シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
無機合成化学
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Inorganic Synthetic Chemistry
授業コード Class code
9972214
科目番号 Course number
72CHIAC302

教員名
藤本 憲次郎
Instructor
Kenjiro FUJIMOTO

開講年度学期
2024年度前期
Year/Semester
2024 First Semester
曜日時限
月曜3限
Class hours
Monday 3rd, Period

開講学科・専攻 Department
創域理工学部 先端化学科

Department of Pure and Applied Chemistry, Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
本学科で定めるポリシー「化学分野の基礎学⼒と、その上に⽴つ専⾨知識」を習得し、それをもとに「⾃ら課題を発⾒し、解決する能⼒」、「論理的・批判的に思考し、積極的に取り組むことのできる判断⼒・⾏動⼒」、「他者とコミュニケーションをとり、国際的な視野を
持って活躍できる能⼒」ならびに「専⾨分野に応じたキャリアを形成し、⾃⼰を管理する能⼒」を養うための授業である。
目的 Objectives
無機材料(セラミックスおよび金属材料)の定義にはじまり、様々な合成法、得られる材料の応用(物性評価法とデータの解釈)について学び、3年時履修科目である「機器分析2」、「無機材料化学」、「応用物理化学1」、「無機化学実験」への橋渡しとなる講義を行うことを目的とする。
到達目標 Outcomes
オールドセラミックスおよびファインセラミックスの現在の用途、そして各種操作法と評価法について習得し、将来、素材の開発を扱うときに直⾯する問題への論理的な解決⼒を⾝につけることができる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
当該科目は2年次の「無機化学1」、「無機化学2」、3年次の「機器分析2」、「無機材料化学」、「応用物理化学1」、「無機化学実験」に繋がる科目である。
成績評価にあたっては、講義に毎回出席していることを前提としている。
課題等の平常点と到達度試験の全ての結果を元に成績評価する。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test
-

準備学習・復習 Preparation and review
充準備学習と復習に要する時間として合計4時間を想定する。参考書等を活⽤し、授業で解説した重要事項を説明できるようになること。具体的な事項については、授業の中で指⽰する。
成績評価方法 Performance grading policy
課題などの平常点(15%)および到達度評価試験(85%)により評価する。
[フィードバックの方法]
・授業中に課した演習あるいは課題については、当日もしくは次回の授業内にて講評する。

なお、当該科目の評価(S,A,B,CおよびD)は講義への出席状況(原則としてすべての講義に出席すること)が単位認定の前提として重視される。
無断⽋席が⼀定数以上の場合は、評価不能(−)となる場合があるので注意するこ と。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
特に定めない。

授業計画 Class plan
第1回:無機(セラミックス)材料を含む材料の一般的な分類、特徴(その1)
オールドセラミックスおよびファインセラミックスの定義、セラミックスを支える基礎科学と応用例について説明する。また、無機・有機・金属材料の位置づけ、材料形態の違いについても説明する。

第2回:無機(セラミックス)材料を含む材料の一般的な分類、特徴(その2)
同上

第3回:粉末の成形と焼結体
粉末を望みの形状に固める成形技術とそれを焼き固める焼結技術について説明する。

第4回:状態図
固体の状態図の読み方を説明する。

第5回:固溶体と格子欠陥
分子の概念からは理解しにくい固溶体について、また固体状態の理解に重要な格子欠陥について説明する。

第6回:固相合成法
一般的な無機材料(粉末)の合成手法、および高圧力を利用した合成法について説明する。

第7回:液相合成法
ゾル-ゲル法、共沈法などの液体からの固体(粉末・薄膜)の合成方法について説明する。

第8回:気相合成法
CVD法、PLD法、MBE法など気相からの固体(粉末・薄膜)の合成方法について説明する。

第9回:単結晶育成法
FZ法、CZ法、フラックス法などの結晶育成技術を説明する。

第10回:ガラス作製法
ガラス作製における各種方法を説明し、現在製品化されている例を示す。

第11回:セラミックスの評価(粉体・焼結体)
機能に応じた評価技術に関して説明する。

第12回:セラミックスの評価(薄膜)
機能に応じた評価技術に関して説明する。

第13回:セラミックスの最新の合成技術
ナノテクノロジー・コンビナトリアルテクノロジー・マテリアルズインフォマティクスをキーワードに近年の材料研究技術を説明する。

第14回:総括
第1回〜第13回までの内容を総括(課題もしくは演習)することで無機合成化学の全体像を整理・理解する。

第15回:到達度評価
当該授業における達成度を到達度評価試験により確認する。
その後、授業として当該授業科目の内容の総括を行う。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
国立研究所(現在の国⽴研究開発法人)における研究員(無機化学・材料化学)の実務経験を活かし、無機合成化学に関する講義を行う。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
なし

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
N
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N