シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
歴史学 (前期火5)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
History (前期火5)
授業コード Class code
99KT20D
科目番号 Course number
L3HSHUM113

教員名
金 凡性
Instructor
KIM, Boumsoung

開講年度学期
2024年度前期
Year/Semester
2024 First Semester
曜日時限
火曜5限
Class hours
Tuesday 5th Period

開講学科・専攻 Department
工学部(一般教養科目)、先進工学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Engineering
A course of liberal arts, the Faculty of Advanced Engineering
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
本科目では、近年の「グローバル・ヒストリー」、そしてモノに焦点を当てた歴史研究に注目しながら、「国境」を超えて展開されてきた歴史のダイナミズムに接することによって、従来とは異なる「世界史」ついて考えていく。具体的に本科目では以下の3冊を読んでもらう。

・川北稔『砂糖の世界史』岩波書店、1996年。
・岡本隆司『世界史序説—アジア史から一望する』ちくま新書、2018年。
・羽田正『東インド会社とアジアの海』講談社学術文庫、2017年。

なお、本科目では高校までの歴史科目のような暗記は必要としない。大学入試では成績評価の公平性を保つため、また現実的に論述式試験の採点が難しいこともあって【史実を知っているか】が問われる場合が多いが、理系の大学生にとっては、そのように歴史の詳細を暗記することはもはや(クイズ番組に出演するなどの場合を除いて)ほとんど意味がない。このような観点から、本科目では比較的に読みやすい歴史書を読んでもらい、学生たちが自らの視野を広げていくきっかけを提供したい。

特に本科目では、【過去】という【異文化】を体験することによって【現在】を【相対化】する経験をしていただきたい。人類は過去の問題点を反省しながら社会を改善してきたが、だからといって21世紀前半という【現在】の社会の姿が「正解」だとは限らない。【未来】もまた【異文化】のはずなので、【現在】を相対化できる力を身につけることは【未来】に対する想像力の強化につながる可能性もある。
目的 Objectives
教養教育の目標にある以下の能力を獲得するための科目である。

「1.専門分野の枠を超えて広い視野で多元的・複眼的に自然・人間・社会を俯瞰できる能力」
「2. 多様な文化・言語を理解し協働するための国際性を身に付けるとともに、グローバル化した社会の中で、多様な価値観を持つ人材とコミュニケーションを取れる能力」
「3.課題を自ら発見し、主体的に考え、解決に取り組むための論理的・批判的思考力」
到達目標 Outcomes
・「日本史」や「世界史」といった枠を超えた歴史について考えることによって、専門分野の枠を超えて広い視野で多元的・複眼的に自然・人間・社会を俯瞰できる能力を養う。
・「グローバル・ヒストリー」について考えることによって、多様な文化を理解し協働するための国際性を身に付けるとともに、グローバル化した社会の中で、多様な価値観を持つ人材とコミュニケーションを取れる能力を養う。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
・第4回からは事前にテキストの該当箇所を読んでおく必要がある。グループ討論はLETUS上で実施するためパソコンを持参すること。
・ネット上の文章や人工知能が生成した文面、他の学生が書いた内容をコピーした場合は不正行為になる可能性があるので注意すること。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
ディベート・ディスカッション Debate/Discussion
グループ討論を中心とした【大人数ゼミ】になります。

準備学習・復習 Preparation and review
第4回からは事前にテキストの該当箇所を読んでおく必要がある。授業時間中には、事前に読んでもらった内容に基づきLETUS上でグループ討論を実施する。
成績評価方法 Performance grading policy
グループ討論 100%
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
・川北稔『砂糖の世界史』岩波書店、1996年(ISBN: 9784005002764)。
・岡本隆司『世界史序説—アジア史から一望する』ちくま新書、2018年(ISBN: 978-4-480-07155-2)。
・羽田正『東インド会社とアジアの海』講談社学術文庫、2017年(ISBN: 978-4062924689)。
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

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​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
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授業計画 Class plan
  • 第1回 ガイダンス
  • 第2回 歴史学の考え方(1)
  • 第3回 歴史学の考え方(2)
  • 第4回 【グループ討論と解説】『砂糖の世界史』を読む(1):プロローグ(砂糖のふしぎ)〜第2章(カリブ海と砂糖)
  • 第5回 【グループ討論と解説】『砂糖の世界史』を読む(2):第3章(砂糖と茶の遭遇)〜第5章(茶・コーヒー・チョコレート)
  • 第6回 【グループ討論と解説】『砂糖の世界史』を読む(3):第6章(「砂糖あるところに、奴隷あり」)〜エピローグ(モノをつうじてみる世界史)
  • 第7回 【グループ討論と解説】『世界史序説』を読む(1):はじめに、第1章
  • 第8回 【グループ討論と解説】『世界史序説』を読む(2):第2章
  • 第9回 【グループ討論と解説】『世界史序説』を読む(3):第3章
  • 第10回 【グループ討論と解説】『世界史序説』を読む(4):第4章、おわりに、あとがき
  • 第11回 【グループ討論と解説】『東インド会社とアジアの海』を読む(1):「目次」、「はじめに」、「学術文庫版あとがき」、「参考文献」、第1章
  • 第12回 【グループ討論と解説】『東インド会社とアジアの海』を読む(2):第2章、第3章
  • 第13回 【グループ討論と解説】『東インド会社とアジアの海』を読む(3):第4章、第5章
  • 第14回 【グループ討論と解説】『東インド会社とアジアの海』を読む(4):第6章、第7章
  • 第15回 【グループ討論と解説】『東インド会社とアジアの海』を読む(5):第8章、第9章、「おわりに」

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
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授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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