![]() 教員名 : 木名瀬 高嗣
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
表現文化論 (前期水3・木名瀬)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Culture and Representation (前期水3・木名瀬)
授業コード Class code
99KT23M
科目番号 Course number
L3HSHUMc25
教員名
木名瀬 高嗣
Instructor
木名瀬 高嗣
開講年度学期
2025年度前期
Year
2025年度
Semester
①First semester
曜日時限
水曜3限
Class hours
水曜3限(前期)
開講学科・専攻 Department
理学部第一部 応用物理学科(一般教養科目)、工学部(一般教養科目)、先進工学部(一般教養科目)、薬学部(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Department of Applied Physics, Faculty of Science Division Ⅰ A course of liberal arts, the Faculty of Engineering A course of liberal arts, the Faculty of Advanced Engineering A course of liberal arts, the Faculty of Pharmaceutical Sciences 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class
概要 Description
テーマ:「ようこそオペラの沼へ【煉獄篇】」
※カテゴリーB「文化論」よりも少しだけ高度なレベルを想定しています(とはいえ、「文化論」の単位を取れた人なら大丈夫と思いますので、あまり怖がらないでください)。 この授業では映像・音声ソフトを活用しながら重要なオペラ作品について学び、オペラに親しむための〈頭脳〉を養う。しかし、オペラを観る/聴くことがどのような実践であるのかを知るにはそれだけでは足りない。数時間に及ぶ作品全幕通しての映像鑑賞や、実際にオペラが上演されている場所へ赴いてのフィールドワーク的な学びを通じて、オペラを観る/聴くための〈身体〉を構築することが不可欠となる。そのため、学期中に最低1回はオペラの実演鑑賞(新国立劇場や東京文化会館など)を必須課題とする(これについては初回授業で説明するが、チケット代などある程度の経済的な負担が求められることは覚悟しておいてほしい。目安となる例としては、新国立劇場のU25が¥5,000[要登録]、東京二期会の学生席が¥2,000)。 また、比較の視点を養うため、ときにはオペラ以外の表演芸術(とりわけ日本や東アジアの「伝統」芸能など)について考える機会も設けたいと考えている。 ※なお、当科目は本学教養教育の編成方針の定める「自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力」「論理的・批判的思考力」「国際性(異文化・異言語・異民族・国際問題の理解力)」に関する科目である。 目的 Objectives
オペラを観る/聴くという実践を通じて、〈教養〉とは何かについて体験的に学びながら、文化や社会について反省的に考察する眼を養う。
到達目標 Outcomes
上記の「概要」と「目的」に記した事柄について、確かな知識に基づいて自分自身の考え方を組み立てて論じられるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 履修上の注意 Course notes prerequisites
必須ではありませんが、前年度までにカテゴリーB「文化論」を履修しているほうが話を理解しやすいと思います。
なお、以下のことを受け入れられる学生のみ来てください。 ↓↓↓ この授業では「概要」に記した「オペラを観る/聴くための〈身体〉を構築すること」を重視している。つまり、ある種の「体育」のようなものと捉えてもらって差し支えない。とくに授業内で映像を観る時間は、劇場におけるそれと同等な身体的規律の実践を履修者に対して厳しく求める。そのため、受け身の態度で臨むことは一切許されない。このことを理解していない(つまり、当該時間に授業と関係ない行為に及んでいる、など)と判断された履修者はその時点でドロップアウトとみなし、以後の出席を認めず成績評価も与えない。 アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/反転授業 Flipped classroom/フィールドワーク Practice/Fieldwork
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準備学習・復習 Preparation and review
鑑賞する作品についてのあらすじなど、自分で調べられる事柄については事前に予習しておくことが必要になる。その他、指定した音源を翌週までに聴いておくことなどを指示する場合がある。
成績評価方法 Performance grading policy
授業内の提出物(レポート、リアクションペーパー) 100%
ほぼ毎回課される提出物の合計点を基本とする。ただし、最終回のレポートおよび実演鑑賞レポートの2つは事実上の「期末レポート」として扱うので、提出していることが単位授与の必要条件となるので注意すること。また、授業の参加状況については、特段のプラスまたはマイナスになる要因が認められる場合に参考程度に加味することがある。 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
・里中満智子『マンガ名作オペラ1 ニーベルングの指環 上』(中公文庫、2006)
・里中満智子『マンガ名作オペラ1 ニーベルングの指環 下』(中公文庫、2006) 《ニーベルングの指環》を全部見通すためには、まず先に長大なストーリーの概要をアタマに叩き込んでしまう必要があります。 それには、このマンガを読むのが最も手っ取り早い方法です。必読! MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
授業内で随時指示する。
授業計画 Class plan
最初の1〜2回は、前提となる基礎知識についての講義が中心となる(適宜、音源や映像も使う)。その後については履修者と相談の上で決定するが、今年度はワーグナー《ニーベルングの指環》(序夜《ラインの黄金》、第1夜《ワルキューレ》、第2夜《ジークフリート》、第3夜《神々の黄昏》の全4部からなる)に挑戦したいと考えている。さまざまな演出の映像が入手可能なので、それらを比較しながら(また他の作品についても触れる機会を設けながら)、作品についての、そしてオペラ全般についての理解を深めていく。
長大なこの作品は、難攻不落の「音楽の城」であると同時に、近寄りがたいと感じているけれど実は気になっているという人が少なくない「教養の城」でもある。全4部を最後まで見通すことは大変に高いハードルであるが、それを越えたときの達成感とカタルシスはほかの何物にも代えがたく、観る前とは世界が違って見えてくるほどの強烈な経験となるはず。いったん履修を決めたら最後までがんばってついてきてほしい。 1 ガイダンス(授業計画など) 2 担当教員による問題提起、オペラ史のなかの《指環》 3 《ラインの黄金》1 4 《ラインの黄金》2 5 《ワルキューレ》1 6 《ワルキューレ》2 7 《ワルキューレ》3 8 《ジークフリート》1 9 《ジークフリート》2 10 《ジークフリート》3 11 《神々の黄昏》1 12 《神々の黄昏》2 13 《神々の黄昏》3 14 《神々の黄昏》4 15 総括 ※映像コンテンツについては、オンデマンドでも用いられるよう準備をしています。これを課題とすることが多いので、この科目を履修する学生は十分な通信環境を整えておくことが不可欠になりますから注意してください。 SBOsコード(薬学部薬学科のみ 2023年度以前カリキュラム適用者対象)
学修事項(薬学部薬学科のみ 2024年度以降カリキュラム適用者対象)
担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
専門誌や新聞でオペラやクラシック音楽に関する評論を不定期で執筆しています。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
シラバスにはかなりハードな内容が記されていますが、現実には「来た学生のレベル」に応じて臨機応変に内容を変更せざるを得ません。この「表現文化論」に「オペラが初めて」という学生が多く集まってしまった場合には、その人たちでもついていけるように初歩的な事柄からやります。ただし、その場合も最終的な到達目標は高く設定します。実際に過去この科目はそのように行い、初歩の初歩から入って最終的にはワーグナー《神々の黄昏》を鑑賞できるレベルまで持っていきました。学ぶ意欲さえあるならば、こちらは誰でも鍛えることができると思っています。意欲のある人は(ここ大事!)臆することなく来てください。
授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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