シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
宗教学 (後期木2・陳)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Religious Studies
授業コード Class code
99KT22Q
科目番号 Course number
L3HSHUM107

教員名
陳 宣聿
Instructor
Chen Hsuanyu

開講年度学期
2025年度後期
Year
2025年度
Semester
②Second semester
曜日時限
木曜2限
Class hours
Thursday, second class

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 応用物理学科(一般教養科目)、工学部(一般教養科目)、先進工学部(一般教養科目)、薬学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Department of Applied Physics, Faculty of Science Division Ⅰ
A course of liberal arts, the Faculty of Engineering
A course of liberal arts, the Faculty of Advanced Engineering
A course of liberal arts, the Faculty of Pharmaceutical Sciences
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
現代の日本社会を生きる受講生の多くは、自身を「無宗教」と思い、「宗教」とは縁遠いと考えているだろう。しかし、「宗教」は、現代社会と文化を理解する上で不可欠な鍵であり、個人の日常生活から国家、国際社会まで幅広く関係している。この授業は、宗教文化の視点から「宗教」に関する基礎的な知識を学び、現代社会におけるさまざまな争点や課題についての認識を深めることが目標である。授業を通して、衝突する価値観の中に、自身の立場を見つめ直し、考える力を身にづけることを目標にする。
講義の内容は、前半と後半とで大きく分けられる。
前半(第1回〜第10回)「世界の宗教事情」を知ることを目標に、世界五大宗教をはじめとする宗教文化、及び東アジア、日本の宗教に関する基礎知識について講義を行う。前半の授業評価に対しては、中間テストを実施する。
後半(第11回〜第15回)の授業は「宗教と現代社会」との関わり方に着目する。講義は「消費社会」「公的領域」「生命観」の三つの主題に分けて、「宗教」と現代社会との関わりを説明する。
授業中、担当教員はワークシートを配布します。成績評価の一環として、最終回の授業に提出する必要があります。
目的 Objectives
  1. 宗教を一つの切り口にして、幅広く現代社会の諸課題を考える。
  2. 宗教文化に対する基礎的な知識の習得、ならびに習得を通してグローバル化が進む社会での他者への理解を深める。
  3. 正解のない問題に対して、資料を集め自身の思考を整理する能力を習得する。
到達目標 Outcomes
講義の目的に基づいて、授業の内容は以下の3点となる
1. 宗教文化に関する基礎的な知識を把握する
2. 自身と他者の宗教文化を理解し、コミュニケーション力を養う
3. 批判的思考力を持ち、現代社会における諸問題を考える
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test
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準備学習・復習 Preparation and review
  1. 授業中に教員は課題を指示し、受講生は課題に取り組む必要があります。
  2. 授業の評価で、試験を行うことがあり、受講生は試験の準備を取り組む必要があります。
成績評価方法 Performance grading policy
【評価方法】
 ①授業課題:45%、②中間テスト:30%、③平常点:25%
【評価内容】
 ①授業課題:受講生の予習、復習のため、教員は適宜に課題を提示します
 ②中間テスト:選択式の中間テスト
 ③平常点:出席、授業の積極的参加などの平常点
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
教科書:使用しない。授業時に教員が適宜資料を配布する。
参考書:
①棚次正和・山中弘編 2005『宗教学入門』ミネルヴァ書房
②櫻井義秀・平藤喜久子編2022『現代社会を宗教文化で読み解く:比較と歴史からの接近』ミネルヴァ書房
③島薗進・奥山倫明編2022『いまを生きるための宗教学』丸善出版
…ほかは授業内容に応じて適宜紹介する。


授業計画 Class plan
  1. オリエンテーション:宗教学と宗教文化(講義、陳宣聿)
    概  要:そもそもなぜいま「宗教」を考える必要があるか。
    この質問を通して、授業目的、授業内容を紹介し、それを踏まえて講義の方針、評価方法、課題の書き方について説明する。
  2. 世界の宗教事情を考える(講義、陳宣聿)
    概  要:アメリカのピューリサーチセンター(Pew Research Center)、文化庁の宗教統計調査などの統計を通して、世界的に「宗教」の分布、文化圏及び統計の限界について紹介する。
  3. ユダヤ教とそれにまつわる宗教文化(講義、陳宣聿)
    概  要:ユダヤ教に関する基礎知識、歴史、生活に関する文化を紹介。
  4. キリスト教とそれにまつわる宗教文化(講義、陳宣聿)
    概  要:キリスト教に関する基礎知識、歴史、生活に関する文化を紹介。
  5. イスラームとそれにまつわる宗教文化(講義、陳宣聿)
    概  要:イスラームに関する基礎知識、歴史、生活に関する文化を紹介。
  6. ヒンドゥー教とそれにまつわる宗教文化(講義、陳宣聿)
    概  要:インドの宗教に関する基礎知識、歴史、生活に関する文化を紹介。
  7. 仏教とそれにまつわる宗教文化(講義、陳宣聿)
    概  要:仏教に関する基礎知識、歴史、生活に関する文化を紹介。
  8. 東アジアと日本の宗教文化(講義、陳宣聿)
    概  要:開祖、教理・教義、教団組織といった条件が整った三大宗教とは異なる宗教形態から、近代以降、日本における仏教、神道、新宗教を中心に概観する。
  9. 東アジアと日本の宗教文化②(講義、陳宣聿)
    概  要:開祖、教理・教義、教団組織といった条件が整った三大宗教とは異なる宗教形態から、近代以降、日本における仏教、神道、新宗教を中心に概観する。
  10. 中間テスト
    各宗教の基礎知識に関する選択式問題を出題
  11. 消費社会と宗教:オカルトブームからスピリチュアル市場(講義、陳宣聿)
    概  要:教団組織を中心とする「宗教」からはみ出し、書籍、インターネットなどのサブカルチャーを通して、呪術、霊、自己啓発、健康や占い、巡礼といった緩やかなつながりで展開する宗教性も多く見られる。このような緩やかな宗教形態を説明し、宗教のあり方について考える。
  12. 公的領域と宗教:カルト問題と宗教統制(講義、陳宣聿)
    概  要:特定の宗教団体が指導者崇拝、信者の献身的信仰や旺盛な布教活動で社会との緊張関係をもたらし、社会に期待された規範の一線を超えた際に、その宗教団体は「カルト」としてみなされることが多かった。他方、国家による宗教統制も行われており、ここでは信教の自由とカルト問題について考える。
  13. 公的領域と宗教:社会運動(講義、陳宣聿)
    概  要:社会の構造に矛盾を感じ変革を起こそうとする社会運動に、宗教の姿が見られる。教義の思想信条と直接つながるものもありながら、教団の動員力で民主化、権利主張を求めるものもある。授業を通して宗教の社会参加を考える。
  14. 公的領域と宗教:ヴェールの着用と自分らしさ(講義、陳宣聿)
    概  要:信仰生活を維持する上で、信者に対して戒律を守る義務が課される。宗教における服装の戒律を説明した上で、ここではイスラーム教徒女性の服装に関する規範を取り上げ、公共的な場で髪や顔を隠すヴェールの着用をめぐる問題、自分らしさの表現について説明する。
  15. 生命観と宗教:肉食と殺生(講義、陳宣聿)
    概  要:長い歴史の中で、人間は動物とさまざまな関係性を築いてきた。ここでは仏教における肉食と殺生にふれながら、動物供養、動物愛護の観念の広まりによって生じた生命観の争点について説明する。

*教室で実施する全ての授業において、対面で受講することを求める。
SBOsコード(薬学部薬学科のみ 2023年度以前カリキュラム適用者対象)
学修事項(薬学部薬学科のみ 2024年度以降カリキュラム適用者対象)

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
Y
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N