シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
教育数学B
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Mathematics for Teachers B
授業コード Class code
992B251
科目番号 Course number

教員名
柏木 信一郎
Instructor
Shinichirou Kashiwagi

開講年度学期
2025年度後期
Year
2025年度
Semester
②Second semester
曜日時限
水曜5限
Class hours
Wed. 5th period

開講学科・専攻 Department
理学専攻科 数学専攻

Department of Mathematics, Special Training Course for Teachers
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
日常の事象や社会の事象に目を向け、数学を学ぶ楽しさや数学を学ぶ意義を実感できる授業作りに取り組む。ICTや実物等を活用し、各単元の本質の理解につながる指導力を養う。理論と実践の往還による授業構成に加えて、教員採用選考の実態や学校教育における諸課題を理解し、数学科教員に必要とされる資質・能力の向上を図る。本講座では、高等学校の内容を中心として扱う。
目的 Objectives
これからの時代に必要となる資質・能力を踏まえた、数学教育についての理解を深め、対応できる指導力を培う。
到達目標 Outcomes
・数学科教員として求められる資質・能力について説明できる。
・数学科教育で育成する資質・能力について、他者に説明できる。
・基本的学習指導技術を身に付ける。
・学習のねらいに沿った学習指導案を作成し、学習指導が実施できる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
選択科目ではあるが、数学教育に関心のある者や教員採用試験を受ける者を想定した内容である。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation/実習 Practical learning
-

準備学習・復習 Preparation and review
(準備学習)
 授業計画に基づいて、毎回の授業の中で次回の課題等が示されるので、それに取り組んでくること。
(復習)
 授業の中で指摘された項目を確認するとともに、返却された提出物等を丁寧に点検し、確実に自分のものにしておくこと。
成績評価方法 Performance grading policy
以下の点を総合的に評価する。
・毎回の課題から、講義内容を概ね習得していることが分かること。
・一単位時間の学習指導案を作成し、学習指導が実施できること。
・授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況が概ね良好であること。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
読む数学   (角川ソフィア文庫)
ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 微分積分   (ニュートンプレス)
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
別冊 大人の教養教室 中学・高校の数学(ニュートンプレス)
ニュートン式 超図解 最強に面白い‼ 中高数学(ニュートンプレス)



授業計画 Class plan
<全体>
授業はゼミ形式とし、学習指導案(略案)の作成と模擬授業を交互に行う。その際、次の点を重視する。
①日常生活の中での数学の活用例について考え、模擬授業に盛り込む。
②単元ごとに、押さえるべき本質について確認する。
③生徒のつまずきやすい点を明確にし、分かりやすい指導法について考える。
③模擬授業では、ICTまたは実物教材を活用することを前提とする。
④教育数学Bでは高等学校「数学Ⅱ」「数学Ⅲ」「数学B」「数学C」の範囲を中心に扱う。
なお、後半部分で教員採用試験の数学の問題に触れる。

第1回   指数関数・対数関数についての指導
 準備学習 第4次教育振興基本計画について確認しておく。
 授業内容 指数関数・対数関数の指導において、押さえるべき本質について考える。
      楽しい授業を展開するための方法を考える。
 復習   関数を指導する際の留意点をまとめる。

第2回 授業実践①    
 準備学習 学習指導案を作成し、教材の準備をする。
 授業内容 作成した学習指導案にしたがって模擬授業を行う。
 復習   模擬授業を振り返る。

第3回    三角関数についての指導
 準備学習 三角関数に関して、生徒がつまずきやすい点をまとめておく。
 授業内容 三角関数の指導において、押さえるべき本質について考える。
      楽しい授業を展開するための方法を考える。
 復習   三角関数を指導する際の留意点をまとめる。

第4回   授業実践②  
 準備学習 学習指導案を作成し、教材の準備をする。
 授業内容 作成した学習指導案にしたがって模擬授業を行う。
 復習   模擬授業を振り返る。

第5回    微分法・積分法についての指導(1)
 準備学習 微分法・積分法に関して、生徒がつまずきやすい点をまとめておく。
 授業内容 微分法・積分法の指導において、押さえるべき本質について考える。
      楽しい授業を展開するための方法を考える。
 復習   微分法・積分法を指導する際の留意点をまとめる。

第6回    授業実践③  
 準備学習 学習指導案を作成し、教材の準備をする。
 授業内容 作成した学習指導案にしたがって模擬授業を行う。
 復習   模擬授業を振り返る。

第7回    微分法・積分法についての指導(2)
 準備学習 微分法・積分法に関して、生徒がつまずきやすい点をまとめておく。
 授業内容 微分法・積分法の指導において、押さえるべき本質について考える。
      楽しい授業を展開するための方法を考える。
 復習   微分法・積分法を指導する際の留意点をまとめる。

第8回    授業実践④  
 準備学習 学習指導案を作成し、教材の準備をする。
 授業内容 作成した学習指導案にしたがって模擬授業を行う。
 復習   模擬授業を振り返る。

第9回    図形と方程式 についての指導
 準備学習 図形と方程式 に関して、生徒がつまずきやすい点をまとめておく。
 授業内容 図形と方程式 の指導において、押さえるべき本質について考える。
      楽しい授業を展開するための方法を考える。
 復習   図形と方程式 を指導する際の留意点をまとめる。

第10回    授業実践⑤  
 準備学習 学習指導案を作成し、教材の準備をする。
 授業内容 作成した学習指導案にしたがって模擬授業を行う。
 復習   模擬授業を振り返る。

第11回    数列・ベクトルについての指導
 準備学習 数列・ベクトル に関して、生徒がつまずきやすい点をまとめておく。
 授業内容 数列・ベクトル の指導において、押さえるべき本質について考える。
      楽しい授業を展開するための方法を考える。
 復習   数列・ベクトル を指導する際の留意点をまとめる。

第12回    授業実践⑥  
 準備学習 学習指導案を作成し、教材の準備をする。
 授業内容 作成した学習指導案にしたがって模擬授業を行う。
 復習   模擬授業を振り返る。

第13回    東京都または関東地方の教員採用試験問題
 準備学習 東京都または関東地方の教員採用試験問題に取り組む。
 授業内容 各問題に対して、出題のねらいを考える。
      出題のねらいを押さえた解法を発表する。
 復習   自身の解法を振り返る。

第14回    関東地方または全国の教員採用試験問題、講座のまとめ
 準備学習 関東地方または全国の教員採用試験問題に取り組む。
 授業内容 各問題に対して、出題のねらいを考える。
      出題のねらいを押さえた解法を発表する。
      15回の講座について振り返り、今後の抱負について発表する。
 復習   自身の解法を振り返る。

第15回    講座のまとめ
 準備学習 これまでの授業を振り返り、スライドにまとめておく。
 授業内容 数学教育の課題に対する自身の取り組みについて発表をする。
      質疑応答を通して考えを深める。
 復習   数学教育の課題と解決に向けての取組についてまとめる。

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
神奈川県立高等学校教諭(数学)・神奈川県立高等学校 校長
教育用ソフトウェア Educational software
-
授業中に紹介する。 

備考 Remarks
なし

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
Y
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N