![]() 教員名 : 中田 里志
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
メカニズムデザイン
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Mechanism Design
授業コード Class code
9987F17
科目番号 Course number
87ECAPE306
教員名
中田 里志
Instructor
Satoshi Nakada
開講年度学期
2025年度前期
Year
2025年度
Semester
①First semester
曜日時限
水曜4限
Class hours
Wednesday, 4th period
開講学科・専攻 Department
経営学部 ビジネスエコノミクス学科
Department of Business Economics, School of Management 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class
概要 Description
本講義ではメカニズムデザイン理論の応用分野であるオークション・マッチング理論に関しての数理的な側面に関する基本的な考え方を学ぶ.
特に, 離散凸解析と呼ばれる分野の応用を意識して講義する. 目的 Objectives
現実の経済は多くの点で完全競争市場の仮定からはかけ離れている.このときに重要になるのが政府などの主体が適切得な制度設計を行うことで人々が「良い」行動をするように誘導することである. もちろん, どのような行動が「良い」と考えられるかはその結果として何を世の中で達成したいかという目標に依存するが, 例え明確な目標があったとしてもいつも人々の行動をその目標に適う形へ誘導できるとは限らない. そこで, このような問題をゲーム理論の考え方を用いて解決しようという分野がメカニズムデザインである. 本講義は, 特にオークション・マッチング理論について, 離散凸解析の応用を理解することを目指す.
到達目標 Outcomes
きちんとした知識に基づいて現実の制度の良し悪しを分析できるようになること.
*この科目は、カリキュラムポリシーの7, ディプロマポリシーの2に即して行う. 卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 履修上の注意 Course notes prerequisites
・ゲーム理論を履修していること.
数理的な議論を多数行うため, 自分でロジックを追い再現できるようになることを求めます. 具体的には, STEP 1: 議論の土台となる定義の背後にある考え方を例を用いて説明できるようにし, 数学的な厳密に自分で何も見ずにかけるようにする. STEP 2: 講義スライドで説明した式変形や命題/定理の証明を講義後に自分でやってみる. STEP 3: 自分で例を作ってみたり練習問題をやってみる ということを当たり前に行うことを求めます. 特に, 上記のSTEP1,2を怠ると何も身につかないし断片的にですら知識を身につけることは不可能です. 「専門的な知識を自分のものにするために自ら手を動かして学ぶ」ということを強く意識して取り組んでください. アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
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準備学習・復習 Preparation and review
・講義で習った概念を自分で人に説明できるように自分の言葉として理解する.
・扱った定理の証明が自分でできるようにすること. ・具体例を計算してみること. この講義は数学的な議論を多用します.特に, 様々な理論的成果に対して厳密な証明を行います.難しい数学の内容を知っている必要は全くありませんが, ロジックを自分で丁寧に追い自分で手を動かして理解しようとしなければ何も身につきません.これらのことを念頭に,講義ノート・スライドを中心に十分に復習してください. ・2単位の科目であるので, 週当たり4時間の準備学習・復習が必要である. ただし, きちんと理解するにはそれ以上の時間がかかることも珍しくありません. 成績評価方法 Performance grading policy
・到達度評価により評価する.
・到達度評価の参加が単位修得の必要条件となります. ・出席すること自体は成績には加味しません. 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
・『離散凸解析とゲーム理論』, 田村明久, 朝倉書店
・『離散凸解析—理論の拡大と応用』, 室田一雄, 丸善出版 ・『マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学』, 坂井豊貴, ちくま新書 ・『ゲーム理論とマッチング 』, 栗野盛光, 日経文庫 ・『Who Gets What(フー・ゲッツ・ホワット) —マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学』, アルビン・ロス(著), 櫻井祐子(訳), 日本経済新聞出版 ・『マーケットデザイン入門—オークションとマッチングの経済学』, 坂井豊貴, ミネルヴァ書房 ・『マーケットデザイン』, ギオーム・ハーリンジャー (著), 栗野 盛光(訳), 中央経済社 ・『契約の経済理論』, 伊藤秀志, 有斐閣 ・『メカニズムデザイン』, 坂井豊貴・藤中裕二・若山琢磨, ミネルヴァ書房 ・『メカニズムデザインと意思決定のフロンティア』, 坂井豊貴(編), 慶應義塾大学出版会 ・An Introduction to the Theory of Mechanism Design, Tilman Borgers, Oxford Univ Press 専門論文等, その他も適宜提示します. 授業計画 Class plan
1: ガイダンス
Part 1: 2-6: 離散凸解析の基礎 Part 2: 7-10: オークション・マッチング理論の基礎 Part 3: 11-14: オークション・マッチング理論における離散凸解析の応用 15: 到達度評価 ・内容は, 履修者のレベルや進度を考慮して若干変更する可能性がある. 担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
・EREミクロ・マクロの結果を成績評価に加点することができるので, 履修の手引きを確認しておくこと.
・数理的な内容を扱う科目であるため, 漠然と講義を聞き資料を読んでも何も身につきません.必ず自ら手を動かし,登場する種々の概念を理解すること.特に, 計算例に当たるなど自分で使えるように心がけること.こうした努力をせずに(良い成績はもちろんのこと)単位を習得することは不可能であると考えてください.労力を払いたくない人は履修しないことをお勧めします. ・講義は基本的に板書で行います. 受講者は, 理解の助けとならないため, ノートを取る以外の目的でPC等を出すことを認めないこととします.きちんと自分の手を動かし, 考えながらノートをまとめて1歩ずつ進むこと. ・ほぼ毎回提出不要の練習問題を出します.これらの学習は自分の理解の助けにするためだけでなく授業内容を補完することを目的としたものも含まれるため, 必ず取り組むこと. ・わからない箇所はわかったフリをしたり放置せずに質問すること. 授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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