理科探究学習論

Inquiry-Based Science Instruction

996A192

L2LBART538

太田　尚孝、武村　政春、井上　正之、関　陽児、中村　豊、興治　文子

Fumiko Okiharu,  Yutaka Nakamura, Masayuki Inoue, Hisataka Ohta, Masaharu Takemura, Yoji Seki

2025年度前期

2025年度

①First semester

集中講義

Intensive Lecture

生命科学研究科　生命科学専攻
Department of Biological Sciences, Graduate School of Biological Sciences

2.0単位

講義

Lecture

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① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

共通講義では、理科教員としての基本的な心構え、サイエンスコミュニケーションによる啓発活動の意義、生徒による能動的で主体的な学習活動（アクティブラーニング）に関する総合的な内容を扱う。
　高等学校物理の学習は、物理基礎と物理という2つの科目で構成されている。2単位の物理基礎ではより多くの高校生に物理の学習を履修してもらうことが、また4単位の物理ではより深く物理を学んでもらうことが重要である。物理の学習内容には高度な内容もあるため、指導の方法も一筋縄にいかないものである。本講習では、学習者の認知面での支援が十分にできるように、教授法の体得を充実し，特に物理授業におけるアクティブラーニングの方法の体得を行う。
　高等学校化学の学習は、高等学校で化学の授業を行うために身につけておきたい基本的な定義と用語、無機化学分野の理論的な背景、有機化学分野の反応と異性体を扱う。
　高等学校生物の学習は、生物基礎と生物という2つの科目で構成されているが、最先端の生命科学研究には全く追いついていないという現状がある。そこで本講習では、最先端の生物学・生命科学研究に関する講義を行い、その知識と生物教育に活かすスキルを身に付ける。
　高等学校地学の学習は、中学・高校での地学教育に関するさまざまな観点からの特色を確認する。そのうえで、理科４科の中でも独自色が強いにもかかわらず標準的な手法の確立が遅れている地学分野の実験・観察に関して、できるだけ多くの実例を扱うことで、実験・観察手法を活用した地学教育の進め方を考えていく。
In common lectures, basic attitudes as a science teacher, education for safety, active and subjective learnings by students will be explained.
　In chemistry lectures, basic definitions and terms, theoretical background in inorganic chemistry, basic organic reactions and isomers will be explained. In experiments, microscale experiments utilizing safe reagents and catalysts will be performed.

中等理科教育の指導現場をより発展させられるように，教育現場における諸問題の対応の検討や，理科教育として実践可能な先端の実験を行い，学校現場でより良い理科教育を行うための技能を身につける。
Obtain skills for better science education through various lectures and experiments.

これからの理科教育に必要な，知識と技能を身につける。
物理分野では、より先進的な物理教育の指導ができるように、物理実験を通して行う授業の組み立てができるようになる。
化学分野では，中等化学教育の新しい話題を取り入れながら，探究を伴う授業の組み立てができるようにする。
生物分野では、最先端の生命科学研究の知見を手に入れ、授業に活かすことができるようになる。

Acquire new knowledge and skills which will be necessary for future science education.

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

すべての履修学生に対して、半数以上の授業回を対面で受講することを求める。

理科専修免許状を取得するための授業である。
For students who want to acquire special teacher's license of science.

第1回　  (理科共通）
第2〜3回　  (物理分野)  
第4〜5回　（化学分野）
第6〜9回  （生物分野）
第10〜11回（地学分野）
第12〜15回（理科共通）
※　対面授業はすべて神楽坂キャンパスで行います。日程は、追って公開いたします。また、対面授業に出席することを求めます。

課題に対する作文　Essay／ディベート・ディスカッション　Debate/Discussion／グループワーク　Group work／実験　Experiments／実習　Practical learning

アクティブラーニング

資料を熟読し、講義や実験に臨むこと。
Read them well before each lecture and experiment (1h for each period).

各授業におけるパフォーマンス（50％），小論文（50％）
Performance in each class (50%), Essay (50%)

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

N

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

8月6日(水)3,4限（関先生）＠神楽坂6号館、理科実験室
8月8日(金)2,3,4限（興治）@神楽坂6号館、理科実験室
8月28日(木) 3,4,5限（中村豊先生）＠神楽坂、教室未定
9月8日(月)2限（興治）＠神楽坂6号館、理科実験室

対面授業に出席することを求めます。
その他、次の6コマは非同期オンラインで実施します。
井上先生(2回分、8月初旬)、太田（2回、8月〜9月上旬）、武村先生（2回、９月１〜３日）


第１回　理科教育における探究活動の指導（興治）
　　　　Guidance of inquiry activities in science education

第２回　物理分野の講義・実験（１）（興治）
　　　　Lecture about physics education (1)

第３回　物理分野の講義・実験（２）（興治）
              Lecture about physics education (2)

第４回　化学分野の講義・実験（１）（井上）
              Lecture about chemistry education (1)

第５回　化学分野の講義・実験（２）（井上）
              Lecture about chemistry education (2)

第６回　生物分野の講義・実験（１）（太田）
              Lecture about Achievements of the 2022 Nobel Prize and Science's 2022 Breakthrough of the Year.
　　　　昨年度の生物学分野に与えられたノーベル賞とScience誌における"Breakthrough of the Year"の業績について高校生が理解できる
　　　　プレゼンテーションをまとめられるようにする。

第７回　生物分野の講義・実験（２）（太田）
　　　　 Lecture about Biology education

第８回　生物分野の講義・実験（３）（武村）
　　　　生物教育の現状について
　　　　生物基礎ならびに生物で教えられている内容をレビューし、その問題点を洗い出すことにより、生物教育の現状を理解できるようにする。
　　　　Lecture about biology education in Japanese high school course

第９回　生物分野の講義・実験（４）（武村）
　　　　ウィズ・コロナ時代の生物教育のあり方について
　　　　ウィズ・コロナ時代、すなわちこれからの生物教育に何が必要とされるのかについて、ウイルスを題材に考え、理解できるようにする。
　　　　Lecture about future biology education in the society with Corona.

第10回　地学分野の講義・実験（１）（関）
              Lecture about earth science education (1)
　　　　
第11回　地学分野の講義・実験（２）（関）
              Lecture about earth science education (2)
　　　　

第12回　学校現場の現状と課題（1）（中村）
　　　　The current situation and issue of the school (1) 

第13回　学校現場の現状と課題（2）（中村）
　　　　The current situation and issue of the school (2)

第14回　研究倫理の指導（中村）
　　　　Research ethics

第15回　これからの理科教育を考える（興治）
　　　　Thinking about science education in the future

中学校・高校での理科教員としての実務経験あり（井上）。
国立研究機関（産業技術総合研究所）での野外調査研究の実務経験あり（関）。

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