![]() 教員名 : 梶原 幸之介
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
教職概論 (梶原)(1PH)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Introduction to the Teaching Profession (梶原)(1PH)
授業コード Class code
9960538
科目番号 Course number
L2CACDEn22
教員名
梶原 幸之介
Instructor
Kounosuke Kajiwara
開講年度学期
2025年度後期
Year
2025年度
Semester
②Second semester
曜日時限
金曜4限
Class hours
Friday 4th Period
開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)、創域理工学部(教職科目)
A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology A course of teacher education, the Faculty of Science and Technology 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class
概要 Description
教職概論では教職の内容だけでなく、職に対する心構えを学ぶ。したがって、教師が生徒、保護者に負っている説明責任について学ぶとともに、教育基本法・学校教育法・地方公務員法など、教員のコンプライアンス(法令遵守)にかかる法律を学習する。本授業では、多様な実践例を通して教職に関する基礎、基本の定着を図る。教員採用試験受験希望者や教育系大学院進学者にとって非常に有益である。
目的 Objectives
⑴ 専門職としての教職の社会的使命を理解する。
⑵ 教職のキャリア達成について理解する。 ⑶ スクール・コンプライアンスについて理解する。 ⑷ 学習指導要領、生徒指導、特別支援教育、キャリア教育などに関する基礎的知識を習得する。 到達目標 Outcomes
⑴ 教員免許や採用に関する説明ができる。
⑵ 確かな学力の育成、及び指導と評価の一体化について説明できる。 ⑶ 教員の服務や義務、処分に関して説明ができる。 ⑷ 生徒理解の方法、生徒の問題行動への対応、生徒への懲戒について説明できる。 ⑸ いじめなど、生徒指導上の課題に関して説明ができる。 ⑹ 特別支援教育に関して説明ができる。 卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 履修上の注意 Course notes prerequisites
・やむを得ず欠席や遅刻をする場合は,事前に必ず連絡すること
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation
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準備学習・復習 Preparation and review
・毎回、準備学習・復習を指示する。「授業計画」欄を参照して、十分時間をかけて取り組むこと。
・必要に応じて資料を配付する。また、毎時間の授業で,課題(ワークシート)を配布する。グループ学習を通じて時間内に取り組み、提出すること。返却後,クリアファイル等に整理・保存しておくこと。 成績評価方法 Performance grading policy
毎時間の課題(ワークシート等)の評価70点(各回5点×14回=70点)を50点に換算し、到達度評価50点を合わせた合計100点の総合評価で客観的に評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
適宜,参考資料を配付または、指示する。
授業計画 Class plan
・15回の授業すべてに出席することが前提である。
第1回:教員へのプロセス(1) ● 準備学習 ・教科書第1章「教職へのプロセス(1)」第1節「教員をめざそう」を読み、節末問題に答える。 ● 授業内容 ⑴ 教育の役割、教員の役割を認識し、教育の重要性について説明できる。 ⑵ 教員の仕事内容について、生徒を指導する立場の学習指導者や担任、他の教員と連携しながら学校運営に携わる学校職員としての職務内容やその責任について説明できる。 ⑶ 教員に求められる資質、能力について理解する。 ● 復習 ・第1節節末問題に答える。 ・教科指導者以外の教員の職務について説明できるようにする。 ・教員の職務を遂行するために、大学時代にどのような準備をしておけばよいかを考える。 第2回:教職へのプロセス(1) ● 準備学習 ・教科書第1章第2節「教員免許の取得について」、第3節「教職課程」、第4節「基本的な教育法規と法令順守の精神について」1「教育基本法と法律の階層構造について」を読んでおく。 ・第2節節末問題に答える。 ・教育基本法については、教科書のゴシックで書かれた説明を理解する。 ● 授業内容 ⑴ 教員免許の種類について説明できる。 ⑵ 本学教職課程で学ぶ内容について理解する。 ⑶ 教育基本法の前文について、その内容を理解する。また、法律の階層構造について説明できる。 ● 復習 ・各自が取得すべき教員免許状について説明できる。 ・本学教職課程で学ぶ内容について、説明できる。 ・教育基本法に規定された教育の目的、教育の目標、生涯学習の理念、教育の機会均等、義務教育、学校教育、大学、私立学校、教員、家庭教育、幼児期の教育、社会教育、学校、家庭、及び地域住民等の相互の連携協力、政治教育、宗教教育、教育行政、教育振興基本計画、法令の制定について説明できるようにするとともに、どのような法律が派生して制定されているかについて調べる。 第3回:その他の教育関係法規について ● 準備学習 ・教科書第1章第4節2「その他の教育関係法規について」を読み、生徒への教育に関する法律、教員の身分に関する法律、その他の法律について目を通しておく。 ● 授業内容 ⑴ 学校教育法、学校教育法施行規則に基づき、教員の職務や教育課程編成に対する学校としての説明責任、教育課程を編成する要素、学習指導要領の法的拘束力について説明できるようにする。 ⑵ 地方公務員法、教育公務員特例法に基づき、教員の服務義務、及び職務専念義務が免除される事項等について説明できるようにする。 ⑶ 地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、学校の設置者である教育委員会の職務権限等について、説明できるようにする。また、教育職員免許法から、教員免許の種類や免許更新について理解する。 ⑷ 学習指導要領の変遷について説明できるようにする。 ● 復習 ・節末問題1〜7に答える。 ・教育公務員の法令順守の精神について説明できるようにする。 第4回 教育課程編成について ● 準備学習 ・教科書第2章「教育課程編成とカリキュラム・マネジメント」第1節「教育課程を編成するとはどのようなことか」を読み、教育の目的、教育課程編成の要素、校種による各学校の実態等について考えを深めておく。 ● 授業内容 ⑴ 教育課程編成に関する法上の規定、教育課程編成の目的を説明できるようにする。 ⑵ 義務教育学校、中学校、高等学校、中等教育学校など、校種の違いによる学校の実態について説明できるようにする。 ⑶ 教育課程を構成する各教科・科目、総合的な学習の時間、特別の教科道徳、特別活動について、学習指導要領の目標を理解し、説明できる。 ⑷ 教育課程編成について理解する。 ● 復習 ・節末問題1〜8に答える。 第5回 カリキュラム・マネジメント(教育課程の管理) ● 準備学習 ・教科書第2章第2節「カリキュラム・マネジメント」読んでおき、カリキュラム・マネジメントの必要性について理解しておく。また、平成28年12月21日付中教審答申を読み、カリキュラム・マネジメント、授業改善がどうして必要なのかについて課題意識を醸成する。 ● 授業内容 ⑴ 教育課程の評価と改善について、学校教育法に基づき説明することができる。 ⑵ 各学校における組織的な授業改善について、その方策を述べることができる。 ⑶ アクティブ・ラーニングとカリキュラム・マネジメントを関連付けて説明することができる。 ● 復習 ・節末問題1〜3に答える。 ・組織的な授業改善について、自らの言葉を用いて説明することができるようにする。 第6回:学習指導と生徒の学習状況の評価 ●準備学習 ・教科書第3章「学習指導と生徒の学習状況の評価」第1節「確かな学力とその育成」第2節「生徒の学習状況の評価(目標に準拠した評価)」をよく読んでおく。 ・集団に準拠した評価と目標に準拠した評価の違いを理解する。 ・ブルームのマスタリー・ラーニング(完全習熟学習)について調べておく。 ●授業内容 ⑴ 確かな学力について説明することができる。 ⑵ 生徒に確かな学力を育成する指導方法について、学習指導要領や平成28年12月21日付中教審答申に基づき、自らの考えを述べることができる。 ⑶ 目標に準拠した評価について説明することができる。また、指導と評価の一体化について説明することができる。 ●復習 ・第1節節末問題1〜4に答える。 ・第2節節末問題1〜5に答える。 第7回:生徒指導と生徒理解 ●準備学習 ・教科書第4章「生徒指導と学級経営」第1節「生徒指導と生徒理解」をよく読んでおく。 ・担任として、生徒を理解するとはどのような行為か考えておく。 ●授業内容 ⑴ 生徒指導の課題を挙げ、それぞれについて、対応策を説明することができる。 ⑵ 生徒指導と教師の役割について説明することができる。 ⑶ 生徒を理解する方策とその課題について説明することができる。 ●復習 ・節末問題1〜7に答える。 ・生徒を理解するため、担任として生徒にどのような働きかけをすれば良いか考察を深める。 第8回:学級経営といじめへの対応について ●準備学習 ・教科書第4章「生徒指導と学級経営」第2節「学級経営」、及び第3節「いじめへの対応」をよく読んでおく。 ・第7回に引き続き、担任としての心構えを学ぶので、担任の業務や責任について考えておく。 ●授業内容 ⑴ 担任の職務行動や担任としての生徒への働きかけについて説明できるようにする。 ⑵ いじめとは何かについて説明できる。また、担任としていじめを未然に防ぐ方策を述べることができる。 ⑶ いじめを発見するにはどのような心構えが必要か、またいじめを発見した場合はどのように対応するかについて説明することができる。 ●復習 ・第2節節末問題、及び第3節節末問題1〜5に答える。 ・いじめを未然に防ぐには担任にどのような職務行動が必要であるかについて、説明することができる。 第9回:問題行動と生徒の懲戒 ●準備学習 ・教科書第4章「生徒指導と学級経営」第4節「問題行動についての理解と早期発見」〜第9節「生徒の懲戒」までを読んでおく。 ●授業内容 ⑴ 問題行動についての理解を深めるとともに、問題行動のサインを見逃さないために教師が注意すべきことについて理解できる。 ⑵ 飲酒、喫煙、薬物乱用、暴力行為などの問題行動についての理解を深める。 ⑶ 懲戒を含めた問題行動への対応についての理解を深めるとともに、家庭、地域との連携について説明することができる。 ●復習 ・節末問題1〜14に答える。 ・新聞やニュースに出てくる生徒の問題行動やその対応について関心を持ち、自分の考えを述べることができるようにする。 第10回:道徳教育 ●準備学習 ・教科書第5章「道徳教育」第1節「学習指導要領に規定された内容について」、第2節「道徳教育の実際」をよく読んでおく。 ●授業内容 ⑴ 中学校学習指導要領に規定された「特別の教科道徳」の目標を説明できる。 ⑵ 教科以外の教育課程で実施される中学校、高等学校における道徳教育について説明できる。 ⑶ 中学校において進められる特別の教科道徳の授業について説明できる。 ●復習 ・節末問題1〜4に答える。 ・道徳教育を実践するうえで、教師の果たすべき役割について説明できるようにする。 第11回:キャリア教育 ●準備学習 ・教科書第6章「キャリア教育」第1節「子どもたちを取り巻く環境の変化と学校の果たす役割」、第2節「キャリア教育とは何か」をよく読んでおく。 ●授業内容 ⑴ なぜキャリア教育が必要であるのかについての課題意識を持ち、説明ができる。 ⑵ キャリアとは何か、キャリア教育とは何か、キャリア教育ではぐくむ基礎的・汎用能力について説明できる。 ⑶ キャリア教育の課題についての認識を深めるとともに、キャリア教育の重要性について説明できる。 ●復習 ・第2節節末問題1〜3に答える。 ・各教科・科目におけるキャリア教育について説明できるようにする。 第12回 特別支援教育 ●準備学習 ・教科書第7章「特別支援教育」をよく読んでおく。 ●授業内容 ⑴ 特別支援教育の定義、現状について説明できる。 ⑵ 特別支援学校のセンター機能について説明できる。 ⑶ 障がいのある生徒への合理的配慮について説明できる。 ⑷ インクルーシブ教育について説明できる。 ●復習 ・教科書の節末問題に答える。 ・「人は障がいによって差別されない」、「ともに学びともに育つ」について説明できる。 第13回 教員の服務 ●準備学習 ・教科書第8章「教員の服務」をよく読んでおく。 ・教員の服務義務、非違行為、処分について認識を深めておく。 ●授業内容 ⑴ 教員の服務義務について理解し、職に対する心構えについて認識を持つ。 ⑵ 教員の研修に係る法における位置づけについて理解する。 ⑶ 非違行為とは何かについて説明できる。 ⑷ 非違行為に対する処分について説明できる。 ⑸ 指導が不適切な教員はどのような教員かについて説明できる。 ●復習 ・各節の節末問題に答える。 ・教員の法令順守の精神について説明できるようにする。 第14回:教職へのプロセス(2)−教育実習・教員の採用選考 ●準備学習 ・教科書第9章「教職へのプロセス(2)」をよく読んでおく。 ●授業内容 ⑴ 教育実習の意義、教育実習の内容について説明できる。 ⑵ 教育実習の事前研究、手続きについて説明できる。 ⑶ 教員採用試験の採用プロセスや採用試験における人物評価について理解する。 ⑷ 正規職員以外の任用形態と応募方法について理解する。 ●復習 ・教育実習の意義を理解する。 ・インターネットを活用して、現住所または就職を希望する「都道府県の教育委員会名」と「教員採用試験」をキーワードに検索し、教員採用験情報を入手して内容を理解する。また、私立学校についても、同様に私立学校教員の公募情報を閲覧し、公募要件等について理解する。 ・教員採用試験に向けて学習計画を立てる。 第15回:授業内到達度評価 ●準備学習 ・教科書の内容をおさらいする。 ・各授業における提出物、教科書の節末問題をもう一度解く。 ●授業内容 ・到達度評価の実施と説明 ●復習 ・学習定着度が不十分だった点を、再度確認しておくこと。 ■ 教職課程 本科目は、教育職員免許状取得に必要な教職に関する科目の「教職の意義等に関する科目[教職の意識及び教員の役割、教員の職務内容(研修、服務及び身分保障等を含む。)、進路選択に資する各種の機会の提供等]」に該当します。 ■ 備考 本科目は、教職に関する基本的な学習項目を扱っているため必修になっています。 <!--[if !vml]--> 担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
梶原幸之介:千葉県公立中学校教諭(理科)、教頭、公立高等学校教頭、公立小学校校長、千葉県教育委員会研究指導主事
学校現場で教諭として、生徒に理科の魅力を伝えたり、部活動で生徒に寄り添ったり、学校行事を企画運営した経験、また、管理職として小中高と全ての校種を経験し、教職員集団や児童生徒・保護者と関わった経験を踏まえ、学習指導や生活指導の実践的なノウハウを学生に伝える。将来の予測が困難なVUCA時代を生き抜く生徒と共に学ぶ教職の魅力を発進する。学生に寄り添い、教職に対する興味・関心を喚起させる。 教育実習では、教師としての役割を実感しつつ、教育現場の実態を体験する。教育実習をより実践的に経験するため、教育理論を教育現場に必要とさせる主体的な実践能力の修得を目指す。更に、教師に必要な役割や守るべき義務等を自覚させ、教師としての基本的態度や指導・支援に必要な専門的技術を身に付けさせる。 教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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