医用生体工学

Medical and Biological Engineering

9973384

73EEZZZ302

山本　隆彦

Takahiko Yamamoto

2024年度前期

2024 First Semester

金曜2限

Friday 2nd Period

創域理工学部　電気電子情報工学科

Department of Electrical Engineering, Faculty of Science and Technology

2.0単位

講義

Lecture

-

① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

【概要】工学技術者が人間の生体としての機能・特性を理解しようとする意欲を高め、かつ生体をもたらす天然の技術の精妙さに畏敬しつつ工学を学ぶような、倫理感に満ちた人格形成を意識しつつ、生体の構成や物性をはじめ、物理的特性、電磁気的特性、医用機器システム、医用生体工学の動向などについて学ぶ。将来、医療・福祉に携わる研究者、技術者に必要な基礎的知識を理解・習得することができる。

【目的】概要に示した内容について学び、医用生体工学の専門知識を身につけることを目的とする。本学科のディプロマポリシー「電気工学、電子工学、情報通信工学の学問分野に共通した基礎学力と、その上に立つ各分野の専門知識」を身につける科目である。

【到達目標】生体の構成や物性をはじめ、物理的特性、電磁気的特性を理解でき、これらをもとに医用機器システムの原理や動作、医用生体工学の動向について理解・習得することを目標とする。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

特になし

課題に対する作文　Essay／小テストの実施　Quiz type test

-

（準備学習）あらかじめ配布する各回の講義資料を事前に2時間程度読んでおくこと
（復習）各回の講義内容を2時間程度復習し、各回の講義で説明した内容について理解の定着を図ること

レポートまたは小テストなどの平常点30%，定期試験70%とし，両者の総計が60%以上(100点満点で60点以上)を合格とする。なお、レポートや小テストは、講義の進捗状況に合わせて授業期間中に適宜実施する。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

N

-

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

「生体工学」斉藤正男著、電子情報通信学会編（コロナ社）、1985年発行、978-4-339-00061-0
「スマート医療テクノロジー」村垣義浩他著、NTS、2019年発行、978-4-86043-619-3

1 　　医用工学とは生体工学とは
本講義のガイダンスを行う。医用工学および生体工学を学ぶことの目的・意義について理解・習得する。

2 　　生体の構成と物性
生体の基本構成と電気的、力学的、音響的、熱流体的観点からの特性について理解・習得する

3 　　生体の電磁気的特性
生体の電磁界に対する特性や電磁波比吸収率(SAR)について理解・習得する

4 　　心臓と血液循環器系の工学
心臓の動作と血液循環器系の工学的取り扱いについて理解・習得する

5　　医用機器システム(1)
心電計の原理と構成、ペースメーカ、除細動器などの原理と構成について理解・習得する

6　　医用機器システム(2)
脳波計、超音波診断装置などの原理と構成について理解・習得する

7　　医用機器システム(3)
X線CTシステム、磁気共鳴画像システムなどの原理と構成について理解・習得する

8　　近年の医用生体工学の動向(1)
トイレにおける生体計測、在宅医療の動向について理解・習得する

9　　近年の医用生体工学の動向(2)
AIを用いた診断技術支援の現状について理解・習得する

10　　近年の医用生体工学の動向(3)
AR・VRを用いた手術支援の現状について理解・習得する

11　　近年の医用生体工学の動向(4)
スマート治療室の現状について理解・習得する

12　　近年の医用生体工学の動向(5)
モバイル通信技術と遠隔医療の現状について理解・習得する

13　　近年の医用生体工学の動向(6)
手術支援ロボットの開発現状について理解・習得する

14　　まとめ
これまでの一連の学習内容を復習整理し、知識の定着を図る

15　　到達度評価
到達度評価のための学力試験を実施し，当科目の補足とまとめの授業を行う

-

-

-

Y

N