器官形成概論｜シラバス情報

科目授業名称（和文）　Name of the subject/class (in Japanese)

器官形成概論

科目授業名称（英文）　Name of the subject/class (in English)

Stem Cell Biology

授業コード　Class code

9964171

科目番号　Course number

64BIMEB302

教員名

坂下　美咲、和田　直之

Instructor

Naoyuki WADA, Misaki SAKASHITA

開講年度学期

2024年度後期

Year/Semester

2024, 2nd semester

曜日時限

月曜2限

Class hours

Monday 2nd period

開講学科・専攻　Department

創域理工学部　生命生物科学科

Department of Applied Biological Science, Faculty of Science and Technology

単位数　Course credit

2.0単位

授業の方法　Teaching method

講義

Lecture

外国語のみの科目（使用言語）　Course in only foreign languages (languages)

-

授業の主な実施形態　Main class format

① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要　Description

器官形成過程には，発生･再生に共通した一定の法則があることが理解されつつある。昨今注目されている再生医療は，我々の体に内在する幹細胞や，ES細胞やiPS細胞などの人為的な万能性幹細胞に対して様々な処理をして，人為的に器官の再形成（＝再生）を促すものである。この過程を理解するには，上記「器官形成の法則」を正しく理解しておくことが不可欠である。　
本講義は「器官形成の法則」についてその考え方や実際の現象について概説するものとし，特に器官形成を担う主な細胞として「幹細胞」を解説する。
前半では幹細胞の重要性に注目し，その定義や性質などを説明する。あわせてクローン動物作製についても概説する。
後半は，器官形成・再生過程で起こる細胞･組織レベルでの現象や概念･モデル（含む数理モデル），関与する分子機構を概説する。

目的　Objectives

本講義では器官形成・再生過程で起こる様々なイベントについて，組織，細胞，分子のそれぞれのレベルから理解することを目指す。
1. 器官形成の主体となる多能性幹細胞に代表される幹細胞の特徴について学ぶ。
2. 動物の器官再生について，いくつかの例を参考に，その概要を学ぶ。
3. 器官形成を理解するための知見（自己組織化，分化，クローン，数理モデル）について習得する。

到達目標　Outcomes

器官形成を担う諸現象と，その主体となる細胞の挙動，関与する分子機構などを正しく理解し，説明できるようになること。

卒業認定・学位授与の方針との関係（学部科目のみ）

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/

履修上の注意　Course notes prerequisites

前期「発生生物学」の内容を踏まえた内容となるため，「発生生物学」を履修しておくことを強く求めます。

アクティブ・ラーニング科目　Teaching type（Active Learning）

課題に対する作文　Essay／小テストの実施　Quiz type test

-

準備学習・復習　Preparation and review

前期「発生生物学」を未履修で受講する場合，または受講していても理解に不安のある場合は，あらかじめ「発生生物学」の教科書や参考書により，各自で勉強しておくこと。

成績評価方法　Performance grading policy

到達度評価（約70％）と課題レポート（約25％），講義中の小テスト（約5％）の成績で評価する。なお，受講態度も考慮する。

学修成果の評価　Evaluation of academic achievement

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書　Textbooks/Readings

教科書の使用有無（有=Y , 無=N）　Textbook used(Y for yes, N for no)

N

書誌情報　Bibliographic information

-

MyKiTSのURL（教科書販売サイト）　URL for MyKiTS(textbook sales site)

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料　Reference and other materials

動物の発生と分化（浅島･駒崎著）裳華房
動物の形態〜進化と発生〜（八杉著）裳華房
ベーシックマスター，発生生物学（東中川，八杉，西駕編）オーム社
実験医学別冊　もっとよくわかる！幹細胞と再生医療（長船健二）羊土社

Wolpert L. Principles of Development, 4th ed. Oxford
Gilbert, S. Developmental Biology, 10th ed. Sinauea
など

授業計画　Class plan

以下の予定は，講義の進行状況により変更になる場合があるので，随時確認して下さい。

1 イントロダクション：講義のアウトライン，細胞分化：脱分化と再分化, 分化転換
2 クローン動物作製の試み
3 幹細胞について：その定義，種類と性質の違い，生体内での維持，幹細胞ニッチ
4 ES細胞について1：ES細胞樹立の経緯とその性質
5 ES細胞について2：ES細胞の利用と問題点，iPS細胞について1：iPS細胞の樹立
6 iPS細胞について2：iPS細胞作製の分子機構と課題
7 再生1：体肢の再生〜脊椎動物や昆虫肢の再生現象とそこから予測された再生モデル
8 再生2：形態形成･再生における「極性」
9 再生3：プラナリアの再生
10 （外部講師講義，予定）
11 自律的な形態形成1：細胞間相互作用による自己組織的な形態形成
12 自律的な形態形成2：数理モデル（反応拡散モデル）による形態形成の理解（坂下）
13 自律的な形態形成3：オルガノイドによるミニ臓器形成
14 幹細胞による形態形成の制御，全体のまとめ
15 達成度評価試験と解説

授業担当者の実務経験　Work experience of the instructor of the class

-

教育用ソフトウェア　Educational software

-

備考　Remarks

特になし

授業でのBYOD PCの利用有無　Whether or not students may use BYOD PCs in class

N

授業での仮想PCの利用有無　Whether or not students may use a virtual PC in class

N