シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
環境工学実験 (1組)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Experiments on Environmental Engineering
授業コード Class code
9976123
科目番号 Course number
76CEEEH204

教員名
柏田 仁、橋本 永手、西村 和朗、真光 俊樹、仲吉 信人
Instructor
Makoto Nakayoshi, Jin Kashiwada, Nagate Hashimoto, Kazuaki Nishimura

開講年度学期
2025年度後期
Year
2025年度
Semester
②Second semester
曜日時限
月曜3限、月曜4限
Class hours
Third and Fourth periods on Monday

開講学科・専攻 Department
創域理工学部 社会基盤工学科

Department of Civil Engineering, Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
1.0単位
授業の方法 Teaching method
実験

Experiment
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
[概要]
環境問題は多岐にわたる。本科目では4テーマ(カーボンニュートラル、気候変動としての暑熱問題、大気汚染、水質汚染)に関して講義、実験・実習を通して学習する。
班ごとに協力しながら、実験の実施、実験内容のディスカッション,レポート作成を行う。これを通じ、諸般の環境問題に対する知識、考え方を学ぶとともに、論理的に説明し議論できる力を醸成する。



目的 Objectives
[目的]
環境問題は多岐にわたり社会基盤工学の分野で閉じるものではない。諸般の環境問題の中でも、カーボンニュートラル、気候変動としての暑熱問題、大気汚染、水質汚染を取り上げ、問題の定量化するための測定・実験方法、データの考察方法を学ぶとともに、チームとして協力しながら課題を遂行する姿勢,建設的な議論を可能とする論理的思考・プレゼンテーション能力を習得することを目的とする。
本講義の内容は水文気象学、環境水理学、環境施設工学1,2に関連する。



到達目標 Outcomes
[到達目標]
1.カーボンニュートラル
1−1 炭素の陸域貯蔵について説明することができる。
1−2 化合物の炭素量の推定を強熱減量から求めることができる。
1−3 無機系建設材料と炭化水素系材料の諸特性を理解し,配合実験の結果を考察することができる。

2.気候変動
2−1 気候変動が引き起こす問題について説明することができる。
2−2 生物の熱収支の観点から暑熱問題について説明することができる。
2−3 暑さに関する気象測定方法を説明し、測定データを図化、考察することができる。

3.大気汚染
3−1 気象条件と汚染物質の拡散の関わりについて説明することができる。
3−2 汚染物質の移流・拡散過程を説明することができる。
3−3 都市の汚染物質の拡散に関する測定方法を説明し、測定データを図化、考察することができる。

4.水質汚染

5.チームで協力してスムーズに実験を進め、結果を得ることができる。
6.文章をわかりやすく構成し、記述することができる。
7.図や表を用いて、実験データをわかりやすくまとめることができる。
8.実験結果の意味を解釈し、建設的な議論をすることができる。


※社会基盤工学科が定める学習・教育目標との関係.
(F)自分自身で,またはチームで協力しながら,土木工学に関する課題を見出し,与条件の下でそれを解決するための計画を立て,試行・検討・実行できるようになる.
(G)分かりやすく論理的に記述する力,プレゼンテーション力,建設的な議論ができる力を身につける.

他の関連する学習・教育目標:
目標(B):土木工学のすべての主要専門分野(構造,材料,地盤,水理,環境,情報,計画)の基礎知識を習得するとともに,応用できるようになる.
目標(D):土木技術が自然・社会に及ぼす影響・効果を理解し,その社会的役割と責任を認識し,技術者倫理に基づいて判断できるようになる.
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
・環境工学概論、水文気象学、環境水理学、土木材料学を履修していることが望ましい。
水文気象学:気候変動、大気汚染のテーマに関する学習を行う。
環境水理学:水質汚染のテーマに関する学習を行う。水質汚染については環境施設工学1,2の内容も参考になる。
環境工学、土木材料学:カーボンニュートラルのテーマに関する学習を行う。

・止むを得ない事情により遅刻・欠席する場合には,授業が始まる前までに担当教員かCV事務室に直接連絡すること.
・大学院生や友人への伝達は一切認めない.病気の場合には,後日に医師の診断書を提出すること.
・電車の遅延により遅刻する場合には,遅延証明書を提出すること.日付や遅延時間等の情報が記載されていない遅延証明書は無効とする.なお,コロナウィルス感染やその疑いで対応できない場合、祝日等で受診できない場合には適宜連絡すること.

アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation/反転授業 Flipped classroom/PBL (課題解決型学習) Problem-based learning/フィールドワーク Practice/Fieldwork/実験 Experiments/実習 Practical learning
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準備学習・復習 Preparation and review
準備学習:実験実施の週は、該当する実験項目の予習を教科書や配布テキストにより行うこと。後諮問の回は、実験テーマの基礎知識や実験内容(実験の仮説・目的・方法に関する諮問)を適切に答えられるレベルまで勉強しておくこと。

復習:各回の実験内容を十分に理解するまで復習すること。また、後諮問を踏まえてレポートを適宜まとめ、締切日に間に合うように仕上げること。

成績評価方法 Performance grading policy
<実験4テーマ>
後諮問:20%
考察要旨: 4%
後諮問2 :20%
考察要旨2 : 4%
レポート :20%

注) 全ての授業回で正当な理由無く1回以上の無断欠席した場合、もしくはレポート未提出があった場合には単位取得を認めない。
また、レポートのコピペが見つかった場合には実施テーマの点数を0点とする。
[フィードバックの方法]
採点結果の途中経過を適宜知らせる。なお、レポートはフィードバックの対象外とする。

学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
なし
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
特になし。
実験テキストを配布する。

授業計画 Class plan
全ての授業回を対面で実施する。

第1回  ガイダンス
・本講義で行う実験の概略を把握する。
・第2回までに準備するべき事項を連絡する。

第2回 カーボンニュートラルに関する実験1
・炭素の陸域貯蔵の重要性と土木材料の貢献の仕方に対する講義を行う。
・炭化水素系材料の強熱減量を測定する。

第3回 カーボンニュートラルに関する実験2
・無機系建設材料と炭化水素系材料の諸特性を理解し,配合設計する。
・設計した材料を作製する。

第4回 気候変動に関する実験1
・暑熱問題を理解する上で必要な気象測定方法を理解し、説明することができるともに、実測できる。
             
第5回 気候変動に関する実験2
・上記実験の測定データを解析し、理解しやすい形式でまとめることができる。

第6回 気候変動に関する実験3
・上記実験の後諮問を行い、実験内容や結果を説明できるようになる。

第7回 水質汚染に関する実験1
・試料採取方法、BOD、CODの分析方法、環境DNAの分析方法に関し、理解し説明できるようになる。

第8回 水質汚染に関する実験2
・利根運河水域での採水およびCOD、BODの分析を行う。
            
第9回 水質汚染に関する実験3
・データ整理を行う。      

第10回 水質汚染に関する実験4
・上記実験の後諮問を行い、実験内容や結果を説明できるようになる。

第11回 大気汚染に関する実験1
・大気汚染と気象条件の関係を説明できるようになる。
・街区を想定した大気汚染の移流拡散現象に関する風洞実験を実施する。
             
第12回 大気汚染に関する実験2
・上記実験の測定データを解析し、理解しやすい形式でまとめることができる。

第13回 大気汚染に関する実験3
・上記実験の後諮問を行い、実験内容や結果を説明できるようになる。
                
第14回 浄水場施設の現場見学会

第15回 カーボンニュートラルに関する実験3
・3週目に作成した試料の土木材料特性を実測し、考察し、レポートにまとめる。


担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
特になし

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
Y
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N