文化論セミナー （火・５）

Culture Seminar （火・５）

99K2506

L1IDSEMb21

竹本　芽依

Mei Takemoto

2024年度前期

1st Semester, 2024

火曜5限

Tuesday, 5th Period

理学部第二部（一般教養科目）

A course of liberal arts, the Faculty of Science Division Ⅱ

2.0単位

講義

Lecture

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① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

授業のテーマ：西洋美術の物語画を読む

西洋美術を扱う美術館や展覧会を訪れる時、ギリシア・ローマ神話や聖書の内容を描写した絵画と出会う機会は少なからずあるでしょう。西洋美術史の世界では、こうした絵画は「物語画（歴史画）」というジャンルに該当し、近代以前の作品において最も重要な位置を占めていました。
本講義では、物語画（特に神話画、宗教画）に光を当て、具体的な作品を紹介しながら、描き出された古典古代の神々の物語やキリスト教の聖なる逸話を、典拠となったテキストとともに読み解いていきます。主要な登場人物をめぐるエピソードやアトリビュート（持物）、その象徴的意味について学ぶことによって、作品の鑑賞体験をより豊かなものとしていきましょう。

- 絵画を観る・読む楽しさと出会い、社会的教養を深める。
- 時代的・地理的に隔たりのある美術作品と向き合うことで、多角的な視点を身につけ、発想力を高める。

- 神話画・宗教画の主要なテーマを理解し、描かれている人物や出来事、その示唆的内容について説明することができる。
- 西洋美術の基礎的な理解に必要な知識を身につけ、国内外の展覧会を鑑賞する際に、自分なりに作品を味わい、楽しむことができる。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

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課題に対する作文　Essay／小テストの実施　Quiz type test

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- 復習を基本として、各講義の内容を記録したノートや配布資料を見ながら、授業内容を振り返る。興味を抱いた作品については、同主題の他作品を検索して表現方法の違いを比較考察する。
- 国立西洋美術館の常設展（キャンパスメンバーズ加盟校のため、本学の学生は無料です）を鑑賞する。

平常点（小テスト＋リアクションペーパー）50％、課題（期末レポート）50％

小テストは各回の授業のポイントに関する内容で、授業後にリアクションペーパーとともに提出する形式を取ります。
小テストとリアクションペーパーに対するフィードバックは、基本的に次週の講義の冒頭で行います。

※ 全15回の授業の出席率が3分の2未満の者、および期末レポートが未提出の者は、失格（評定「-」）とします。

詳細は、初回授業においても説明します。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

N

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教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

【参考書】
- ジェイムス・ホール（著）、高階秀爾（日本語版監修）『新装版 西洋美術解読事典——絵画・彫刻における主題と象徴——』 河出書房新社、2010年。
- 諸川春樹（監修）『カラー版 西洋絵画の主題物語 I 聖書篇／II 神話篇』 美術出版社、1997年。
- サラ・カー=ゴム（著）、高橋明也（日本語版監修）『西洋美術鑑賞解読図鑑』 東洋書林。2004年。
- 木村三郎『名画を読み解くアトリビュート』淡交社、2002年。

第1回　  ガイダンス
第2回　  神話画（1）  オリュンポスの神々① ユピテル、ユノ、ネプトゥヌス
第3回　  神話画（2）  オリュンポスの神々② ウェヌス、マルス、ウルカヌス
第4回　  神話画（3）  オリュンポスの神々③ ミネルウァ、アポロ、ディアナ
第5回　  神話画（4）  オリュンポスの神々④ ケレス、メルクリウス、ウェスタ、バッコス
第6回　  神話画（5）  英雄物語
第7回 　 神話画（6）  補遺
第8回　  宗教画（1）『旧約聖書』モーセ五書①「創世記」
第9回　  宗教画（2）『旧約聖書』モーセ五書②「出エジプト記」ほか
第10回　宗教画（3）『旧約聖書』 歴史書
第11回　宗教画（4）『旧約聖書』 預言書、外典
第12回　宗教画（5）『新約聖書』 キリスト降誕
第13回　宗教画（6）『新約聖書』 イエスと弟子たち
第14回　宗教画（7）『新約聖書』 イエスの受難
第15回　宗教画（8）『新約聖書』 イエスの死後

※必要に応じて計画を変更する場合があります。

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