生化学２

Biochemistry 2

9964232

64BIBIO202

田口　速男、中島　将博

Masahiro Nakajima, Hayao Taguchi

2024年度後期

2024 Second Semester

木曜5限

Thursday 5th Period

創域理工学部　生命生物科学科

Department of Applied Biological Science, Faculty of Science and Technology

2.0単位

講義

Lecture

-

① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

生化学は生命現象を主として化学的立場から解明する科学であり，生体構成物質・生体反応・生体情報の流れ等を広く取り扱う。生化学1では、主にタンパク質と酵素の基礎知識を習得したが，本講はこれらの基礎知識にもとづき、生体内（細胞及び組織レベル）での酵素による代謝反応，生体情報の流れ・代謝の相互関連・反応の調節制御などについて解説する。

生物の生命活動における中心的な代謝反応，生体情報の流れ、代謝の相互関連、反応の調節制御についての基本を理解する。

代謝の基礎知識を身につけ、代謝にかかわる酵素反応の基礎を理解する。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

生化学1を既に受講し、タンパク質と酵素に関する基礎知識を身につけていることが望ましい。

課題に対する作文　Essay

-

教科書、参考書、配布プリントなどで、講義内容を確認、復習するとともに、次回の講義のアウトラインを頭に入れる。また、疑問点があれば、次回の講義で質問できるように整理しておく。

到達度評価と授業態度によって総合的に評価する。
レポート、課題等を評価に含める場合もある。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

N

-

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

「ヴォートの生化学（第4版）」、D. Voet他、田宮信雄他（翻訳）、東京化学同人、
　　　　　ISBN 9784807908073
（英語版）「Biochemistry (4th edition)」 D. Voet et al., Wiley,
　　　　　ISBN 978-0470570951
「ヴォートの基礎生化学（第５版）」、D. Voet他、田宮信雄他（翻訳）、東京化学同人、
　　　　　ISBN　9784807909254
「ストライヤーの生化学（第8版）」、JM. Berg他、入村達郎他（翻訳）、東京化学同人、
　　　　　ISBN　9784807909292
「レーニンジャーの新生化学 上 (第7版)」、DL. Nelson他、広川書店、
　　　　　ISBN 978-4567244084
「レーニンジャーの新生化学 下 (第7版)」、DL. Nelson他、広川書店、
　　　　　ISBN 978-4567244091
「コーンスタンプの生化学(第5版)」、EE. Conn、田宮信雄他（翻訳）、東京化学同人、
　　　　　ISBN 9784807902996
等　
（講義に必要な資料は配布する）

1    　 代謝の基礎 酵素反応と代謝（異化、同化）の基礎

2-4 　 糖代謝 　グリコーゲン、デンプンの分解と合成及びその制御
　　 　　　　 リン酸化６炭糖プール
　　 　　　　 解糖とその制御
　　 　　　　 ５炭糖リン酸回路（経路） 　　
　　 　　　　 糖新生、乳酸発酵とアルコール発酵

5 　　 TCA回路１ ミトコンドリア．ピルビン酸脱水素酵素の構造と機能．
　　 　　　　 TCA回路の諸反応．

6 　　 TCA回路２ TCA回路の制御．異化と同化におけるTCA回路の二面的役割．
　　 　　　　 補酵素レベルの調節．

7 　　 酸化的リン酸化１ 化学浸透圧説．電子伝達系．電子キャリアーとプロトンキャリアー．
　　 　　　　 酸化還元電位．膜タンパク質と膜タンパク質複合体．　
　　 　　　　 電子とプロトンの流れ．

8 　　 酸化的リン酸化２ 共役と脱共役．膜電位．FF−ATP合成酵素の役割，
　　 　　　　 およびその構造と反応機構．

9 　　 脂質代謝１ 脂質の基本的役割．脂質の加水分解．トリアシルグリセロール．
　　 　　　　 リン脂質．脂肪酸のミトコンドリアへの輸送．リポタンパク質．
　　 　　　　 アシルCoA カルニチン．脂肪酸の分解代謝（β酸化など）．
　　 　　　　
10 　　脂質代謝２ 脂肪酸合成系に関与する酵素群と酵素複合体
　　 　　　　 脂肪酸合成経路とその制御．複合脂質．

11　　アミノ酸の異化１ タンパク質の加水分解．アミノ窒素転移（アミノ転移酵素）
　　 　　　　 脱アミノ化（アミノ酸脱水素酵素）．アミノ窒素の輸送．

12　　アミノ酸の異化２ 尿素回路．各種アミノ酸の分解代謝．
　　 　　　　 アミノ酸の代謝異常と遺伝的疾患．

13　　アミノ酸生合成１ 必須アミノ酸．窒素回路．アミノ酸のファミリーと生合成経路．

14　　アミノ酸生合成２ アミノ酸合成経路の制御．フィードバック制御．
　　 　　　　 アロステリック調節と遺伝子発現レベルの調節．

15　　到達度評価

-

-

-

-

-