シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
遺伝子工学実験
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Laboratory Course in Genetic Engineering
授業コード Class code
9983223
科目番号 Course number
83BIBIE301

教員名
上村 卓矢、NGUYEN PHUONG THAO、近藤 周、鈴木 敢三、長田 和樹、清水 公徳
Instructor

開講年度学期
2024年度前期
Year/Semester
Spring semester, 2024
曜日時限
火曜3限、火曜4限、火曜5限、木曜3限、木曜4限、木曜5限、金曜3限、金曜4限、金曜5限
Class hours
3rd, 4th, 5th periods of Tuesday, Thursday, Friday

開講学科・専攻 Department
先進工学部 生命システム工学科

Department of Biological Science and Technology, Faculty of Advanced Engineering
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
実験

Experiment
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
前半は,培地や器具の滅菌操作法などの基本的操作の修得と微生物の培養、遺伝子の分離、組換え体の作出など、微生物学の基礎的な取り扱いの習得を目指す。また、ストーリー性のある実験レポートの作成法についても指導する。
 後半は,遺伝子工学の講義に対応した実験をおこなう。制限酵素によるDNAの切断、ゲル電気泳動による分析、プラスミドDNAの抽出、DNAクローニング等、遺伝子操作のポイントを押さえた実験を進めてゆく。またグループ実験と個人レベルの実験とを適宜おりまぜ,真の研究現場の雰囲気を体験してもらう。
 
本学科のディプロマ・ポリシーである「豊かな人間性・創造力と国際性を兼ね備え、多面的かつ新しい視点を持って科学技術の発展に貢献できる人材の育成」に該当する科目である。
目的 Objectives
2年時に学んだ遺伝子工学および微生物学に関する一連の実習を行い、実際に実験手法を経験することが目的である。
到達目標 Outcomes
培地や器具の滅菌操作法などの基本的操作の修得と微生物の培養、遺伝子の分離、組換え体の作出など、微生物学の基礎的な取り扱いができるようになることをめざす。実験レポートの作成法の習得を目指す。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
生化学1・2,微生物学,細胞生物学,生物物理学1の履修が望ましい。
ワークステーションのログイン名とパスワードを確認しておくこと。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
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準備学習・復習 Preparation and review
・準備学習
2年次までに学んだ内容をよく復習すること。
テキスト(実習書)をよく読み、実験手順を実験ノートに記述しておくこと。

・復習
レポートの作成の準備のために、実験において得られた結果をまとめておくこと。
成績評価方法 Performance grading policy
小テスト・レポート・実験への取り組み方・最終試験の成績を総合的に判断し、評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
清水研究室担当分

実習書をLETUSにアップするので、印刷して持参すること

近藤研究室担当分

とくになし

授業計画 Class plan
1. クリーンベンチを用いた無菌操作

・クリーンベンチの使用法,ピペットの操作方法を修得できる。

2. 微生物の培養

・微生物(カビ)の取り扱い方、,顕微鏡での観察、細胞数の測定法を習得する。

3. 微生物(カビ)の形質転換
  
・カビの形質転換法について習得する。

4. 形質転換体の分離

・形質転換体の取得・分離法を学ぶ。

5.微生物(カビ)からのDNA抽出
  
・DNAの抽出法を習得する。

6. PCRによる染色体構造の確認

・PCRによって形質転換体の染色体構造を理解するための原理を学ぶとともに、技術を習得する。

7. 表現形質との関連性の確認
・分離した形質転換体とPCRによって確認された染色体構造の整合性を確認する。

8. 総合討論・レポート作成・後片付け
・個々の実験データをもとにグループで討論するとともにレポートを作成する。器具の洗浄などの後片付けを行う。

9. ガイダンス、 試薬の調製
 ・遺伝子工学実験の概要,心構え,注意事項を示す。
 ・実験に必要な試薬の調製を行う。

10. PCR, ベクター導入大腸菌の培養
 ・GFP遺伝子をPCRにより増幅し、アガロース電気泳動にて増幅産物を確認する。
 ・pBluescriptIIベクター導入大腸菌の液体培養を行う。

11. pBluescriptIIプラスミドの精製と制限酵素処理   
 ・カラム精製法により大腸菌からプラスミドを精製する。
 ・プラスミドとPCR産物について制限酵素処理を実施する。

12. 電気泳動によるDNA分析と組換えDNAの作製  
 ・プラスミドベクターの切断パターンをアガロースゲル電気泳動で解析する。
 ・PCR産物とpBluescriptIIをライゲーション反応にて連結する。
 ・このDNAをコンピテント細胞に導入後、寒天プレートにて培養する。

13. pBluescriptII-GFP導入大腸菌からのプラスミド精製   
 ・得られたコロニーを液体培養した大腸菌からプラスミドを精製する。

14. 制限酵素処理によるpBluescriptII-GFPの分析
 ・得られたプラスミドにGFPが導入されているかどうかを、制限酵素処理と電気泳動により確認する。

15. データの整理と考察,後かたづけ   
 ・個々の実験データに関するディスカッションを行いレポートの作成法についても学ぶ。
 ・器具の整理,返却,掃除まですべて実習であるため,後かたづけを実施する。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
所定の期間在学し、「自然・人間・社会とこれらの調和的発展のための科学と技術の創造」という教育理念と、「豊かな人間性・創造力と国際性を兼ね備え、多面的かつ新しい視点を持って科学技術の発展に貢献できる人材の育成」という教育目標に沿って編成された授業科目を履修して、所定の単位を修得した学生に対して修了を認定し、学士(工学)の学位を授与する。

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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