シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
関わりの心理学 (火2)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Psychology and Human Relations
授業コード Class code
996034A
科目番号 Course number
L2HSSSCb25

教員名
市川 寛子
Instructor
Hiroko Ichikawa

開講年度学期
2025年度後期
Year
2025年度
Semester
②Second semester
曜日時限
火曜2限
Class hours
Tuesday 2nd Period

開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
心理学で扱われるテーマは幅広く、多様な分野から成り立っている。本授業では、心理学のなかでも他者との関係のなかで生じる諸問題を検討するために、対人関係の心理学、個人差心理学、集団心理学、神経心理学、感情心理学、恋愛心理学、学習心理学、進化心理学、発達心理学、犯罪と心理学などについて解説を行う。心理学を学ぶことを通じ、日常起こっている環境の変化や人間関係の変化を、新たな視点でとらえ直す機会を提供する。
目的 Objectives
ヒトのこころの仕組みや,ものの見方,行動選択に関する代表的な心理学理論への理解を深める。知識をもとに発想し、他者と新しい考え方をつくりあげる姿勢をもつ。
本学の教養教育の目標に掲げる能力のうち、「専門分野の枠を超えて広い視野で多元的・複眼的に自然・人間・社会を俯瞰できる能力」、「正解のない課題に対しても積極的に挑むための判断力・行動力」の涵養に関連している。

到達目標 Outcomes
他者とのコミュニケーション能力と、それを裏付ける科学的知見を理解することで国際性を兼ね備えた豊かな人間性を育めるようになることを目標とする。ヒトの心の普遍性を学ぶことにより、異文化・異言語・異民族との交流や理解を深め、グローバルな視座における対人スキルを身につけることを到達目標とする。

卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
・教科書は毎回必ず使用するとは限らないが、重要資料であるから必ず用意すること。
・毎回の講義で、近隣の席に座っている受講生同士で数分間のディスカッションを行うことがある。そのため、知人でない学生ともディスカッションできる学生の受講を歓迎する。講義後にはフォーラム投稿を通じて、互いの意見を表明しあう機会をもつ。そのため、自分の考えを他の受講生に明かすことに抵抗のない学生の受講を期待する。
(当然ですが、言いたくない話はしなくて構いませんし、プライベートなことを話してもらうつもりもありません。ただ、なぜ自分がその考えに至ったのかの根拠として自分の過去の経験や趣向を話す場面があるかもしれません。したがって、他者に対して過度に防衛的な方は議論を深めることが難しいかもしれません。)


アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion
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準備学習・復習 Preparation and review
各回とも、予習は2時間、復習は2時間行うこと。
準備学習では、当該回で学習する内容に関するニュース記事を収集し、記事に対する自分の考えや疑問点をまとめておく。準備学習の成果は講義時に発表してもらうことがある。
復習では、配布された資料に記載されるキーワードについて、それぞれ2、3文で説明できるようノートにまとめておくこと。
成績評価方法 Performance grading policy
毎講義の課題提出(以下AまたはBのいずれかを課す。A:指定されたテーマでLETUS上のフォーラムから自分の意見を投稿。投稿回数・投稿内容・他の受講生へのコメント数の3点から評価する/B:LETUS上の小テストを講義中に実施、テスト得点を評価点とする。) 80%
到達度評価 20%
プラスアルファとして講義での積極的な態度(全体講義での発言回数など)を加算する。 

学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
金沢 創・市川 寛子・作田 由衣子/著「ゼロからはじめる心理学・入門 -- 人の心を知る科学 改訂版」有斐閣、2025年 ISBN 978-4-641-15133-8
※2015年に同名で出版した本の改訂版を使用します。2015年版から12ページ増えただけでなく、本文の記述も細かく変わっています。講義中に参照するページ数も改訂版のものとしますので、改訂版を使うことを勧めます。
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
人間関係がよくわかる心理学 福村出版(2008年)。
その他は授業中に適宜紹介する。

授業計画 Class plan
第1回対人社会心理学:人は人をどう見ているか?
人の印象はどのように決まるか、好まれる人はどのような人かを考察する。
第2回個人差心理学(2):知能
「学校の成績がよい=知能が高い」かを考察する。知能の周辺的能力を考察する。
第3回個人差心理学(1):性格
心理学における性格の定義を考察する。性格を測るための方法を知る。
第4回集団心理学(1):集団は個人の総和ではない
集団に属すると、人の行動はどう変わるかを考察する。ヒトがどこまで権威に服従できるのかを考察する。
第5回集団心理学(2):リーダーシップの理論
好ましいリーダーシップとは何かを考察する。集団内外での争いはなぜ起きるのかを考察する。
第6回神経心理学(1):大脳皮質
心は脳のどこにあるかを考察する。ヒトの脳がもつ「かしこい」特徴について考察する。
第7回神経心理学(2):白質と神経伝達物質
知覚的狭窄化、刈り込みについて説明する。
第8回感情心理学
感情がどのように生じるかを考察する。感情と判断力の関係を考察する。
第9回恋愛心理学(1):恋愛の始まり
loveとlikeの違いを考察する。恋愛が始まる過程を考察する。
第10回恋愛心理学(2):恋愛の継続と終わり
人に態度変容を促す説得の理論を学ぶ。喪失からの立ち直りのプロセスを考察する。
第11回学習心理学:人は動物である
動物はどうやって新しい行動を覚えるのかを考察する。人はなぜ迷信を信じてしまうのかを考察する。
第12回進化心理学:心は進化の産物
人が他者に親切にする心を、家族への親切、家族以外への親切に分けて考察する。親切にタダ乗りすることが得かを考察する。
第13回発達心理学:加齢に伴う心の変化
可能性を失うかたちでの「発達」があることを考察する。早期教育の有効性について考察する。
第14回犯罪と心理学
犯罪を心理学的見地から考察する。犯罪者と精神病理の関係を考察する。犯罪を防ぐための知識を学ぶ。
第15回まとめ
これまでの講義の内容を総括し、自分が学んだことを整理して知識の定着を図る。

原則として、すべての授業を対面で実施する。

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
人間の「こころ」を知るためには、まず一番身近な自分の「こころ」と向き合うことが必要である。そのため講義中に自分の「こころ」を知るための実践演習として、自己採点式の簡単な心理検査や、周囲の受講生とのディスカッションを行ってもらう。これらに積極的に参加できる学生の受講を期待する。

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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