シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
鉄筋コンクリート構造
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Reinforced Concrete Structure
授業コード Class code
9971477
科目番号 Course number
71SMSTE322

教員名
衣笠 秀行
Instructor
Hideyuki Kinugasa

開講年度学期
2024年度前期
Year/Semester
2023 First Semester
曜日時限
木曜2限
Class hours
Thusday 2nd. Period

開講学科・専攻 Department
創域理工学部 建築学科

Department of Architecture, Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
⑤ [対面]ブレンド型授業/ [On-site] Blended format (must include 50%-or-more classes held on-site)

概要 Description
鉄筋コンクリート構造は居住性に優れることからマンション等の大規模集合住宅によく用いられる。この講義では、鉄筋コンクリート構造の特徴を理解するとともに設計法の基本を身につけることを目的とする。構造物に求められる性能(使用性・地震時継続使用性・安全性)の確保を目的とした、鉄筋コンクリート部材設計の基本を修得する。
目的 Objectives
建築物に求められる性能(使用性・地震時継続使用性・安全性)に応じた、鉄筋コンクリート構造設計法の基本概念の理解および具体的計算方法を身につけることを目標とする。
到達目標 Outcomes
1.鉄筋コンクリート構造の力学的特徴を理解するとともに、鉄筋コンクリート造建物の長所と短所および、設計を行う上で注意すべき点を理解する。
2.日常的荷重・中小地震・大地震に対して求められる性能に応じた、鉄筋コンクリート構造の設計法を理解する。
3.「軸方向力」「曲げモーメント」「せん断力」に対する設計法を修得する。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
建築構造力学Ⅰ及びⅡの内容が一応理解されているものとして講義が進められる。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
小テストの実施 Quiz type test
-

準備学習・復習 Preparation and review
毎回の講義において授業の要点に関する課題を出す。試験はこの課題の内容をもとに出題される。課題で問われたことに対して復習を行い、理解を深めることが重要である。
成績評価方法 Performance grading policy
講義の中で行われる小テストおよび、到達度評価試験の成績をもとに評価を行う。単位修得のため原則として最低限2/3以上の出席を必要とする。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
「初めて学ぶ 鉄筋コンクリート構造(新版)」市ヶ谷出版社
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
必要に応じてLETUSを利用して資料を配布する

Materials are distributed as needed.

授業計画 Class plan
第1週 講義の概要
 講義の概要・教育目標等について述べた後、鉄筋コンクリート構造の長所や短所などの特徴や、設計を行う上で注意する点などについて概説する。

第2週 軸方向力を受ける部材の設計法 (1)応力の求め方
 鉄筋コンクリート構造の特徴は、コンクリートと鋼材の複合構造である点にある。もっとも基本的な、軸方向力のみを受ける柱部材を対象に、コンクリートおよびその中に埋設されている鉄筋に発生する応力の求め方について講義を行う。

第3週 軸方向力を受ける部材の設計法  (2)許容耐力度計算
 軸方向力のみを受ける柱部材を対象に長期荷重や中小地震に対する設計法を講義し、鉄筋コンクリート構造の長期荷重や中小地震に対する設計法の基本を理解出来るようにする。

第4週 軸方向力を受ける部材の設計法  (3)終局強度計算
 軸方向力のみを受ける柱部材を対象に大地震に対する設計法を講義し、鉄筋コンクリート構造の大地震に対する設計法の基本を理解出来るようにする。

第5週 曲げモーメントを受ける部材の設計法 (1)応力とひずみの求め方   
 曲げモーメントを受ける柱や梁部材を対象に、コンクリートおよびその中に埋設されている鉄筋に発生する応力とひずみの求め方について講義を行う。
  
第6週 曲げモーメントを受ける部材の設計法 (2)破壊に伴う断面の応力度分布の推移
 部材断面の応力分布の推移の観点から、鉄筋コンクリート構造における曲げ破壊の発生メカニズムについて解説する。

第7週 曲げモーメントを受ける部材の設計法 (3)許容耐力計算     
 曲げモーメントを受ける柱や梁部材を対象に長期荷重や中小地震に対する設計法を講義し、長期荷重や中小地震によって生じる曲げモーメントに対する鉄筋コンクリート構造の設計法の基本を理解する。

第8週 曲げモーメントを受ける部材の設計法 (4)終局強度計算     
 曲げモーメントを受ける柱や梁部材を対象に大地震に対する設計法を講義し、大地震によって生じる曲げモーメントに対する鉄筋コンクリート構造の設計法の基本を理解する。

第9週  曲げモーメントを受ける部材の設計法 (5)高圧縮軸力や引張軸力を受ける柱の設計
 高層建物の1階柱には高圧縮軸力および引張軸力が作用する。このような柱の曲げモーメントに対する設計法を理解する。N−M曲線の意味を理解する。

第10週 せん断を受ける部材の設計法
 (1)鉄筋コンクリート構造の破壊モード(曲げ破壊とせん断破壊)と破壊性状
 鉄筋コンクリート構造建物の安全性を確保する上で、部材の破壊モードを理解することは重要である。ここではまず、代表的な破壊モードである曲げ破壊とせん断破壊を取り上げ、両者の違いや特徴について解説する。

第11週 せん断を受ける部材の設計法 (2)許容耐力の計算法と考え方
 せん断力を受ける柱や梁部材を対象に長期荷重や中小地震に対する設計法を講義し、長期荷重や中小地震に対する鉄筋コンクリート構造のせん断設計法の基本を理解する。

第12週 せん断を受ける部材の設計法 (3)終局強度の計算法と考え方   
 せん断力を受ける柱や梁部材を対象に大地震に対する設計法を講義し、大地震に対する鉄筋コンクリート構造のせん断設計法の基本を理解する。

第13週 せん断を受ける部材の設計法 (4)せん断破壊モードの特徴と発生防止法の考え方
 せん断破壊の発止防止方法ついて講義を行い、鉄筋コンクリート構造建物の安全性を確保する上で重要な概念である「せん断余裕度」について解説する。
  
第14週 せん断を受ける部材の設計法(5)破壊モード(せん断破壊と曲げ破壊)のコントロールの方法と考え方
 靱性設計法の進め方について講義すると同時に、耐震設計における代表的な2つの設計法、「靱性型設計法」と「強度型設計法」について、長所と短所を含め解説する。

第15週 到達度評価
 当該授業における到達度を到達度評価試験により確認する。
 その後、授業として当該授業科⽬の内容の総括を⾏う。   


授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
Y
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N