![]() 教員名 : 政池 知子
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
生命科学入門
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Introduction to Life Science
授業コード Class code
9960G06
科目番号 Course number
L2NATURb01
教員名
朽津 和幸、倉持 幸司、前澤 創、和田 直之、古市 貞一、中島 将博、古屋 俊樹、荒添 貴之、定家 真人、中村 由和、西浜 竜一、萩原 明、政池 知子
Instructor
Tomoko Masaike, Teiich Furuichi, Takayuki Arazoe, Masahiro Nakajima, Toshiki Furuya, Koji Kuramochi, So Maezawa, Kazuyuki Kuchitsu, Yoshikazu Nakamura, Naoyuki Wada, Ryuichi Nishihama, Akari Hagiwara, Mahito Sadaie
開講年度学期
2025年度前期
Year
2025年度
Semester
①First semester
曜日時限
水曜5限
Class hours
5th period on Wednesdays
開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class
概要 Description
生物学とは何か、現代生物学の基礎、分子生物学の可能にしたもの、生物学の対象としての人間、物理学や工学との接点、生物学を通した社会への貢献、について学ぶ。
将来、理工学研究科医理工学際連携コース・農理工学際連携コースに所属する生命生物科学科の教員が、各自の専門に近い分野の入門的な講義を行うので、将来的に医理工学際連携コース・農理工学際連携コースへの参加に興味のある人(特に生命生物科学科以外の学生)は、本講義の履修を強く推奨する。 目的 Objectives
生物学の進展は著しく,その成果は今後の人類の生存と社会の発展,地球環境保全等に欠かすことのできない基礎知識となりつつある。ますます大きくなる生物学に対する社会の関心と期待をつねに念頭におき,生命現象の多様性とその根底にある共通原理の理解をめざす。 到達目標 Outcomes
1.生命現象の基本原理が説明できるようになる。 卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 履修上の注意 Course notes prerequisites
講義中の私語は厳禁です。質問は講義中、講義後、いつでも受け付けます。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test
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準備学習・復習 Preparation and review
授業計画を参照して、教科書、参考書 などを使って、講義内容を予習しておくことが望ましい。また、各回の講義内容を十分復習し、不明な点は自分なりに調べて理解するよう努めること。 成績評価方法 Performance grading policy
各講義毎に実施する到達度評価の総合点で評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
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書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
「理工系の基礎 生命科学入門」 丸善
「偶然と必然」J.モノー みすず書房 「生命とは何か」シュレーディンガー 岩波文庫 「生命を捉えなおす」清水博 中公新書 「もっとよくわかる!免疫学」河本 宏 羊土社 「生物」大島泰郎 実教出版 授業計画 Class plan
基本的には、授業を対面で実施する。
1. 生物学を学ぶということ, DNAについて(政池) 生物学とはどういう学問なのか、化学、物理、工学などの他分野とどのように関係するのかを理解する。具体例としては、人間の作った機械と生体内の装置の共通点・相違点について取り上げる。その後この授業で扱う内容の概要を紹介するので、自身の所属する学科の分野がそれらの生物学の内容とどのように関係するのかを考える。 2. 生命の設計図がはたらくしくみ(古市) 原核生物や真核生物、単細胞生物や多細胞生物を問わず、地球上のすべての生物は自らのかたちやはたらきについて書かれた遺伝物質DNA(生命の設計図)を受け継いでいます。DNAの塩基配列には多数の遺伝子とそのはたらきを制御する情報などが書き込まれていて、全体をゲノムと呼びます。第2回は、細胞の中でゲノム情報がどのようにして読み解かれてタンパク質がつくられるのか−遺伝子の発現制御、mRNA転写、およびタンパク質翻訳の基本的なしくみについて学びます。また、近年わかってきた核酸にまつわる新たな機能やそれらの応用技術についても簡単に紹介します。 3. 生物の代謝・微生物・遺伝学 (荒添) 解糖系、クエン酸回路、電子伝達系などの基本的な代謝に関連する生体反応を概説する。また我々の生活に幅広く、かつ密接に関わっている微生物の役割や遺伝学について概説する。 4. 酵素とタンパク質の科学(中島) 酵素学とタンパク質科学の基礎を学ぶ。さらに、構造生物学に基づいた現代的な酵素学についても概要を学び、酵素やタンパク質に対する理解と認識を深める。 5. 微生物・酵素バイオテクノロジー (古屋) 微生物、酵素の基礎から、有用物質生産や環境浄化に役立てる応用までを学ぶ。 6. 糖質・タンパク質・核酸・脂質の働き(倉持) 生体を構成する物質(糖質・タンパク質・核酸・脂質)は細胞内において重要な機能を担っているが、その構造と機能について理解する。 7. 情報科学と生物学の融合:デジタル生物学 (倉持) 招待講演者・公立千歳科学技術大学・諸橋賢吾先生にzoomでの遠隔講義を行っていただきます。 生物は環境に適応し子孫を残すために膨大な情報の取捨選択を絶えず行ってるが、生物が持つ超高機能情報処理能力を人類は未だに再現できていない。近年の技術革新によってこれまで定性的にしか扱えなかった生物データを定量的に扱えるようになり、生物情報のデジタル化が可能となった。本講座では最新の生物学の紹介と、最新技術を用いたデジタル生物学についてわかりやすく講義する。 8. 生殖細胞のエピジェネティクス(前澤) 生殖細胞は、受精によって新しい世代に遺伝情報を伝え、生命の連続性を担う細胞である。生殖細胞は、細胞分裂を繰り返して細胞数を増やすが、ある時期が来ると減数分裂を起こし、やがて精子か卵子に分化する。生殖細胞の分化は遺伝子発現の変化によってもたらされる。遺伝子の発現が変わる時、細胞核内では何が起きているのだろうか。塩基配列の変化を伴わない遺伝子発現調節「エピジェネティクス」について学ぶ。 9. 植物のボディプランと環境応答 (西浜) 植物の環境依存的な成長発生調節機構を理解する。植物にとって主要な環境因子である光の認識や信号伝達、植物個体の発生統御、分裂組織の形成と維持、細胞分裂などの分子機構を解明する分子遺伝学的な研究に触れる。 10. 植物と環境・食糧・エネルギー問題(朽津) 環境・食糧・エネルギーなどの人類が直面する問題の解決には、植物の活用が鍵を握ると考えられる。動物や微生物など他種の生物との相違点や共通点に注目しながら、生物進化の過程で地球上に繁栄して来た植物の生き方を分子、細胞レベルで理解し、植物とはどんな生物かを考察する。各自が興味のある分野・専門分野と植物との関係について考えるきっかけとしたい。 11. 皮膚バリアの仕組みとその破綻がもたらす疾患(中村) 皮膚が外界と体内を隔てるバリアとして働く仕組みと皮膚バリアの異常が引き起こす疾患について理解する。 12. 脳神経科学の基礎と研究の最前線(萩原) 脳と神経のかたちとしくみ、およびその疾患の基礎について講義する。脳神経科学分野における理工学的な科学技術の応用や、逆に脳神経のしくみを幅広い分野における先端技術開発に生かす考えについて学ぶ。 13. 幹細胞と再生医療 (和田) 再生医療などで注目されている幹細胞について,ES細胞やiPS細胞など分化万能性(多能性)を示す幹細胞や,分化特異性を持つ組織幹細胞について,それらの特徴・性質について概説し,また再生医療における利用の現状について解説する。 14. がんの生物学(定家) がんとは何だろうか?がんの正体、性質や特徴を知り、私たちの体の中での傍若無人な振る舞いを理解する。 15. 総合討論 (政池) 担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
朽津:農林水産省の研究機関に主任研究官として勤務した実績を活かして、生物科学の農業・食料・環境問題への応用について講義する。また文部科学省に学術調査官として勤務した実績を活かして、農理工学など、学術分野間の相互関連性や学際連携に関して講義する。
古市:国内研究機関(理化学研究所など)の勤務経験を活かし,脳神経科学分野および生命科学にとどまらずに理工学の異分野と神経科学との融合領域についても講義する。 教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
・将来、農理工学際連携コースや医理工学際連携コースへの参加を目指す他分野の学生は、できる限り、コースに参加するまでにこの授業を履修することが望ましい。
・土木工学科の学生については、自然・社会と調和する形で土木技術を適用できるように、自然・人文・社会科学などの理解を通じて多面的な素養を身につけることが期待される。 授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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