![]() 教員名 : 伊吹 友秀
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
倫理学入門 (金4)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Introduction to Ethics (金4)
授業コード Class code
9960149
科目番号 Course number
L2HSHUMb21
教員名
伊吹 友秀
Instructor
IBUKI, Tomohide
開講年度学期
2025年度後期
Year
2025年度
Semester
②Second semester
曜日時限
金曜4限
Class hours
Friday 4
開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class
概要 Description
現代社会においては、様々な場面において「倫理」が声高に叫ばれています。例えば、医療の場面、例えば研究の場面、あるいは、政治や報道、果ては競技スポーツの場面でも。「倫理に関心が高まるのは倫理が荒廃し混乱しているとき」という言葉もありますが、現代社会においては多くの場面において「倫理」が混乱し、荒廃しているのでしょうか。そもそもそこで問われている「倫理」とは何なのでしょうか?
本講義においては、現代社会において問題となる多様な「倫理」の問題を取り上げながら、その背後にある様々な考え方や倫理理論について学習していきます。さらには、そもそも「なぜわれわれは倫理的でなくてはいけないのか?」、「倫理的によい、あるいは、倫理的に正しい」とはどういうことなのか、といった倫理の根本問題(メタ倫理学的な問題)についても本講義の中で迫っていきたいと考えております。 ただし、本講義の主眼は、そのような理論や学説の紹介や学習に留まるものではありません。むしろ、受講者一人一人にこれらの問題について、自分なりの、かつ、筋の通った考え方を持ってもらう、あるいは、自らの考えを見つめ直してもらうことにあります。一人一人が現代社会に生きる人間として、これらの「倫理」問題を自らの問題としてとらえる契機になるような講義を提供したいと考えています。そのため、本講義は創域理工学部のカリキュラム・ポリシーにある「国際性、コミュニケーション能力、課題発見・解決力、論理的・批判的思考力、キャリア形成力、倫理観を養う内容を含む科目」に資する講義になるものと考えております。また、教養教育の編成方針の内、 自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力、 論理的・批判的思考力、コミュニケーション能力の涵養を目的とした講義となっています。 目的 Objectives
現代社会における多様な倫理問題への気づきと、自分なりの答えの探求、及び、「倫理」自体への思索
到達目標 Outcomes
・現代社会における多様な倫理問題を理解できるようになる
・背後にある基本的な倫理理論、学説を理解できるようになる ・上記二点を踏まえたうえでの、自分なりの考え方を模索できるようになる ・「倫理」自体への探求と思索に挑戦できるようになる 卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 履修上の注意 Course notes prerequisites
第一回の講義が終了した時点で、履修希望者が教室の収容人数を超えたと判断した場合には、履修者の抽選を行います。初回講義に登録されている履修者の中から抽選を行いますので、履修を希望する場合は、必ず第一回の講義終了時刻までに履修登録を行って下さい。初回講義での抽選の結果は、履修申告確認・変更期間に、CLASSを確認してください。当選者は抽選対象科目が登録されており、落選者は抽選対象科目が登録されず、空きコマになっています。なお、抽選を行う場合、他学科履修は認められません。
【第一回の講義後に抽選を行う場合】 ●当選者 当選した場合、どのような事情があっても後から履修登録を取り消すことはできません。 熟慮した上で履修登録するように気をつけてください。 ●落選者 落選した場合、当該授業を履修し単位を修得することはできませんが、履修申告確認・変更期間に他の講義に履修登録をやり直すことができます。ただし、初回で履修抽選の行われた講義には履修登録ができませんので、2回目の授業に必ず出席し、担当の講師に履修可能であるか確認するようにしてください。 アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay
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準備学習・復習 Preparation and review
毎回の授業には、授業内で取り組む小レポートが課されます。授業内においては、この毎回の課題に応えることで、様々な倫理の問題について考えてもらいます。また、各回の課題についての皆さんの見解は、次の講義の冒頭にまとめて紹介しますので、それらを通じて同じ学生の意見にも広く耳を傾けてください。
なお、授業後にはその授業のレジュメを配布する予定ですので、適宜それらを見直しながら理解を深めていき、ノートをまとめていくようにしてください。 また、必要や各人の関心に応じて各回で紹介する参考文献を読了するようにしてください。 成績評価方法 Performance grading policy
成績評価は授業中の小レポートと到達度評価試験で行います。小レポートを40%、到達度評価試験を60%として合計で100点満点中、60点以上を合格とします。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
松原洋子・伊吹友秀編『生命倫理のレポートを書く』(東京大学出版会、2018)、マイケル・スミス著、樫則章監訳『道徳の中心問題』(ナカニシヤ出版、2006)、坂井昭宏・柏葉武秀編『現代倫理学』(ナカニシヤ出版、2007)、赤林朗編『入門医療倫理Ⅱ』(勁草書房、2007) 、マイケル・サンデル著、林芳紀・伊吹友秀訳『完全な人間を目指さなくてもよい理由』(ナカニシヤ出版、2010)その他、必要に応じて講義中に紹介します。
授業計画 Class plan
1、イントロダクション:「どうして倫理的でなくてはならないのか?」
2、応用倫理学①生命倫理:「親には最善の子どもを産む義務があるか?」 3、規範倫理学①各倫理理論:「規範倫理学の諸議論」 4、応用倫理学②生命倫理:「どうしてヒトのクローンを作ってはいけないのか?」 5、応用倫理学③スポーツ倫理:「なぜドーピングは許されないのか?」 6、規範倫理学②自由と正義①:「ひとはどこまで自由か?」 7、規範倫理学③自由と正義②:「正義はどこまで自由を制限するのか?」 8、応用倫理学④戦争倫理:「正しい戦争は存在しうるか?」 9、メタ倫理学①相対主義・主観主義:「倫理は文化や社会、個人によって異なるものなのか?」 10、応用倫理学⑥ロボット倫理①:「ロボットと人と」 11、メタ倫理学②道徳実在論:「倫理的な命題は真偽を問えるのか?」 12、応用倫理学⑦ロボット倫理②:「ロボットをどのような存在として扱うべきなのか?」 13、メタ倫理学③道徳反実在論:「倫理なんて個人の感情の表明に過ぎないのか?」 14、メタ倫理学④Why be Moral問題:「結局、どうして倫理的でなくてはならないのか?」 15、到達度評価試験・総括 ※受講者の理解状況や興味関心等に応じて、講義の進度や内容に変更の生じる場合があります。 ※すべての講義は原則として対面で実施します。 担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
省庁の生命倫理に関する技術参与、研究倫理コンサルタント、倫理審査委員会委員の経験を活かし倫理について講義する
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
毎回の講義や自己学習において生じる質問や疑問がある場合には、基本的にはいつでも歓迎しておりますので、遠慮なくお尋ねください。
授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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