![]() 教員名 : 汪 義翔
|
科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
科学技術と文化
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Science, Technology and Culture
授業コード Class code
9960285
科目番号 Course number
L2IDSTSc23
教員名
汪 義翔
Instructor
Ou Gisho
開講年度学期
2025年度前期
Year
2025年度
Semester
①First semester
曜日時限
月曜1限
Class hours
Monday 8:50-10:20
開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class
概要 Description
科学は自然現象を対象とする学問であり、その発展は人々の自然観と密接に関わってきた。近年の科学技術の進展は、資源枯渇、環境汚染、生態系破壊といった地球規模の環境問題を引き起こし、私たちは環境危機に直面している。この状況のもと、「自然」の概念を再考し、自然と人間、文明と自然の関係を再定義することが求められている。
本講義では、こうした問題意識を踏まえ、人類の文明史を俯瞰しながら、科学的認識の発展が自然観に及ぼした影響を探究する。また、西洋・東洋を含む諸文化圏における「自然」という言葉の意味・意義や自然観の歴史的変遷を考察する。特に東西の「古典の知恵」に注目し、「自然」の概念と伝統、人間と自然のあるべき関係を理解することを目指す。 さらに、現代において「自然」という言葉にどのような意義が付与されるべきかを考察し、科学技術の発展と文明の未来を展望する中で、新たな「自然」概念の創出の可能性についても検討する。 本講義を通じて、学生は科学技術と文化の相互作用を深く理解し、現代社会における自然との関わり方について主体的に考える力を養うことを目指す。 目的 Objectives
本授業は、教養教育の編成方針に定める「自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力」と「論理的・批判的思考力」を涵養するための科目である。具体的には、人類の文明史における自然観の変遷と、科学技術と文化の相互作用を学び、現代社会における自然との関わり方を主体的に考察する力を養うことを目的とする。
到達目標 Outcomes
・人類の文明史における自然観の変遷を正確に理解し、科学技術と文化の相互作用を把握できるようになる。
・現代社会における環境問題や自然との関わり方を、論理的かつ批判的に考察できるようになる。 ・自らの価値観や知識をもとに、新たな「自然」概念の意義を主体的に論じ、社会に発信する力を身につける。 卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 履修上の注意 Course notes prerequisites
・本授業は、科学技術そのものの知識や仕組みを直接解説することを目的としたものではない。科学技術文明の形成や展開を背景に、歴史・思想・文化といった人文科学的視点に焦点を当て、文明と自然、人と環境の関係を多角的に考察・検討することを目的としている。履修にあたっては、この趣旨をご了承ご理解ください。
・LETUSシステムの利用 授業に関する説明・連絡、課題の提出、テキストや参考資料の配布などは、大学のLETUSシステムを利用することがある。 履修者数が定員を超える場合は抽選となる可能性がある。初回授業開始前に、当該科目のLETUSページを確認することが必須である。 ・出席・遅刻・欠席に関して 正当な理由がある場合を除き、授業への遅刻や無断欠席は認めない。無断欠席があった場合は成績に影響する可能性があるため、やむを得ない事情がある場合は事前に連絡する必要がある。 ・グループ作業・発表への参加 本授業ではグループ単位での発表やディスカッションを行う。グループ編成後は各メンバーが準備作業や発表に積極的に参加し、円滑な運営に寄与することが求められる。 発表日程や準備内容についてはグループ内で連携し、責任をもって進めることが不可欠である。 ・その他 講義中はPCやタブレット、スマートフォンを適切な用途で使用してください。授業に関係のない動画視聴やSNS利用はご遠慮ください。 アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation/反転授業 Flipped classroom
-本授業では、小論文作成、ディベート・ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションなどの活動を通じて、受講生が主体的に学習に取り組むことを重視する。また、反転授業の手法を導入し、事前学習で基礎知識を習得したうえで、授業中に応用的な課題や協働学習に取り組む形態を採用する。教員はファシリテーターとして議論を促進し、学習者同士の相互作用を最大限に活かしながら、批判的思考力や表現力の向上を図る。
準備学習・復習 Preparation and review
事前学習(準備学習)
各回の授業で扱うトピックやテキスト、参考文献が事前に示される場合があるので、必ず目を通しておくことが望ましい。特にディスカッションやグループ発表がある回においては、関連する資料やデータを調べ、グループ内で打ち合わせを行うなどの準備を十分に行う必要がある。 事後学習(復習) 授業終了後は、講義内容や議論の要点を整理し、疑問点や自分の意見をノートにまとめておくことが重要である。次回の授業や討論に備え、理解が不十分な点は参考文献を再確認するか、教員や他の受講者と情報共有を図るなどして補っていくことが望ましい。 成績評価方法 Performance grading policy
レポート(30%)、課題・授業中の学習記録(30%)、およびグループワーク(30%:発表への取り組みや討論への参加)を主軸に、総合的に評価する。
必要に応じて、受講態度や出席状況など(10%)も評価の参考とする場合がある。 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
-
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
授業にて、テキスト(プリント)や参考資料を配付する。その他の参考書は、授業にて紹介する。
授業計画 Class plan
1 イントロダクション 授業の進め方
「自然」とはなにか、「自然」の意味・概念について概説 2 文明と自然ー環境変動のなかの文明史 3 文明史のなかの自然観の変化 4 ギリシアにおける「自然」の思想的な概念と意義 「ピュシス」の意味、「自然」という概念、自然と人間の関係 5 アラビアにおける「自然」の概念思想的な概念と意義 「タビーア」の意味、「存在の階層」と創造者、神の「刻印」と自然 6 ヨーロッパにおける「自然」の思想的な概念と意義① ローマ世界のナートゥーラ、中世キリスト教の自然観、 7 ヨーロッパにおける「自然」の思想的な概念と意義② デカルトにおける「機械論的自然像」、ベイコンにおける「自然支配」の理念、カント以降の自然観など 8 中国における「自然」の思想的な概念と意義① 老荘の「自然」、道家の「自然」、「錬金術」と「自然」 9 中国における「自然」の思想的な概念と意義② 中国における「自然」、「自から然るもの」の意味 10 中国における「自然」の思想的な概念と意義③ 「自然」と「気」及び「天」の意味、「自然」と「理」 11 中国における「自然」の思想的な概念と意義④ 自然と倫理的実践、中国科学と自然観の特徴 12 日本における「自然」の思想的な概念と意義① 「おのずから」の自然、「自然」の意味するもの、江戸儒学の「自然」等 13 日本における「自然」の思想的な概念と意義② 「自然」という訳語の成立、「ネーチャー」を意味する日本語、「自然」概念の背景など 14 中間レポート紹介、解説 15 グループワークでの討論会(自然の概念と自然観における東洋と西洋の比較) 授業として当該授業科目の内容の総括 担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
-
教育用ソフトウェア Educational software
-
-
備考 Remarks
・課題の詳細、連絡事項等は大学の学習管理システム(LETUS など)を利用して周知するため、定期的に確認すること。
・授業内容や進度は、受講者数・進捗状況などに応じて変更する場合がある。 授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
Y
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N
|