![]() 教員名 : 船引 彩子
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
江戸・東京の地形と歴史 (後期木3)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Historical Geography of Edo-Tokyo Region
授業コード Class code
99KT21A
科目番号 Course number
L3HSHUM134
教員名
船引 彩子
Instructor
Ayako Funabiki
開講年度学期
2025年度後期
Year
2025年度
Semester
②Second semester
曜日時限
木曜3限
Class hours
Thursday, 3rd period
開講学科・専攻 Department
理学部第一部 応用物理学科(一般教養科目)、工学部(一般教養科目)、先進工学部(一般教養科目)、薬学部(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Department of Applied Physics, Faculty of Science Division Ⅰ A course of liberal arts, the Faculty of Engineering A course of liberal arts, the Faculty of Advanced Engineering A course of liberal arts, the Faculty of Pharmaceutical Sciences 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class
概要 Description
徳川家康が1603年に江戸に開府してから、400年以上が経過した。本講義では、江戸に幕府が開かれるようになるまでの関東平野を取り巻く歴史や、その地形の成り立ち、災害について学び、大都市東京の将来を考える。
江戸東京は江戸時代初期には武士の影響力が強かったが、中後期には次第に民衆が力をつけ、近現代にはその傾向が一層強まる。近世の東京では、1867年に明治維新、1923年には関東大震災を経験し、その姿を大きく変化させてきた。戦後の高度経済成長期や1964年には東京オリンピック開催を契機に、周辺地域も巻き込んだ開発がすすめられ、バブル崩壊後は地価の下落とともに人口の都心回帰か起きている。また江戸や東京の歴史は、地震や火山噴火、洪水など、災害との戦いとその復興の歴史であった。 この講義では、自然地理・人文地理の両面から江戸東京の特徴を明らかにする。授業では実際の映像や写真、データの図表を多く取り入れて概説する。授業は講義を中心とする。基本的にパワーポイントを用いて授業を進める。授業の一環としてのフィールドワークを実施する。 目的 Objectives
東京の前身の江戸が成立してから、現在の東京になるまでの長い歴史の中で、江戸・東京の人々がそれぞれの時代でどのように自然環境を認識し、いかなる考えで町づくりをしてきたかを考察する。特に水運の発達が江戸の立地条件・発達要因として重要であり、東京においてもその利用が継続されたことに注目する。
到達目標 Outcomes
江戸東京の歴史をわかりやすく説明できるようになること、また江戸東京の歴史的展開や自然条件をふまえて、現代の東京に生起する現象について述べることができるようになることを目標とする。最終的に、自然と人間のかかわりを考察できる地理学的視点を養うことを目標とする。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 履修上の注意 Course notes prerequisites
第1回の授業は対面授業で授業の全体概要とガイダンスを行う。 毎回授業終了後、4日以内にLETUSで質問やコメントを受けつける。アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation/フィールドワーク Practice/Fieldwork
授業内で課題を課す。課題は地理院地図サイトを利用した作図や、キーワードについてのプレゼンテーションなどさまざまである。期日までに必ず提出すること。
授業の後半に水元公園や柴又周辺でフィールドワークを行う。フィールドワークの前には、少人数のグループワークを行う。グループワークの課題は、フィールドワークで各班が発表する。必ず参加すること。フィールドワークの事前課題と、現地で見聞きしたこと、GPSログなどをもってレポートを作成、提出する。 準備学習・復習 Preparation and review
とくに予備知識などは必要としないが、普段から江戸東京の歴史や自然について関心の幅を広げる努力を行うこと。各授業内容を鑑みて、基礎的な事項への理解が不足しているようであれば、授業内で紹介される参考書等から学んでおくことが望まれる(毎回1時間以上)。 授業でわからないことがあればLETUSを通じて質問すること。
復習では授業内容を適宜整理するとともに、理解が不十分な点があれば授業中に適宜案内する参考書や資料等を活用して、理解不足のまま次の授業に進まないようにする。なお、上記に示した授業以外の学習は60時間以上を目安に行うこと。 成績評価方法 Performance grading policy
1.授業中に随時レポートを課す。
2.評価は東京理科大学成績評価基準に準拠する。 3.積極的に参加している受講生(授業中の態度等)に対しては、努力点を加点する用意がある。 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
授業計画 Class plan
東京には、旧石器時代から人々が暮らした痕跡が残っている。温暖な気候に恵まれた縄文時代には、台地・丘陵部に多くの集落が営まれた。紀元前後には水稲耕作が西日本からもたらされ、計画的な農業生産が暮らしの基礎となり、豪族が現れるようになる。東京都内の古墳は200か所以上で確認されており、ほとんどが武蔵野台地の縁辺や多摩丘陵に営まれている。また東京低地上の微高地にも古墳が存在しており、海に面した河川の流入ともあいまって多方面から文化がもたらされてことが示唆される。 7世紀後半には古代武蔵国が成立し、武蔵野台地の南端に国府が置かれた。上野台地から隅田川河畔に至る地域も武蔵国に包摂され、隅田川・荒川(古利根川)の河川交通を介して武蔵国北部とつながり、日比谷入江という東京湾の湊の機能を擁することになった。江戸のルーツとなる江戸郷はこの地域に成立することになる。 本授業では中世までの気候変化とともに、人々の生活の舞台が変わっていく様子や、江戸が首都として選ばれるようになった背景について学習する。
本授業ではこれら武士団の動きと勢力拡大について、関東平野の地形条件から考える。
本授業では、江戸の都市景観を個性づけた、これらの都市インフラについて学ぶ。
また17世紀の後半には日本全国を結ぶ市場が成立し、江戸は大阪と並ぶ物流センターとなり、商人や職人などを中心とする都市社会は巨大城下町を成立させていく。本授業では、拡大する江戸と諸国の関係にも注意しながら、この時代の江戸が果たした役割について考える。
本講義では、第12〜14回の講義のためのグループワークを行う。メンバーの顔合わせや、課題の確認などを行うので、必ず出席すること。
本授業では、都市の拡大を地図上で確認しながら、このような東京の変化について考える。
本授業では、このような大都市圏東京の拡大について、具体的な例を挙げながら説明する。
12&14. フィールドワーク 水元公園周辺において、フィールドワークを行う。現地ではカスリーン台風の被害状況や、江戸時代から続く水利用の歴史、水運などについて学習する。 13&14. フィールドワーク 柴又帝釈天付近において、フィールドワークを行う。現地では低地の微地形やその利用方法、古墳時代からの地域の成り立ち、下町としての発展や、スーパー堤防の設置経緯などについて学習する。 15. まとめとレポート 講義を振り返り、レポートを作成する。レポートの課題は授業中に説明する。 SBOsコード(薬学部薬学科のみ 2023年度以前カリキュラム適用者対象)
学修事項(薬学部薬学科のみ 2024年度以降カリキュラム適用者対象)
担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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