送配電工学１

Transmission and Distribution ofElectric Power 1

9973117

73EEPOE302

近藤　潤次

Junji Kondoh

2024年度前期

2024 First Semester

月曜3限

Monday 3rd Period

創域理工学部　電気電子情報工学科

Department of Electrical Engineering, Faculty of Science and Technology

2.0単位

講義

Lecture

-

① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

送配電工学１では， 電力系統の中の特に交流・直流送電について，線路の電気的なモデルや特性，単位法，安定度といった送配電工学の基礎を理解する。

発電所から需要家へ良質な電力を安全かつ経済的に輸送するための送配電技術は、電力需要の拡大と信頼性向上のため不断の技術改革が行われている、送配電系統の基幹的技術である。送配電線の電気的特性、架空送電線、地中送電線、送電線の電気的特性と運用、直流送電などを講義する。
　本講義では、以下を修得することを目的とする。
　　・送配電技術の歴史、技術動向などを修得できる。
　　・架空送電線および地中送電線の構成と特質を修得できる。
　　・送配電線の抵抗、インダクタンス、静電容量などの電気的特性を修得し、それらの計算ができる
ようになる。
　　・送電線路の等価回路、送電特性、安定度を理解できる。
　　・直流送電の歴史、方式、最近の技術動向を理解できる。
なお、本科目は本学科のディプロマポリシー「電気工学、電子工学、情報通信工学の学問分野に共通した基礎学力と、その上に立つ各分野の専門知識」に該当する科目である。

本授業で取り扱う交流・直流送電について理論的な背景を理解し、送電線路の様々な諸性質や特徴を理解することが出来るようになる。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

同時に履修すべき科目として、「電気機器学1」を受けることが望ましい。送配電工学１および２は、電気主任技術者の資格認定のために必要な科目である。

小テストの実施　Quiz type test

-

（準備学習）各回の授業前に2時間程度、「授業計画」欄に記載した教科書の該当箇所を読んでおくこと。
（復習）各回の講義内容を2時間程度復習し、各回の講義で説明した内容について理解の定着を図ること。

7回目と14回目に行う演習(10%ずつ)，および15回目の到達度評価(80%)にて評価し、60％以上（100点満点で60点以上）を合格とする。

[フィードバックの方法]
演習および到達度評価の解答例を各回の講義時間内に解説する。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

Y

「よくわかる送配電工学」，田辺茂著，電気書院，2011年発行，978-4-485-30215-6

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

特に指定しない

原則として対面授業で実施する。

1 　　送電系統概説　　　　　　　　交流送電方式と直流送電方式、三相交流方式、電力系統構成、送電系統の送電電圧について学習する。（教科書第1章, pp. 1-10）【対面授業】

2 　　架空送電線路の構成　　　　　架空送電線路の概要、鉄塔、電線、がいしと付属設備、架空地線、電線付属品について学習する。（教科書第2章, pp. 11-20）【対面授業】 　　

3 　　地中送電線路　　　　　　　　地中送電の特徴、電力ケーブル、ケーブル付属品について学習する。（教科書第3章, pp. 21-30）【対面授業】

4 　　送電線路定数　　　　　　　　架空送電線路の定数、地中送電線路の定数を理解する。（教科書第4章, pp. 31-42）【対面授業】

5 　　送電特性（１）　　　　　　　送電線路の等価回路を理解する。（教科書第5.1節, pp. 46-51）【対面授業】

6 　　送電特性（２）　　　　　　　電力方程式と電力円線図を学習する。（教科書第5.2節, pp. 51-57）【対面授業】

7 　　演習　　　　　　　　　　　　第１回から第６回までの講義に関する演習を行い、理解を深める。【対面授業】

8 　　送電特性（３）　　　　　　　調相について学習する。（教科書第5.3節, pp. 57-63）【対面授業】　

9 　　送電特性（４）　　　　　　　単位法と三相短絡計算を理解する。（教科書第5.4節, pp. 63-67）【対面授業】

10　　電力系統の安定度（１）　　　同期機の運動方程式、定態安定度、過渡安定度について学習する。（教科書第6.1〜6.3節, pp. 69-79）【対面授業】

11　　電力系統の安定度（２）　　　発電機の表現法、安定度向上対策を理解する。（教科書第6.4〜6.5節, pp. 80-87）【対面授業】

12　　直流送電（１）　　　　　　　直流送電の特徴、構成と送電方式を学習する。（教科書第12.1〜12.2節, pp. 175-185）【対面授業】

13　　直流送電（２）　　　　　　　直流送電の適用分野、基本特性と制御、自励式直流送電を学習する。（教科書第12.3〜12.5節, pp. 185-193）【対面授業】

14　　演習　　　　　　　　　　　　第８回から第13回までの講義に関する演習を行い、理解を深める。【対面授業】

15　　到達度評価　　当該授業における達成度を到達度評価試験により確認する。
その後、授業として当該授業科目の内容を総括する。【対面授業】

国内研究機関の研究員（電力系）における勤務経験を活かし，電力に関する講義を行う。

-

-

N

N