フィールドワーク講義（前期火２・陳）

科目授業名称（和文）　Name of the subject/class (in Japanese)

フィールドワーク講義（前期火２・陳）

科目授業名称（英文）　Name of the subject/class (in English)

Fieldwork Basics and Preparation （前期火２・陳）

授業コード　Class code

99KT22R

科目番号　Course number

L3HSHUMn22

教員名

陳　宣聿

Instructor

Chen Hsuanyu

開講年度学期

2025年度前期

Year

2025年度

Semester

①First semester

曜日時限

火曜2限

Class hours

Thursday, second class

開講学科・専攻　Department

理学部第一部　応用物理学科（一般教養科目）、工学部（一般教養科目）、先進工学部（一般教養科目）、薬学部（一般教養科目）

A course of liberal arts, the Department of Applied Physics, Faculty of Science Division Ⅰ
A course of liberal arts, the Faculty of Engineering
A course of liberal arts, the Faculty of Advanced Engineering
A course of liberal arts, the Faculty of Pharmaceutical Sciences

単位数　Course credit

2.0単位

授業の方法　Teaching method

講義

Lecture

外国語のみの科目（使用言語）　Course in only foreign languages (languages)

-

授業の主な実施形態　Main class format

① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要　Description

地域の文化をより深く理解するためには、文献を読み解くことと、実際に現地を訪れ、話を伺い、行事を参加することが不可欠です。
この授業では「葛飾区の柴又地域」に注目し、「フィールドワーク」という手法を通じて、葛飾キャンパスにいる皆さんにとって身近な文化を再発見していきます。
映画『男がつらいよ』シリーズによって昭和の下町の魅力が溢れる場所として広く知られることとなった柴又は、2018年に「国重要文化的景観」に選定されました。
江戸川の右岸に位置する柴又は、水にまつわる信仰や文化が人々の生活に深く根付いています。

この授業では、水や災害に関連する信仰に焦点を当て、フィールドワークを通じて柴又地域の信仰、儀礼、そして人々の記憶についての理解を深めていきます。

【注意事項】
この授業は研究、人文科学で調査の手法としての「フィールドワーク」を学ぶもので、前期の「フィールドワーク講義」と後期（集中）の「フィールドワーク演習」がセットとなっています。後期の「フィールドワーク演習」を受講したい場合、かならず前期の「フィールドワーク演習」を受講してください。

前期の授業はフィールドワークの方法論、研究計画の作成といった座学が中心となりますが、柴又地域の巡検も行います。
夏休み中、または後期は研究計画を執行し、柴又地域における民俗、信仰と文化に関する研究調査を実施します。実施後には報告書をまとめる予定です。

人と地域の交流、生活における信仰と文化に関心のある方にはぴったりですが、遅刻の多い方、外に出ることが苦手な方にはやや不向きな授業となります。

目的　Objectives

実地調査となるフィールドワークの方法論を学びます
自らの視点を通して研究計画を立て、実践していく能力を育成します
地域とのつながりを深め、災害をめぐる民俗と信仰について学びます

到達目標　Outcomes

実地調査を手法と限界を認識し、研究方法として学びます
研究計画を作成し、計画に沿って実践していく能力、倫理的な配慮を身につけます
葛飾区における災害をめぐる民俗と信仰に関する基礎を把握します

卒業認定・学位授与の方針との関係（学部科目のみ）

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/

履修上の注意　Course notes prerequisites

定員は上限8名くらいと想定し、上限を超えると選抜が行われます。
後期の授業「フィールドワーク演習」とセットに行われる予定です。
この授業では、教室の外での巡検、実地調査が含めており、時間調整で土日で行われることもあります。

アクティブ・ラーニング科目　Teaching type（Active Learning）

課題に対する作文　Essay／グループワーク　Group work／プレゼンテーション　Presentation／フィールドワーク　Practice/Fieldwork／実習　Practical learning

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準備学習・復習　Preparation and review

フィールドワークの準備、資料収集、調査に取り組みが必要です。

成績評価方法　Performance grading policy

出席や授業中の積極的な態度などの平常点：30％
グループワークと相互評価：30％
期末報告（研究計画の作成）：40％

学修成果の評価　Evaluation of academic achievement

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書　Textbooks/Readings

教科書の使用有無（有=Y , 無=N）　Textbook used(Y for yes, N for no)

N

書誌情報　Bibliographic information

MyKiTSのURL（教科書販売サイト）　URL for MyKiTS(textbook sales site)

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料　Reference and other materials

教科書：使用しない。授業時に教員が適宜資料を配布する。
参考書：①宮内泰介、上田昌文2020『実践　自分で調べる技術』岩波新書。
　　　　②村田晶子、箕曲在弘、佐藤慎司編著2022『フィールドワークの学び方』ナカニシヤ出版。
　　　　③宮本常一、安渓遊地2008『調査されるという迷惑：フィールドに出る前に読んでおく本』みずのわ出版。
　　　　④佐藤郁哉、2002『フィールドワークの技法』新曜社。
　　　　…ほかは授業内容に応じて適宜紹介する。

授業計画　Class plan

回	授業日	授業内容
1	4/15	オリエンテーション（講義、陳宣聿）概　　要：研究方法としてのフィールドワークとは何か、について説明しながら、本授業の流れ、注意事項について提示します。
2	4/22	フィールドワークを知る（講義、陳宣聿）概　　要：民族誌/民俗誌を読み、フィールドワークについて学びます
3	4/29	調査地：葛飾区柴又概説（講義、ゲストスピーカー　谷口榮）概　　要：本授業の調査地である「柴又」の特徴を学びます
4	5/6	現代都市と仏教民俗（講義、陳宣聿）概　　要：「お寺」は宗教施設でありながら、地域コミュニティーの関係とも密接です。寺院の社会的機能に着目し、現代都市と仏教民俗について考えましょう。
5	5/13	フィールドワークの方法①：調べると問いかける（講義、陳宣聿）概　　要：資料の調べ方、質問の問い方について学びます。
6	5/20	グループワーク①：柴又（講義、陳宣聿）概　　要：事前に教員が提出した課題を調べ、グループに分けて授業中で報告をします。
7	5/27	フィールドワークの方法②：観察と記録する（講義、陳宣聿）概　　要：調査地に出かける際に、一体何を見て、何を記録すれば良いか？観察と記録の方法について学びましょう。
8	6/3	フィールドワークの方法③：インタビューする（講義、陳宣聿）概　　要：インタビューの方法について学びます。
9	6/10	フィールドワークの方法④：調査されるという迷惑（講義、陳宣聿）概　　要：あなたの「調査」は人々にとっての「迷惑」になりかねないので、調査に出るまで研究倫理を身につけましょう
10	6/17	柴又巡検（6/22（日曜）に実施する予定で、受講生＆調査先の都合を配慮しながら調整をする）概　　要：これまでの授業を踏まえ、観察眼を生かし、実際に柴又にお出かけしてみましょう。
11	6/24	柴又巡検の読み替えで休講
12	7/1	災害と民俗：柴又と水をめぐる信仰（講義、陳宣聿）概　　要：川瀬施餓鬼、水神祭など、柴又における水をめぐる信仰について知っていこう。
13	7/8	柴又巡検の読み替えで休講
14	7/15	グループワーク②：質問項目案の討論と調査票の確定（講義、陳宣聿）概　　要：巡見の結果を踏まえ、各グループが事前に問題関心、下調べの内容を話し合いながら、質問項目案の討論、調査票の作成をします。
15	7/22	まとめ（講義、陳宣聿）概　　要：今までの授業を振り返り、後期の調査に向ける準備事項と再確認をします。

＊教室で実施する全ての授業において、対面で受講することを求める。

SBOsコード（薬学部薬学科のみ　2023年度以前カリキュラム適用者対象）

学修事項（薬学部薬学科のみ　2024年度以降カリキュラム適用者対象）

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容　Work experience of the instructor

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教育用ソフトウェア　Educational software

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備考　Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無　Whether or not students may use BYOD PCs in class

Y

授業での仮想PCの利用有無　Whether or not students may use a virtual PC in class

N

シラバス情報