![]() 教員名 : 市川 寛子
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
心理学 (水3)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Psychology (水3)
授業コード Class code
9960136
科目番号 Course number
L2HSSSCb03
教員名
市川 寛子
Instructor
Hiroko Ichikawa
開講年度学期
2025年度前期
Year
2025年度
Semester
①First semester
曜日時限
水曜3限
Class hours
Wednesday 2nd Period
開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class
概要 Description
心理学で扱われるテーマは幅広く、多様な分野から成り立っている。本授業では、心理学の基礎的な内容として、自己理解の心理学、計量心理学、感覚知覚心理学、認知心理学、臨床心理学、カウンセリング心理学などについて解説を行う。心理学を学ぶことを通じ、日常起こっている環境の変化や人間関係の変化を、新たな視点でとらえ直す機会を提供する。
目的 Objectives
ヒトのこころの仕組みや,ものの見方,行動選択に関する代表的な心理学理論への理解を深める。知識をもとに発想し、他者と新しい考え方をつくりあげる姿勢をもつ。
本学の教養教育の目標に掲げる能力のうち、「専門分野の枠を超えて広い視野で多元的・複眼的に自然・人間・社会を俯瞰できる能力」、「正解のない課題に対しても積極的に挑むための判断力・行動力」の涵養に関連している。 到達目標 Outcomes
専門知識を習得するのみならず、他者とのコミュニケーション能力や国際性を兼ね備えた豊かな人間性を育めるようになることを目標とする。ヒトの心の普遍性を学ぶことにより、異文化・異言語・異民族との交流や理解を深め、グローバルな視座における対人スキルを身につけることを到達目標とする。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 履修上の注意 Course notes prerequisites
・教科書は毎回必ず使用するとは限らないが、重要資料であるから必ず用意すること。
・毎回の講義で、近隣の席に座っている受講生同士で数分間のディスカッションを行うことがある。そのため、知人でない学生ともディスカッションできる学生の受講を歓迎する。講義後にはフォーラム投稿を通じて、互いの意見を表明しあう機会をもつ。そのため、自分の考えを他の受講生に明かすことに抵抗のない学生の受講を期待する。 (当然ですが、言いたくない話はしなくて構いませんし、プライベートなことを話してもらうつもりもありません。ただ、なぜ自分がその考えに至ったのかの根拠として自分の過去の経験や趣向を話す場面があるかもしれません。したがって、他者に対して過度に防衛的な方は議論を深めることが難しいかもしれません。) アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/-
準備学習・復習 Preparation and review
各回とも、予習は2時間、復習は2時間行うこと。
準備学習では、当該回で学習する内容に関するニュース記事を収集し、記事に対する自分の考えや疑問点をまとめておく。準備学習の成果は講義時に発表してもらうことがある。 復習では、配布された資料に記載されるキーワードについて、それぞれ2、3文で説明できるようノートにまとめておくこと。 成績評価方法 Performance grading policy
毎講義の課題提出(以下AまたはBのいずれかを課す。A:指定されたテーマでLETUS上のフォーラムから自分の意見を投稿。投稿回数・投稿内容・他の受講生へのコメント数の3点から評価する/B:LETUS上の小テストを講義中に実施、テスト得点を評価点とする。) 80%
到達度評価 20% プラスアルファとして講義での積極的な態度(全体講義での発言回数など)を加算する。 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
金沢 創・市川 寛子・作田 由衣子/著「ゼロからはじめる心理学・入門 -- 人の心を知る科学 改訂版」有斐閣、2025年 ISBN 978-4-641-15133-8
※2015年に同名で出版した本の改訂版を使用します。2015年版から12ページ増えただけでなく、本文の記述も細かく変わっています。講義中に参照するページ数も改訂版のものとしますので、改訂版を使うことを勧めます。 MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
人間関係がよくわかる心理学 福村出版(2008年)。
その他は授業中に適宜紹介する。 授業計画 Class plan
第1回 自己理解の心理学(1)
自己概念、人格について理解し、説明できるようになる。成績評価法と授業内ルールを理解する。 第2回 自己理解の心理学(2) 欲求と動機付けについて理解し、説明できるようになる。 第3回 心理学とは何か:計量心理学 心理学の手法は、内観報告だけでなく実験法や観察法など幅広い。ヒトの心を数値化して扱うことで科学の俎上に載せるための操作的定義について学び、説明できるようになる。 第4回 感覚心理学:心の入り口としての感覚器官 感覚器官の働き、感覚器官から内観が形成されるプロセスを学ぶ。共感覚について考察する。 第5回 知覚心理学(1):感覚と知覚の違い ヒトがモノを見る仕組みを理解する。形をみるときのクセを理解する。 第6回 知覚心理学(2):二次元の視覚,三次元の視覚 錯視を通じて、ヒトがみる世界が物理的に正しいとは限らないことを体験する。ヒトが平面から立体を知覚できる仕組みを学ぶ。 第7回 認知心理学(1):感覚統合と注意 感覚情報の統合、注意の機能について学ぶ。 第8回 認知心理学(2):記憶 ヒトの記憶の仕組みについて学ぶ。 第9回 認知心理学(3):思考のクセを考える スキーマ、確率判断の誤謬について学ぶ。 第10回 臨床心理学:ストレス ストレスとは何か、ストレスを感じるプロセスについて学ぶ。 第11回 カウンセリング心理学(1):来談者中心療法の体験 来談者中心療法のワークを体験する。ストレスを傾聴によって和らげることを理解する。 第12回 カウンセリング心理学(2):楽観主義 一般にストレス耐性につながると考えられている楽観主義の考え方を理解する。自分がどれくらい楽観主義者かを確認する。楽観主義と悲観主義を比較し、メリット・デメリットを考察する。 第13回 カウンセリング心理学(3):論理療法 論理療法を体験し、自分の悩みを克服する考え方を理解する。 第14回 発達障害 発達障害について概説する。 第15回 到達度評価試験とまとめ これまでの講義を振り返り、学んだことを考察する。 原則として、すべての授業を対面で実施する。 担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
人間の「こころ」を知るためには、まず一番身近な自分の「こころ」と向き合うことが必要である。そのため講義中に自分の「こころ」を知るための実践演習として、自己採点式の簡単な心理検査や、周囲の受講生とのディスカッションを行ってもらう。これらに積極的に参加できる学生の受講を期待する。
授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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