シラバス情報

教員名 ： 栢木　まどか
科目授業名称（和文）　Name of the subject/class (in Japanese)
近代建築史
科目授業名称（英文）　Name of the subject/class (in English)
History of Modern Architecture
授業コード　Class code
994123L
科目番号　Course number
41PDHIA301

教員名
大森　晃彦、栢木　まどか
Instructor
KAYANOKI, madoka + OMORI, Akihiko

開講年度学期
2025年度前期
Year
2025年度
Semester
①First semester
曜日時限
火曜2限
Class hours
Tuesday 2period

開講学科・専攻　Department
工学部　建築学科

Department of Architecture, Faculty of Engineering
単位数　Course credit
2.0単位
授業の方法　Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目（使用言語）　Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態　Main class format
⑥ [遠隔]ブレンド型授業/ [Remote] Blended format (may include less than 50% classes held on-site)

概要　Description
日本建築史・世界建築史の講義内容に引き続き、近代建築史では、世界的規模で展開する現代都市・建築の創出をもたらした近代における都市・建築の特質について、欧米・日本・アジアの近代建築・都市計画を中心に概観する。そのことよって歴史的建築の保存再生や今後の建築・都市設計に対する素養を身につけることを目標とする。
授業は栢木と大森で半数回ずつ担当する。

目的　Objectives
講義を通して、近代における都市・建築の特質について欧米・日本・アジアを中心に概観し、現代の建築を考える素養を身につけることを目的とする。
到達目標　Outcomes
現代に至る都市・建築の変遷について大きな流れとその背景を理解し、今後の建築・都市設計を考える上で、自らの建築行為を位置づけることが出来る。
卒業認定・学位授与の方針との関係（学部科目のみ）
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意　Course notes prerequisites
日頃から歴史的な建築に興味をもち機会があれば見学すること。
アクティブ・ラーニング科目　Teaching type（Active Learning）
課題に対する作文　Essay／小テストの実施　Quiz type test／ディベート・ディスカッション　Debate/Discussion
-

準備学習・復習　Preparation and review
授業計画を眺めつつ紹介していく参考書などを用いて、履修者は自身の力の向上を目指して学習に努めることが好ましく、そうしたことを期待します。
成績評価方法　Performance grading policy
毎回のチャットによる授業のレビューコメント＋期末レポートによって、授業内容の理解と応用について履修者が修得した水準を評価します。原則として、相対評価とはせずに絶対評価とします。
学修成果の評価　Evaluation of academic achievement
・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書　Textbooks/Readings
教科書の使用有無（有=Y , 無=N）　Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報　Bibliographic information
-
MyKiTSのURL（教科書販売サイト）　URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料　Reference and other materials
ケネス フランプトン著、中村敏男訳『現代建築史』青土社、 2003年。『建築20世紀PART1/APRT2』『新建築』1991年1月、6月臨時増刊、新建築社、1991年。藤森照信著『日本の近代建築　上・下』岩波新書、1993年、他　授業で紹介します。

授業計画　Class plan

以下は今年の予定です。
内容が変更となる場合もあります。

毎回チャットによる質疑、また授業のレビューコメント提出を課し、双方向性を確保しています。

■ 第１回｜ガイダンス　建築と歴史の相互作用
・ガイダンスでは、授業の方針、考え方、進め方、評価の仕方ほかについての説明を行います。

■ 第２回｜産業革命と建築
クリスタル・パレスとエッフェル塔　鉄とガラスとコンクリートと建築

■ 第３回｜日本の近代
西洋文明の流入と日本　日本建築「らしさ」も模索

■ 第４回｜生活改善と建築の変化
近代都市の社会問題と建築行政　生活の変化は建築を変えるか

■ 第５回｜日本人建築家の対峙した西洋
戦前期の日本に影響を与えた思想　仕組み　デザイン

■ 第６回｜集合住宅の誕生
同潤会と世界の集合住宅　51Cまで　住宅営団、住宅公団　

■ 第７回｜戦争と建築
戦時下の建築とは

■ 第８回｜日本戦後住宅
日本の戦後住宅、それも建築家による戸建住宅の展開は、世界的に見ても独自なものです。授業では戦後から現代までの名作住宅をとり上げ、その多様な展開の背景を探ります。

■ 第９回｜ふたつの白い住宅を巡って
ル・コルビュジエの「サヴォア邸」（1928-31年）と、ミース・ファン・デル・ローエの「トゥーゲントハット邸」（1928-30年）。同時期に建設されたこのふたつの住宅を詳しく見ていきながら、それぞれのその前後の経緯を探りモダニズムの源流を辿ります。

■ 第10回｜丹下健三の系譜
戦後日本建築の最大の巨人といえる丹下健三は、ル・コルビュジエのソビエトパレスの計画案（1932年）を雑誌で見て建築を志したといわれています。ル・コルビュジエと丹下の作品を見ながら、丹下がいかにコルから自立し、日本の建築家として世界に認められていく経緯を見ていきます。

■ 第11回｜1960年代の都市の夢
1960年代は、丹下健三の東京計画、メタボリズム、アーキグラムなど、初期モダニズムの都市像を越えようとするさまざまな都市プロジェクトが発表された時期でした。建築と都市をめぐるさまざまな思考を見ていきます。

■ 第12回｜超高層ビルは誰が設計するのか
床を積層するオフィスビルは、1880〜90年代のシカゴに生まれました。その後現代に至るまで都市の建築としてさまざまに展開されています。特に、ミース・ファン・デル・ローエによる超高層建築を追うことで、戦後近代のテーマのひとつであるユニバーサルスペースを考えます。

■ 第13回｜環境建築
SDGsとは、「Sustainable Development Goals（持続可能な開発目標）」の略称です。「持続可能な開発」という概念は1980年代にうまれ、1992年の国連地球サミットでは、中心的な考え方になっています。環境という視点で、戦後の建築を見直します。

■ 第14回｜村野藤吾を知っていますか
丹下健三を追うことで戦後日本の建築史のひとつの軸を語ることが可能ですが、日本の近代建築のもうひとつの軸として村野藤吾を据えることで多様な展開を見ていきます。■ 第８回｜村野藤吾を知っていますか
丹下健三を追うことで戦後日本の建築史のひとつの軸を語ることが可能ですが、日本の近代建築のもうひとつの軸として村野藤吾を据えることで多様な展開を見ていきます。

■ 第15回｜総括


担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容　Work experience of the instructor
建築専門誌 編集者 大森
教育用ソフトウェア　Educational software
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備考　Remarks
第１回ガイダンス 栢木・大森
第２回〜第８回　　栢木
第９回〜第１５回　大森
が、担当する予定です。
時節柄、また画像をしっかり観ることができるなどの理由から、オンライン授業を軸に展開します。
なお、授業とは切り離して、有志には休日に建築見学の機会を設けることも検討します。

授業でのBYOD PCの利用有無　Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無　Whether or not students may use a virtual PC in class
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