物理化学１−１

Physical Chemistry (1-1)

992345A

23CHPHC201

青木　健一

Ken'ichi Aoki

2025年度前期

2025年度

①First semester

木曜7限

Thursday 7th Period

理学部第二部　化学科

Department of Chemistry, Faculty of Science Division Ⅱ

2.0単位

講義

Lecture

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① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

１年次関門科目である基礎物理化学の知識をもとに、多成分系の相図、物理平衡、化学平衡、および基礎的な電気化学について、化学熱力学の観点から理解する。また、電解質溶液の性質や電気化学の基礎について理解する。

多成分系の相図や物理平衡、化学平衡、電気化学に関する知識を、大学で学んだ化学熱力学の視点から論理的に説明できるようになることを目的とする。

基礎物理化学で学習した自由エネルギーや化学ポテンシャルの概念をもとに、物理平衡、化学平衡、電気化学に関する現象を論理的に説明できること到達目標とする。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

本科目は、基礎物理化学（１年次関門科目）の内容を理解していないと習得できないので、十分に復習しておくこと。

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（１）基礎物理化学の学習内容を、必ず復習してから講義を受けること。
（２）講義を受けたあとは、必ず十分な復習を行い、配布された宿題にその日のうちに取り組むこと。

（１）到達度評価（９０点）
（２）平常課題（１０点）

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

Y

1, 「現代物理化学」・寺嶋正秀, 馬場正昭, 松本吉泰著・化学同人・2015年発行・ISBN 9784759818093
2, 「基礎物理化学・物理化学１−１　講義ノート（第３版）」・青木健一著・菅原印刷・2016年発行・ISBN 1418001283

使用する教科書は、「基礎物理化学」（１年次関門科目）と同じですので、新たに購入する必要はありません。ただし、編入学生、社会人学生等の方で、「基礎物理化学」を履修しなかった場合は、上記の教科書を購入してください。

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

「化学熱力学 [新訂版] （サイエンスライブラリ化学４）」・渡辺啓著・サイエンス社・2015年発行・ISBN4-7819-1014-9
※　その他有用な参考書・演習書については、適宜講義中に紹介します。

※すべての授業を対面で受講することを求める。

１、物理化学１−１の概要と取り組みかた

２、基礎物理化学分野の復習
　　※主に純物質の相図、化学ポテンシャルの考えかたについて

３、物理平衡（１）〜実在溶液とは
４、物理平衡（２）〜二成分系の相図の理解（その１）
　　二成分系理想溶液に関する相図（圧力ー組成図、温度ー組成図）について理解する。
５、物理平衡（３）〜二成分系の相図の理解（実在溶液の場合）
　　二成分系実在（非理想）溶液の相図について学び、理想溶液の場合との違いを理解する。
６、物理平衡（４）〜さまざまな相図に関する問題演習
　　二成分系の相図の具体例をみて、それらを正しく解釈する能力を、問題演習を通して身につける。


７、化学平衡（１）〜化学平衡に関する基礎の復習
　　主に、高校化学、基礎物理化学分野の復習を行う。
８、化学平衡（２）〜化学平衡の考えかた
　　化学平衡における物質の生成量や状態について考察できるようにする。　　　
９、化学平衡（３）〜化学平衡の熱力学的解釈（１）
１０、化学平衡（４）〜化学平衡の熱力学的解釈（２）
　化学ポテンシャルの概念を活用し、どのように化学平衡状態に達するか、また平衡定数の理論背景などについて理解を深める。


１１、電解質の性質（１）
　　主に、伝導率の概念、コールラウシュの法則などについて学ぶ。
１２、電解質の性質（２）
　　主に、電解質溶液の化学ポテンシャルについて理解を深める。
１３、電気化学の基礎（１）〜可逆電池の基礎理論
　　高校化学、物理に関する基礎知識の復習からスタートし、可逆電池の考えかたを学ぶ。
１４、電気化学の基礎（２）
　　化学ポテンシャルの概念を活用し、ネルンストの式を導出する。また、標準電極電位について理解を深める。

１５、本授業のまとめ

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なし

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