シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
電子デバイス2
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Electronic Devices 2
授業コード Class code
9981510
科目番号 Course number
81ELELD301

教員名
藤代 博記
Instructor
Hiroki FUJISHIRO

開講年度学期
2024年度後期
Year/Semester
2024 Second Semester
曜日時限
月曜3限
Class hours
Monday Third Period

開講学科・専攻 Department
先進工学部 電子システム工学科

Department of Applied Electronics, Faculty of Advanced Engineering
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
◯Society5.0(超スマート社会)はIoT(Internet of Things)やAI(Artificial Intelligence)によりサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合し、経済発展と社会的課題の解決の両立を目指します。本講義は、エレクトロニクスの基本原理である量子力学への理解を基に、Society5.0を支える多様な半導体電子・光デバイスの動作原理を理解します。Society5.0の社会で生きていくためのリテラシーを身につける共に、デバイス開発、半導体製造プロセス、電子回路設計などの実務に役立つ専門科目です。
目的 Objectives
◯論理思考力・数量的スキル・情報処理能力を高めて、エレクトロニクスを中核とした深い専門知識を身に付ける。
◯本学科のディプロマポリシーに定める『基礎学力を基盤とした発展性を有する専門知識』を身につけることを目的とする。
到達目標 Outcomes
◯量子力学の基礎を理解し、これを基に半導体電子・光デバイスの動作を説明する各種物理現象を理解する。
◯超格子構造、低次元構造を用いた電子・光デバイス、光電変換デバイス、熱電変換デバイス、有機半導体デバイスの動作原理を、キャリアの動きの観点から定性的・定量的に説明できる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
◯電子デバイス1の履修が望ましい。
◯ 資料(PPT)の投影(+板書)とノート筆記を基本とします。単元ごとに資料(pdf)をLETUSに掲載します。
◯ 講義時間以外で質問等がある場合には、fujisiro@rs.tus.ac.jp まで連絡をください。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
小テストの実施 Quiz type test/-
-

準備学習・復習 Preparation and review
◯各回に提示する課題を解き、理解の定着を図る。
◯講義で分からなかったことは、必ずその週のうちに教員に質問するなどして理解するようにし、次回の講義まで持ち越さないこと。
◯各回の講義後にノートを見直し、講義内容の復習を行うこと。


成績評価方法 Performance grading policy
◯レポート課題・・・・・・・・・・ 70% : 講義の内容を理解するためのレポート課題の点数により評価する。
◯平常点・・・・・・・・・・・・・ 30% : 講義への参加態度、演習結果等を総合的に評価する
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
(半導体デバイス)
◯高橋清/山田陽一"半導体工学-半導体物性の基礎-"森北出版
◯S. M. Sze "Semiconductor devices: Physics and Technology" Wiley.
◯J. H. Davis "The Physics of Low-dimensional Semiconductors: An Introduction" Cambridge University Press.
(量子論の解説書)
◯カルロ・ロヴェッリ"世界は「関係」でできている"NHK出版(量子重力理論の第1人者による量子論的世界観が語られています)

授業計画 Class plan
第1回 概要
・Society5.0を支える電子・光デバイスの概要を理解する.

第2回 半導体デバイスの中の量子力学と統計力学(1)
・量子力学的仮説について理解する.
・束縛された電子の離散的準位について理解する.

第3回 半導体デバイスの中の量子力学と統計力学(2)
・固体の中の電子の運動(エネルギーバンド理論と有効質量)の概要について理解する.
・固体の中の電子の状態密度と占有確率について理解する.

第4回 トンネル効果を用いた電子デバイス(1)
・トンネル効果の現象と原理について理解する.

第5回 トンネル効果を用いた電子デバイス(2)
・トンネル効果を利用した不揮発性メモリ、共鳴トンネルダイオードなどの動作原理と応用について理解する.

第6回 超格子構造を用いた電子デバイス(1)
・固体中の周期ポテンシャルからエネルギーバンド構造が形成される原理について理解する.
・人工超格子の原理について理解する.

第7回 超格子構造を用いた電子デバイス(2)
・人工超格子を利用したSi-MOSFET、量子カスケードレーザなどの動作原理と応用について理解する.

第8回 低次元構造を用いた電子デバイス(1)
・低次元構造に閉じ込められた電子の状態密度について理解する.

第9回 低次元構造を用いた電子デバイス(2)
・低次元構造を利用したH E M T(高電子移動度トランジスタ)、単電子メモリ・トランジスタなどの動作原理と応用について理解する.

第10回 光電変換デバイス(1)
・光電効果の原理について理解する.

第11回 光電変換デバイス(2)
・光電効果を利用した太陽電池、光検出器などの動作原理と応用について理解する.

第12回 熱電変換デバイス(1)
・熱電効果の原理について理解する.
・ペルチェ効果の原理について理解する.

第13回 熱電変換デバイス(2)
・熱電効果やペルチェ効果を利用した熱発電器、電子冷凍器などの動作原理と応用について理解する.

第14回 有機半導体デバイス
・半導体材料を構成する化学結合、無機半導体と有機半導体のエネルギー構造の違いについて理解する.
・有機電界効果トランジスタの動作原理と応用について理解する.

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
◯電機メーカーでの勤務実績や海外大学での研究実績を活かし、Society5.0を支える電子・光デバイスについて講義する。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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