無機化学３（基礎物性化学）

Inorganic Chemistry 3

994229B

42CHIAC304

岩﨑　秀、田中　優実

Yumi Tanaka, Suguru Iwasaki

2025年度後期

2025年度

②Second semester

火曜1限

Tuesday 1st Periods

工学部　工業化学科

Department of Industrial Chemistry, Faculty of Engineering

2.0単位

講義

Lecture

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① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

１．d金属錯体を中心とする配位化合物について体系的に学ぶ。
２．無機材料のプロセッシング及び代表的な無機材料の機能とその応用について学ぶ。

無機機能材料の材料設計に向けたより実践的な知識を習得する。

１．d金属錯体における中心金属の電子構造と配位構造の関係について体系的に理解できる。
２．無機材料のプロセッシング技術の種類と適用について、その技術を担う理論と併せて理解できる。また、代表的な無機材料の機能について、その発現機構と応用方針を理解できる。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

無機化学１、２の内容を十分に理解したうえで履修すること。
複数の教科書を使うため（以下参照）、各回ごとに指定の教科書を持参すること。
・第1回：M. Weller 他著、田中勝久 他訳「シュライバー・アトキンス　無機化学（上）第6版」（東京化学同人）p. 247~p. 258
・第2回~第8回：M. Weller 他著、田中勝久 他訳「シュライバー・アトキンス　無機化学（下）第6版」（東京化学同人）p. 605~P. 617
・第9回~第14回：辰巳砂昌弘、今中信人 編「ベーシック無機材料科学」（化学同人）p. 1~p. 26、p. 87~p. 119、p. 199~p.215

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シラバスや授業の進行に合わせて、教科書を読み予習すること。併せて教科書と講義ノートを中心とした復習も行うこと。

到達度評価(90%)　 授業態度・学習に対する姿勢　(10%)
注） 「授業態度・学習に対する姿勢」の評価には、準備学習・復習への取組みに関する評価を含む

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

Y

M. Weller 他著、田中勝久 他訳「シュライバー・アトキンス　無機化学（上）第6版」（東京化学同人）
M. Weller 他著、田中勝久 他訳「シュライバー・アトキンス　無機化学（下）第6版」（東京化学同人）
辰巳砂昌弘、今中信人 編「ベーシック無機材料科学」（化学同人）

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

J. D. Lee著、菅野等・浜口博　訳 「リー無機化学」（東京化学同人）
平尾一之、田中勝久、中平敦 著 「無機化学-その現代的アプローチ-第2版」（東京化学同人）
木田茂夫 著 「無機化学（改訂版）」（裳華房）

すべての履修学生に対して、半数以上の授業回を対面で受講することを求める。

1 　配位化合物概論
　　　配位化合物の概要、配位子の種類、錯体の分類と命名法を理解する
　
2　配位化合物概論(続き)
　　　錯体の配位数と立体配置を理解する
　  d金属錯体1
　　　結晶場理論と配位子場理論の概要、八面体錯体の配位子場分裂パラメーターを理解する

3　d金属錯体1(続き)
　　　強配位子場配位子・弱配位子場配位子を理解する
　  d金属錯体2
　　　八面体錯体の電子配置の概要を理解する

4　d金属錯体2(続き)
　　　八面体結晶場における配位子場安定化エネルギー（LFSE）を理解する
　  d金属錯体3
　　　化合物の磁性、電子の運動と外部磁場の関係を理解する
　　　
5　d金属錯体3(続き)
　　　化合物の磁性、電子の運動と外部磁場の関係を理解する
　　　LFSEに基づいて、d金属錯体の熱化学的性質を理解する
　  d金属錯体4
　　　四面体錯体の電子配置を理解する　　　　　

6　d金属錯体4(続き)
　　　平面四角形錯体の電子配置を理解する
　　　八面体錯体のヤーン・テラーひずみを理解する
　　　八面体型錯体／四面体型錯体の選択性を理解する
　
7　無機材料科学基礎
　　　物質と材料の違いを理解する　

8　無機材料科学基礎（続き）
　　　材料の主な機能を理解する

9　セラミックスの破壊と強度
　　　固体の変形と破壊の概要を理解する
　　　セラミックスと金属材料の変形機構・破壊機構の違いについて理解する

10　誘電体とコンデンサ1
　　　誘電体を記述する基本的な物理量及び分極メカニズムを理解する

11　誘電体とコンデンサ2
　　　誘電体の分類及び応用を理解する　　　　　
　
12　無機材料の作製プロセス
　　　無機材料の作製プロセスの流れを理解する
　　　固相法の概要を理解する　　　　　

13　無機材料の作製プロセス（続き）
　　　固相中での原子・イオンの拡散現象を理解する　　　　　

14　無機材料の作製プロセス（続き）
　　　液相法と固相法の概要を理解する

15　到達度評価
　　　第1回〜第14回の講義内容に関する理解を定着させる

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