シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
応用有機化学2(反応有機化学)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Applied Organic Chemistry 2
授業コード Class code
991637F
科目番号 Course number
16CHORC302

教員名
松田 学則
Instructor
T. Matsuda

開講年度学期
2025年度後期
Year
2025年度
Semester
②Second semester
曜日時限
水曜4限
Class hours
Wed4

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 応用化学科

Department of Applied Chemistry, Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
⑥ [遠隔]ブレンド型授業/ [Remote] Blended format (may include less than 50% classes held on-site)

概要 Description
1.有機遷移金属化合物の構造、結合、および反応性についてその基礎を理解する。
2.遷移金属触媒反応の素過程について説明できるようになる。
3.様々な遷移金属触媒反応について、最新のトピックを学習する。
4.工業的に利用されている遷移金属触媒反応を学習する。

古典的な有機化学反応との対比に留意しながら体系的に学習する。
講義の中で行われる演習では曲がった矢印など、これまでの有機化学の復習も行う。
目的 Objectives
必修科目「有機化学1〜3」を基礎として、先端的な化学、発展的な内容、具体的には遷移金属錯体を触媒として用いる有機反応について、初歩的な内容からから最先端の研究例まで、広く浅く学習することを目的としている。
オリジナルの教科書、反応機構演習、小テストを通して、遷移金属触媒有機反応の有用性・可能性を理解する。
到達目標 Outcomes
・遷移金属錯体の酸化数、電子数がわかるようになる。
・様々な遷移金属触媒反応を分類できるようになる。
・遷移金属の違いによる反応の特徴が理解できるようになる。
・触媒反応に含まれる素過程を説明できるようになる。
・目的の分子を合成するために必要な反応を挙げられるようになる。
・遷移金属触媒反応が実際にどのように活用されているのかを知る。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
この講義はブレンド型授業で行われます(1回目、14回目を含む4回程度が対面授業になる予定)。
教科書に沿った講義動画(またはPDFファイル)を見た上で、小テストに取り組んでください。
小テストはLETUSの小テスト機能を使用します。
質問、間違いの指摘等は全てLETUSのQ&Aフォーラムを使用してください。緊急時はメールでの問い合わせも受け付けます。

小テストは、講義日(水曜)の15:00~15:30の間に公開されます。第1回の受験可能期間は24時間ですが、回が進むにつれ受験可能期間は短くなっていき、第13回では1時間になります。各回20/13 (= 1.54)点満点ですが、受験開始時間、解答に要した時間も点数に影響します(早く開始して短時間で回答するほど高得点になる仕組み)。正答は締め切り後に公開されます。

到達度評価(ペーパーテスト)は、第14回に公開されます。締め切りまでに、PDFファイルでBOXに提出してください。

到達度評価(WEBテスト)は、第15回に行われます。模擬試験問題を第14回に公開します。

より詳細なルールについてはLETUS、資料でお知らせします。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test
-

準備学習・復習 Preparation and review
教科書(PDF)はLETUS上にリンクがあり、毎回学習範囲が公開される。
準備学習:教科書に目を通しておくこと。前回までの復習をしておくこと。
復習:文献に目を通すこと。小テストを見返すこと。反応機構ドリルを理解できるまで繰り返し学習すること(印刷した上で書き込むことを推奨)。
成績評価方法 Performance grading policy
・小テスト(20%)および到達度評価(WEBテスト60%+ペーパーテスト20%)
詳細については、LETUSで説明する。

[参考]
2024年度:S 2名、A 2名、B 1名、未受験 3名
2023年度:S 3名、A 4名、C 2名、未受験 2名
2022年度:S 6名、A 5名、B 3名、C 1名、D 1名
2021年度:S 4名、A 6名、B 6名、C 1名
2020年度:S 9名、A 8名、B 6名、C 2名、未受験 2名
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
日本化学会 編、「CSJカレントレビュー:不活性結合・不活性分子の活性化」、化学同人
B5判、228ページ、ISBN 9784759813654、本体3,800円+税

授業計画 Class plan
この講義はブレンド型で行われます。

教科書に記載されている反応は、オンラインで学習します。
遷移金属触媒反応の反応機構の理解は個人差が激しいため、定まった講義時間内に、全員にフィットする内容を提供することが困難です。
(講義時間内、外に)反応機構ドリルで取り扱う反応で、まず何が起こっているのか(どのような素過程の組み合わせになっているか)を丁寧に理解してください。
余力があれば、教科書下部に記載されている文献にアクセスして、身につけた知識で理解できるか試してみてください。
毎回行われる小テストは、確認テストレベルから発展問題レベルまでを含んでいます。
疑問点があれば何でもQ&Aフォーラムで聞いてみてください。

教科書、講義動画(および資料)を見た上で、反応機構演習に取り組み、小テストを期限内に完了してください。

  1. 有機遷移金属化学の基礎 :18電子則、ハプト数、σ供与/π逆供与、トランス効果、原子価結合理論、遷移金属触媒反応の素反応について理解・説明できるようになる。
  2. [教科書:反応1~45]水素化、ヒドロメタル化、ビスメタル化、カルボメタル化などの付加反応などについて理解・説明できるようになる。
  3. [教科書:反応46~88]C–X、C–H、およびC–C結合の付加反応、ビニリデン錯体を経由する反応について理解・説明できるようになる。
  4. [教科書:反応89~155]遷移金属触媒酸化反応と還元反応について理解・説明できるようになる。
  5. [教科書:反応156~202]金、白金触媒を用いる反応について理解・説明できるようになる。非古典的カルボカチオン、隣接基関与、シグマトロピー転位、ナザロフ環化について理解する。
  6. [教科書:反応203~223]金、白金触媒を用いる反応について理解・説明できるようになる。カルボニル化、脱カルボニル化について理解・説明できるようになる。
  7. [教科書:反応224~305]脱カルボニル化カップリング、ヒドロホルミル化、ヒドロアシル化、カルボキシル化について理解・説明できるようになる。
  8. [教科書:反応306~364]脱炭酸、メタセシス反応について理解・説明できるようになる。
  9. [教科書:反応365~437]パラジウム触媒アリール化について理解・説明できるようになる。資料:縮環芳香族化合物の命名法について(簡単に)理解する。
  10. [教科書:反応438~506]ロジウム触媒によるアリール化について理解・説明できるようになる。
  11. [教科書:反応507~592]環化付加反応について理解・説明できるようになる。
  12. [教科書:反応593~657]環化付加反応、環化異性化反応について理解・説明できるようになる。
  13. [教科書:反応658~706]骨格転位反応、上記に含まれなかったその他の置換反応について理解・説明できるようになる。
  14. 松田研メンバーによる反応機構演習を中心とした研究紹介。講義後:模擬試験問題に取り組む。ペーパーテストに取り組み、期限までに提出する。
  15. 遷移金属触媒反応を駆使した天然物全合成について理解・説明できるようになる。到達度評価



担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
Signals ChemDraw(旧ChemOffice Professional)
ChemOffice (ChemDraw)

備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
Y
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N