囲碁で養うコミュニケーション力

Communication Skills Development through'Go'

9960G08

L2CAECMn22

前田　良二、浅井　英樹

ASAI Hideki, MAEDA Ryoji

2025年度後期

2025年度

②Second semester

火曜5限

Tuesday 5th Period

創域理工学部（一般教養科目）

A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology

2.0単位

講義

Lecture

-

① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

囲碁をはじめて学ぶ学生を対象とした、半期１５回の囲碁入門コースです。最初は小さい碁盤（６路盤、９路盤）を用い、囲碁の基本ルールとマナーを覚え、最終的には正式な１９路盤で、楽しみながら最後まで囲碁が打てるようになることを目指します。日本の伝統文化としての囲碁の歴史や、世界的に普及が進み、国際化している囲碁の現状についての知識も習得します。野田キャンパス教養部専任教員の浅井英樹が授業全体を統括し、日本棋院プロ棋士の前田良二八段が囲碁の技術指導を行います。

本学の「教養教育の目標」に定める、「３．課題を自ら発見し、主体的に考え、解決に取り組むための論理的・批判的思考力」、「４．正解のない課題に対しても積極的に挑むための判断力・行動力」を涵養するための科目です。

・答えのない局面で、自ら考え決断する力と習慣をつける。
・集中力、全体を俯瞰する大局観を身につける。
・囲碁の歴史も同時に学ぶことで、自国の文化についての理解を深める。
・「手談（手によるコミュニケーションの意味）」とも呼ばれる囲碁を通じて、社会的立場、性別、世代、国、言語などさまざまな壁を超え、人間関係を広げ、深めることができるようになる。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

囲碁のルールを知らない学生を対象とする入門講座ですので、すでに囲碁が打てる人は受講できません。第１回目の授業のみ、K６０７教室ではなく、大教室でガイダンスを行います（詳しくは当日までにLETUSに情報をupしますのでそちらを参照してください）。ガイダンスを受け、「選抜のための作文」（自分が囲碁の未経験者であること、受講したい気持ちが強いこと、許可された場合必ず積極的に参加する旨、自分の言葉で述べる）を提出した学生のなかから、受講許可者（最大６０名）を決定しますので、参加希望者は第１回目の授業に必ず出席してください。なお、教科書は受講が許可された後に購入することをおすすめします。

課題に対する作文　Essay／グループワーク　Group work

-

各回の授業内容について１時間程度、準備学習・復習をすることが望ましい。出された宿題は、かならず自分の力で一度やってみたうえで、授業の解説をよく聞くこと。

「普段の授業への参加度（グループワークなどを含む）」（２０％）と、「毎回の課題に対する評価」（５０％）および「最終レポート」（３０％）を総合して判定します。
［フィードバックの方法］
毎回の課題における学生からの質問には、できる限り授業で答えます。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

Y

『東大教養囲碁講座　ゼロからわかりやすく』（石倉昇ほか著・光文社新書）
『実践囲碁総合演習　入門その後に完全対応』（日本棋院）

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

必要に応じて授業中に指示します。

第１回　ガイダンスおよび「選抜のための作文」の作成
授業全体の概要、囲碁の歴史と現状、囲碁の基本ルールなどの説明。受講希望者には、「自分が囲碁の未経験者であること、及び、この授業を受講したい気持ちが強いこと」を自分の言葉で表現する作文を課す。この作文により受講許可者を決定する。

第２回　ルールの解説（１）　
石の取り方の解説。小さな６路盤を使用し、簡易ルールによる石取り碁を行い、学生同士で実際に対局を体験してみる。課題の作成および提出。

第３回　ルールの解説（２）　
質疑応答。ルールの復習。終局のしかたについて説明。正式なルールで、６路盤による自由対局を行う。課題の作成および提出

第４回　ルールの復習及び初歩技術（１）　
質疑応答。９路盤による実戦と解説。石の生き死にについて学習する。自由対局。課題の作成および提出。

第５回　ルールの復習及び初歩技術（２）　
質疑応答。９路盤による実戦と解説。シチョウ、ゲタ、ウッテガエシ等の基本手筋を学習する。自由対局。課題の作成および提出。

第６回　ルールの復習および初歩技術（３）
質疑応答。「六死八生」や「欠け眼」の学習を通して、石の生き死にについてさらに理解を深める。自由対局。課題の作成および提出。

第７回　前田先生に挑戦（１）
質疑応答。前田先生と９路盤（５子局）で多面打ち対局を行う。自由対局も行う。課題の作成および提出。

第８回　前田先生に挑戦（２）
質疑応答。石のさまざまなつなぎ方について学ぶ。前田先生との多面打ち対局の続き。自由対局も行う。課題の作成および提出。

第９回　前田先生に挑戦（３）
質疑応答。さまざまな「中手」について学ぶ。前田先生との多面打ち対局の続き。自由対局も行う。課題の作成および提出。

第１０回　１３路盤での対局（１）
質疑応答。さらに広い１３路盤を使用する。布石の打ち方を学び、大場の優先順位を理解する。最後まで一局を打ち終えることを目標にする。課題の作成および提出。

第１１回　１３路盤での対局（２）
質疑応答。「攻め合い」の際の心得について学ぶ。自由対局。課題の作成および提出。

第１２回　１３路盤での対局（３）
質疑応答。ヨセ（終盤）の打ち方について学ぶ。自由対局。課題の作成および提出。

第１３回　１９路盤での対局（１）
質疑応答。正式な１９路盤を使用する。１９路盤での布石の打ち方を学び、碁盤全体を広く見る目を養う。１９路盤で自由対局。最後まで一局を打ち終えることを目標にする。課題の作成および提出。

第１４回　１９路盤での対局（２）
質疑応答。プロの実戦の解説を通して、戦いの呼吸を学ぶ。自由対局。課題の作成および提出。

第１５回　卒業記念対局　
卒業記念として、全員が交代で１手ずつ打ち、前田先生と１９路盤で対局を行う。その後は自由対局。最終レポート提出日。

-

-

-

課題や成績評価方法等については適宜アナウンスしますので、LETUSの指示をよく読むようにしてください。

N

N