シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
数学科教育論2 (後・水3)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Theory of Mathematics Education 2
授業コード Class code
9914352
科目番号 Course number
T1SBMAE302

教員名
大浦 弘樹、近藤 孝樹、渡辺 雄貴
Instructor
Yuki Watanabe, Hiroki Oura, Takaki Kondo

開講年度学期
2025年度後期
Year
2025年度
Semester
②Second semester
曜日時限
水曜3限
Class hours
Wednesday 3rd

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 応用数学科、理学部第一部(教職科目)

Department of Applied Mathematics, Faculty of Science Division Ⅰ
A course of teacher education, the Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
教育課程の意義及び編成の方法についての理解を深めるとともに,高等学校学習指導要領数学の内容を踏まえ,数学科教育の指導理念,指導内容,指導法,評価方法等について学び,教科指導力の向上をめざす.
目的 Objectives
中学校及び高等学校数学科教師に必要な学習指導に関する基礎的かつ応用的な知識と指導法を身に付けることができる.
到達目標 Outcomes
(1) 中学校・高等学校の数学科教員として必要な人間性と知識及び技術を身につけ,実践的な指導力を身につけることができる.特に,次世代型教育における学力の3要素ならびに主体的・対話的な深い学びの観点から内容ならびに指導を考えることができ,ICTを活用した指導に積極的に取り組めるようになる.
(2) 数学科教育を通して,創造性豊かな生徒を育てる具体的な方法について考えることができる.
(3) 科学技術創造立国としての人材育成に向けて,使命感を持った教員になるための資質と心構えを体得することができる.
(4) 教育実習に必要な数学科教育の基礎基本及び数学科教員としての基礎的な力量を身につけることができる.
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
遅刻,欠席,忌引き等は事前または事後に必ず連絡すること.
5回以上の欠席は単位取得の要件を満たさない(特別な理由がある場合は考慮する).
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation/実習 Practical learning
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準備学習・復習 Preparation and review
各回毎に準備学習,復習を指示する(概要は授業計画に示す).
与えられた準備学習(課題や下調べなど)を丁寧に行い授業に臨むこと.
また,指示通りに復習を行うこと.
成績評価方法 Performance grading policy
模擬授業80%,評価表20%
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
以下は教科書ではないが,参考図書として必ず用意すること.
中学校及び高等学校学習指導要領総則及び数学科解説
「評価基準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料」(中学校数学及び高等学校数学)

授業計画 Class plan
第1講 高等学校における数学教育の目的と目標
学習指導要領の内容分析を行い,中学校数学と高等学校数学の接続,系統的な指導・繰り返し指導等について具体的に考えることができる.また,評価の観点を理解し,具体的な学習指導案を考えることができる.
<準備学習> 高等学校学習指導要領及び解説の数学に関する記述を読み込んでおく
<復習>中学数学と高校数学の違いについてまとめ,高校における数学の授業の留意点についてまとめる

第2講 高等学校における数学の学習指導案と評価の観点
学習指導要領の内容分析を行い,評価の観点を理解し,具体的な学習指導案を考えることができる.
<準備学習> 指導要領における高校数学の内容について整理し関連図などにまとめておく.
<復習>高校数学の指導内容と評価の観点に関してレポートにまとめる

第3講 高等学校数学の内容分析①
「数と式」について,ねらいと指導内容を分析するとともに,授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる.
<準備学習> 高校指導要領の数と式に関してねらいや指導内容をまとめておく
<復習>数と式の学習関連図を作成し,導入部の1時間の授業案を作成する

第4講 高等学校数学の内容分析②
「関数」について,ねらいと指導内容を分析するとともに,授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる.
<準備学習> 高校指導要領の関数に関してねらいや指導内容をまとめておく
<復習>関数の学習関連図を作成し,導入部の1時間の授業案を作成する

第5講 高等学校数学の内容分析③
「複素数平面」について,ねらいと指導内容を分析するとともに,授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる.
<準備学習> 高校指導要領の複素数平面に関してねらいや指導内容をまとめておく
<復習>複素数平面の学習関連図を作成し,導入部の1時間の授業案を作成する

第6講 高等学校数学の内容分析④
「微分法」について,ねらいと指導内容を分析するとともに,授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる.
<準備学習> 高校指導要領の微分法に関してねらいや指導内容をまとめておく
<復習>微分法の学習関連図を作成し,導入部の1時間の授業案を作成する

第7講 高等学校数学の内容分析⑤
「積分法」について,ねらいと指導内容を分析するとともに,授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる.
<準備学習> 高校指導要領の積分法に関してねらいや指導内容をまとめておく
<復習>積分法の学習関連図を作成し,導入部の1時間の授業案を作成する

第8講 高等学校数学の内容分析⑥
「幾何・平面図形」について,ねらいと指導内容を分析するとともに,授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる.
<準備学習> 高校指導要領の幾何・平面図形に関してねらいや指導内容をまとめておく
<復習>幾何・平面図形の学習関連図を作成し,導入部の1時間の授業案を作成する

第9講 高等学校数学の内容分析⑦
「幾何・空間図形」について,ねらいと指導内容を分析するとともに,授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる.
<準備学習> 高校指導要領の幾何・空間図形に関してねらいや指導内容をまとめておく
<復習>幾何・空間図形の学習関連図を作成し,導入部の1時間の授業案を作成する

第10講 高等学校数学の内容分析⑧
「確率・統計(データの活用)」について,ねらいと指導内容を分析するとともに,授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる.
<準備学習> 高校指導要領の確率・統計に関してねらいや指導内容をまとめておく
<復習>確率・統計の学習関連図を作成し,導入部の1時間の授業案を作成する

第11講 コンピュータと数学
数学とコンピュータを踏まえ,離散数学・アルゴリズムなどの内容の有用性について理解することができる.
<準備学習> 数学におけるコンピュータの活用について調べ,まとめておく
<復習>「数学におけるコンピュータ」および「数学とコンピュータ」についてレポートにまとめる

第12講 ICTの活用
数学教育へのICTの活用について理解し,ICTを活用した授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる.具体的には関数ソフト,図形ソフト,統計ソフト,数式処理ソフト,Web上の統計データなどの活用や電子黒板・デジタル教科書の活用事例について理解する.
<準備学習> ICT機器について調べ,数学の授業に活用する方法などをまとめておく
<復習>ICT機器を活用した授業の例をまとめるとともに,ICT機器を活用した授業案を作成する

第13講 数学教育と探求学習
高校数学の,より高度な数学へのつながりを理解し,発展的な内容に触れることのできる,探求的な授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる.探求的な学習や数学実験などについて具体的事例を学ぶ.
<準備学習> 中学数学から高校数学へのつながりや高校数学からより高度な数学へのつながりなどを調べまとめておく.
<復習>高校数学からより高度な数学へどのようにつながり発展していくのか,内容を高校生にどのように探求させることができるのかをレポートにまとめる


第14講 数学教育の今後の課題と数学的リテラシー
数学教育の今後の課題と,科学的・数学的リテラシーの啓蒙・普及をどのように進めるか,これらのことについての数学の役割を考えることができる
<準備学習> 数学教育の課題についてまとめるとともに数学的リテラシーについて考えておく
<復習>高校数学までの数学リテラシーとは何か,数学リテラシーを高める数学教育についてレポートにまとめる

第15講 まとめ
これまでの学習成果をまとめる.
到達度評価試験を実施
試験の解説とまとめの発表

担当教員の実務経験とそれを活かした教育内容 Work experience of the instructor
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
Y
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N