にて必修履修)を基盤として、本講義では薬物動態の速度論的解析、すなわち血中薬物濃度推移を記述・予測するための理論およびデータ解析手法を習得する。これにより、得られた薬物動態パラメータが臨床における薬物の適正使用(投与設計、用量調整等)にどのように応用されるかを理解する。 本講義の内容は、3年次後期の「薬剤学実習」において実施されるコンパートメントモデルを用いた薬物動態解析(実測データの取得および解析)と密接に関連しており、講義で習得した理論を実験的に検証・理解する位置づけにある。 さらに、本講義で扱う薬物動態および薬物相互作用の知識は、創薬段階における非臨床薬物動態試験の理解にもつながり、基礎から臨床、さらに創薬研究へと展開する薬学教育カリキュラムの中核となる科目である。 到達目標 Outcomes
薬物の吸収・分布・代謝・排泄(ADME)および薬物動態の基本概念を説明できる。コンパートメントモデルに基づき、血中薬物濃度推移を定量的に解析し、主要な薬物動態パラメータを算出できる。また、得られた薬物動態パラメータを基に、薬物の体内動態と薬効発現との関係を理解し、創薬研究における動態制御の観点から考察できる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 関連する卒業認定・学位授与の⽅針(薬学部のみ)
薬学科:DP3、DP5 生命創薬科学科:DP3
履修上の注意 Course notes prerequisites
薬物速度論解析については単に理論を理解し、説明できるばかりではなく、実際に重要なパラメータを算出できるまで学習すること。また、薬物相互作用については代表的な薬物名を例示して説明できるようにすることが大切である。
薬剤学(3年前期)の生物薬剤学の内容とは密接に関連するので、併せて学習すること。薬物速度論解析の一部は薬剤学実習(3年後期)でも取り上げる。 なお、講義には、自然対数、常用対数計算が可能な関数電卓を持参すること。 オフィスアワー:授業終了後に教室にて随時質問を受け付ける。 その他は、事前にメールで連絡することで個別対応を行う。 アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
-
-
準備学習・復習 Preparation and review
本講義の理解には、3年前期に履修した薬剤学における吸収・分布・代謝・排泄(ADME)に関する基礎知識が必要であるため、関連内容を十分に復習した上で講義に臨むこと。
各回の授業にあたっては、事前に配布資料や教科書の該当範囲を確認し、基本概念や用語について予習を行うこと。授業後は、講義内容の整理に加え、演習問題や配布資料を用いて薬物動態パラメータの算出や解析手法の理解を深める復習を行うこと。不明点については教科書・参考書等を参照し、自己解決を図ること。 これらの準備学習および復習を通じて、講義内での理解度を高めるとともに、到達度評価試験において評価される薬物動態の理論理解および定量的解析能力の修得につなげる。 成績評価方法 Performance grading policy
到達度評価試験(100%)により評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
栄田敏之、西川元也 編著「実践 薬物速度論 第2版」(京都廣川書店) ISBN:978-4-910844-17-6
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
林正弘、谷川原祐介 編集「生物薬剤学改訂第3版」(南江堂)ISBN: 978-4-524-40305-9
授業計画 Class plan
第1回 薬物動態の基本概念[講義]
担当教員:板倉 祥子 授業内容:薬物動態/速度論の概念、薬物の代表的な投与方法(剤形、投与経路)、薬物動態に関わる代表的なパラメータについて解説する。|(授業外学習の指示)薬剤学(3年前期)で学んだ吸収、分布、代謝、排泄について復習すること。 第2回 静脈内投与後の薬物濃度推移[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:線形1−コンパートメントモデルに関して、瞬時静注の血中濃度計算、全身クリアランス、生物学的半減期について解説する。|(授業外学習の指示)クリアランス、生物額的半減期の意味を理解すること。 第3回 みかけの分布容積と腎クリアランス[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:線形1−コンパートメントモデルに関して、みかけの分布容積と腎クリアランスの計算について解説する。|(授業外学習の指示)分布容積、クリアランスの意味を理解すること。 第4回 経口投与後の薬物血中濃度推移[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:線形1−コンパートメントモデルに関して、経口投与における血中濃度計算について解説する。|(授業外学習の指示)臨床現場での経口投与について理解しておくこと。 第5回 点滴投与後の薬物血中濃度推移[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:線形1−コンパートメントモデルに関して、点滴投与における血中濃度計算について解説する。|(授業外学習の指示)臨床現場での点滴投与について理解しておくこと。 第6回 反復投与後の薬物血中濃度推移[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:線形1−コンパートメントモデルに関して、反復投与における血中濃度計算について解説する。|(授業外学習の指示)臨床現場での反復投与について理解しておくこと。 第7回 生理学的速度論(1)[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:生理学的速度論に基づく薬物動態解析について解説する。|(授業外学習の指示)クリアランス、生理学的パラメータの意味を理解すること。 第8回 生理学的速度論(2)[講義、演習(その他)] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:薬物の生物学的利用能および初回通過効果、初回通過効果が生物学的利用能にどのように影響するかについて解説する。遺伝的要因、年齢的要因、生理的要因、疾病による薬物速度論パラメータの変動について解説する。薬物代謝酵素の変動要因(誘導、阻害、加齢、SNPsなど)について解説する。|(授業外学習の指示)小腸での膜透過性、消化管内および肝のアベイラビリティから生物学的利用能を計算できるようにする。 第9回 モーメント解析法[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:モデルに依存しない薬物動態の解析法について解説する。 第10回 線形と非線形[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:線形コンパートメントモデルと非線形コンパートメントモデルの違い、ならびに非線形性の薬物動態について解説する。全身クリアランス、タンパク結合が非線形性に及ぼす影響について解説する。肝および固有クリアランスについて解説する。|(授業外学習の指示)薬剤学(3年前期)で学んだタンパク結合について復習すること。 第11回 線形2−コンパートメントモデル[演習(その他)、講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:線形2−コンパートメントモデルに関して、静脈内投与における血中濃度計算について解説する。 第12回 投与設計とTDM[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:治療薬物モニタリング(TDM)の必要性、意義、薬物血中濃度の代表的な測定法について解説する。 第13回 生物学的同等性[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:生物学的同等性について解説する。 第14回 薬物相互作用[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:薬物動態(吸収、分布、排泄)に起因する相互作用と、回避のための方法について解説する。|(授業外学習の指示)薬剤学(3年前期)で学んだ吸収、分布、排泄について復習すること。 第15回 まとめ[講義] 担当教員:板倉 祥子 授業内容:理解不十分、または重要項目を重点的に復習し、薬物動態を包括的に解説する(筆記試験を含む)。|(授業外学習の指示)これまでの講義内容をよく理解しておく。 SBOsコード(薬学部薬学科のみ 2023年度以前カリキュラム適用者対象)
学修事項(薬学部薬学科のみ 2024年度以降カリキュラム適用者対象)
担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
-
教育用ソフトウェア Educational software
-
-
備考 Remarks
-
授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
N
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N
|