![]() 教員名 : 木名瀬 高嗣
|
科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
表現文化特論 (博)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Advanced Lecture on Culture andRepresentation (博)
授業コード Class code
99KTD58
科目番号 Course number
L3LBART551
教員名
木名瀬 高嗣
Instructor
KINASE Takashi
開講年度学期
2024年度後期
Year/Semester
曜日時限
火曜3限
Class hours
開講学科・専攻 Department
理学研究科 応用物理学専攻(一般教養科目)、工学研究科(一般教養科目)、先進工学研究科(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Department of Applied Physics, Graduate School of Science A course of liberal arts, the Graduate School of Engineering A course of liberal arts, the Graduate School of Advanced Engineering 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class
概要 Description
テーマ:「ようこそオペラの沼へ【天国篇】 —再び、表演芸術から考える〈教養〉—」
※学部時代に「比較文化論1・2」「表現文化論」などでオペラの授業を受けた人は、その続編と考えていただければ結構です。ただしBoxでのオンラインコンテンツ提供を含むので、トータルで観る分量は(課題とする分も含めて)かなり多いです。その点は覚悟しておくこと。 オペラは音楽的な要素と演劇的な要素から成る〈西欧〉由来の伝統的な「総合芸術」であり、いわゆるハイカルチャーのなかでもとくに「敷居が高い」ものとして一般に考えられがちである。これを現代の〈日本〉および〈非西欧〉という場所において観る/聴くという行為や趣味・嗜好、あるいはそのような営みを支えている〈教養〉とはいったいどのようにして形成され(う)るのか。この問いは、近代以降の〈西欧〉と〈日本〉および〈非西欧〉との間の文化史的な関係をふまえながら、〈教養〉を階級、資本、権力、地政学といった社会的な視点から捉え返すための重要なケーススタディとなる。 ただし、学習対象としてこのテーマに取り組むことは、前提として必要な知識を身につけねばならないという意味で、それなりに「敷居が高い」。そのためこの授業では、映像・音声ソフトで重要なオペラ作品を視聴したり、関連する文献(作品の台本や解説、研究論文など)を購読したりするオンライン授業を通じ、まず基礎となるべき〈頭脳〉を養う。その上で、実際に歌劇場へ赴いてのフィールドワーク的な学びを適宜行うことによって、歌劇場における立ち居振る舞い等を含め、オペラを観る/聴くことにおいて求められる〈身体〉を実践的に構築することを可能な限り試みてみたい。また、比較の視点を養うため、ときには演奏会や演劇、映画、さらには日本や東アジアなど非〈西欧〉地域の「伝統」芸能を鑑賞する機会も積極的に設けたいと考えている。 以上述べた事柄から想像されるように、この授業を履修するためにはある程度の時間と、肉体的および経済的な負担が求められる(チケット代の目安となる例としては、新国立劇場のU25(要登録)が¥5,000[通常¥20,000〜30,000台のS・A席がこの価格になるのでコスパは良い]、東京二期会の学生席(28歳未満)が¥2,500。購入方法などは各自で調べること)。そのことはあらかじめ覚悟しておいてほしい。。 いまやオペラは、金持ちや一部特権階級の占有物では決してないが、「蕩尽」をともなう文化的営みであるという本質は揺るがない。慣れない者にとっては「苦行」であり、また余裕のない日常を過ごす者にとっては「浪費」であるかもしれない。しかし、その向こう側には、言葉だけでは表し尽くせない魔的な快楽が必ず待っている。その快楽へと、ともに身を委ね、淫しようではないか。 ※なお、当科目は本学教養教育の編成方針の定める「自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力」「論理的・批判的思考力」に関する科目である。 目的 Objectives
表演芸術を観る/聴くことを通じ、〈教養〉と社会との関係について知識と実践の両面から総合的に考察する。
到達目標 Outcomes
上記の「概要」と「目的」に記した事柄について、期末に論文をまとめ、確かな知識に基づいて自分自身の考え方を組み立てて論じられるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。 You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments). https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/ 履修上の注意 Course notes prerequisites
第1回・第2回のいずれにも出席しなかった者は、仮に履修登録しても原則として受講および単位取得を認められない(ただし、特別な事情のある者については考慮される可能性があるので、必ず担当教員に連絡して個別に相談・確認すること)。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/反転授業 Flipped classroom/フィールドワーク Practice/Fieldwork
-
準備学習・復習 Preparation and review
授業内で随時指示する。
成績評価方法 Performance grading policy
提出された課題の内容に加え、ディスカッションを含む授業全体に対する貢献度をも加味して総合的に評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
-
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
授業内で随時指示する。
授業計画 Class plan
最初の1〜2回は、前提となる基礎知識についての講義が中心となる(適宜、音源や映像も使う)。その後の内容については、学期中に東京近辺で上演される演目に関連した作品を中心に、履修者と相談の上で決定する(トータルで5演目程度の鑑賞を想定している)。
※映像コンテンツについては、オンデマンドでも用いられるよう準備をしている。これを課題とすることが多いので、この科目を履修する学生は十分な通信環境を整えておくことが不可欠になる。この点は注意しておいてほしい。 授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
『音楽の友』などの雑誌でオペラやコンサートに関する批評を不定期で執筆しています。
また昨年4月から『沖縄タイムス』で「オペラ開拓 —粟國安彦と沖縄—」を連載中(月2回)。 教育用ソフトウェア Educational software
-
-
備考 Remarks
授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
-
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
-
|