シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
特別活動・進路指導 (2MA-1)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Extracurricular Activities ・Career Guidance (2MA-1)
授業コード Class code
9960A38
科目番号 Course number
T1FTMIG202

教員名
大島 真夫
Instructor

開講年度学期
2024年度前期
Year/Semester
2024 1st Semester
曜日時限
月曜3限
Class hours
Monday 3rd

開講学科・専攻 Department
創域理工学部(教職科目)

A course of teacher education, the Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
⑤ [対面]ブレンド型授業/ [On-site] Blended format (must include 50%-or-more classes held on-site)

概要 Description
特別活動は、教科外教育であり、3つの内容から構成されている。学級活動・ホームルーム活動は、教育課程に位置付けられており、正規の授業として年間授業時数が定められている。これと生徒会活動並びに学校行事等をとおして育まれる資質・能⼒について明らかにする。また、「人間関係形成」、「社会参画」、「自己実現」、「チームとしての学校」の視点から、特別活動の特質を踏まえた学習を進める。
半面、特別活動における学級活動・ホームルーム活動は、進路指導の要の時間である。また、職場訪問、職場体験、インターン実習、上級学校訪問などの学校行事は、生徒が自ら将来の進路を選択・計画し、その後の生活によりよく適応し、能力を伸長する進路指導のねらいと重なる点が多い。それゆえ進路指導・キャリア教育の視点に立った授業改善や体験活動、評価改善の推進やガイダンスとカウンセリングの充実等、特別活動との関連を踏まえ、具体的な教育実践事例を通して学習を進める
目的 Objectives
特別活動は、1968年に誕生してから半世紀にわたり「為すことによって学ぶ」ことと「望ましい集団活動を通して」行うことを方法原理とし、教科書のない日本独自の授業及び教育活動として発展してきた。本授業では、特別活動で育まれる資質・能力が人間形成において重要な役割を果たしていることを理解する。また、キャリア教育の要の時間として、生徒のキャリア形成に資する機能について理解すること,生徒指導における積極的な意義と関連付けられることなどを目的とする。
到達目標 Outcomes
(1)特別活動の意義、目標及び内容。
1)学習指導要領における特別活動の⽬標及び主な内容を理解している。
2)教育課程における特別活動の位置付けと各教科等との関連を理解している。
3)学級活動・ホームルーム活動の特質を理解している。
4)生徒会活動、学校行事の特質を理解している。
(2)特別活動の指導の在り方。
1)教育課程全体で取り組む特別活動の指導の在り方を理解している。
2)特別活動における取組の評価・改善活動の重要性を理解している。
3)合意形成に向けた話合い活動、意思決定につながる指導及び集団活動の意義や指導の在り方を例示することができる。
4)特別活動における家庭・地域住民や関係諸機関との連携の在り方を理解している。
(3)進路指導・キャリア教育の意義や原理。
1)教育課程における進路指導・キャリア教育の位置付けを理解している。
2)学校の教育活動全体を通じたキャリア教育の視点と指導の在り方を例示することができる。
3)進路指導・キャリア教育における組織的な指導体制及び家庭や関係諸機関との連携の在り方を理解している。
(4)全ての生徒を対象とした進路指導・キャリア教育の考え方と指導の在り方。
1)職業に関する体験活動を核とし、キャリア教育の視点を持ったカリキュラム・マネジメントの意義を理解している。
2)主に全体指導を行うガイダンスの機能を生かした進路指導・キャリア教育の意義や留意点を理解している。
(5)生徒が抱える個別の進路指導・キャリア教育上の課題に向き合う指導の考え方と在り方
1)生涯を通じたキャリア形成の視点に立った自己評価の意義を理解し、ポートフォリオの活用の在り方を例示することができる。
2)キャリア・カウンセリングの基礎的な考え方と実践方法を説明することができる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
※偶数回をオンライン授業(非同期)、奇数回を対面授業により実施する。
1) オンライン授業(非同期)では,動画や資料等を提供するので,各自で視聴・熟読をし,それらの内容を十分理解したのちに課題に取り組むこと。
2) 対面授業では,講義に加えて、ペアワークや小テスト等を行う。また、必ずPCを持参すること。
3) 具体的な授業方法については第1回目の授業で説明するので,必ず出席すること。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation/反転授業 Flipped classroom
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準備学習・復習 Preparation and review
授業中にわからない単語(専門用語)に出くわしたら、わからないままにせず、次の講義までに各自調べて必ず理解しておくこと。
成績評価方法 Performance grading policy
ミニレポートおよび授業内課題60%、最終レポート40% 
ミニレポートおよび授業内課題は,原則として毎回授業中に課す。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
中村豊・原清治(編著),2018『新しい教職教育講座 教職教育編9特別活動』ミネルヴァ書房
国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター「『キャリア教育』資料集−文部科学省・国立教育政策研究所−研究・報告書・手引き編平成24年度版」
学習指導要領(中学校学習指導要領,高等学校学習指導要領)および学習指導要領解説特別活動編等も用いるが,詳細は授業内で説明する。
その他、必要に応じて講義中に紹介する

授業計画 Class plan
※偶数回をオンライン授業(非同期)、奇数回を対面授業により実施する。

(1)特別活動の意義と目標
▼準備学習:シラバスに目を通してくる。
◇法令の体系
◇教育課程
◇学習指導要領
◇学習指導要領の変遷
◇学習指導要領における特別活動の位置
▲復習:講義で紹介された文献を入手し目を通す。

(2)教育課程と学習指導要領
▼準備学習:シラバスに目を通してくる。
◇法令の体系
◇教育課程
◇学習指導要領
◇学習指導要領の変遷
◇学習指導要領における特別活動の位置
▲復習:講義で紹介された文献を入手し目を通す。

(3)特別活動の計画と展開
▼準備学習:中学校学習指導要領の総則を読んでおく。
◇年間指導計画
◇学習指導案
◇学校教育活動と特別活動との関係
◇クラブ活動と部活動
▲復習:高等学校学習指導要領の総則を読み、中学校との共通点及び相違点を理解する。

(4)学級活動・ホームルーム活動
▼準備学習:中学校学習指導要領の特別活動ならびに中学校学習指導要領解説特別活動編の学級活動について読んでおく。
◇望ましい集団活動
◇学級活動・ホームルーム活動の目標
◇学級活動・ホームルーム活動の内容
▲復習:授業で取り上げた箇所の高等学校学習指導要領における対応箇所に目を通す。

(5)生徒会活動
▼準備学習:中学校学習指導要領解説特別活動編の生徒会活動について読んでおく。
◇生徒会活動の目標
◇生徒会活動の内容
▲復習:授業で取り上げた箇所の高等学校学習指導要領における対応箇所に目を通す。

(6)学校行事
▼準備学習:中学校学習指導要領解説特別活動編の学校行事について読んでおく。
◇学校行事の歴史的背景
◇学校行事の目標
◇学校行事の内容
▲復習:授業で取り上げた箇所の高等学校学習指導要領における対応箇所に目を通す。

(7)特別活動の実際
▼準備学習:文部科学省がインターネットで公開している特別支援教育についての情報を収集しておく。
◇特別活動の具体例
◇特別支援教育とインクルーシブ教育
▲復習:講義で取り上げた点について、インターネットを通じさらに情報を収集する。

(8)特別活動と各教科等との連携
▼準備学習:中学校学習指導要領総則と解説総則編に目を通す。
◇数学・理科と特別活動
◇道徳と特別活動
◇総合的な学習(探究)の時間と特別活動
▲復習:高等学校学習指導要領総則と解説総則編を読み、中学校との共通点及び相違点を理解する。

(9)職業指導、進路指導・キャリア教育の成立過程とその変遷
▼準備学習:『中学校キャリア教育の手引き』の該当箇所に目を通しておく。
◇職業指導の成立
◇職業指導から進路指導へ
◇進路指導からキャリア教育へ
▲復習:文部科学省や教育委員会のサイトを中心に、講義で扱ったトピックに関する情報をインターネットを通じて収集する。

(10)新学習指導要領と進路指導・キャリア教育
▼準備学習:中学校学習指導要領総則と解説総則編に目を通す。
◇学習指導要領における進路指導・キャリア教育の位置づけ
◇ガイダンスの機能を生かした進路指導・キャリア教育
◇学校教育活動におけるキャリア教育の意義
▲復習:高等学校学習指導要領総則と解説総則編を読み、中学校との共通点及び相違点を理解する。

(11)進路指導の実際
▼準備学習:大学生の就職活動と高校生の就職活動の違いについて、インターネットや文献を通じ理解しておく。
◇高校生の就職活動
▲復習:内閣府や厚生労働省のサイトを中心に、講義で扱ったトピックに関する情報をインターネットを通じて収集する。

(12)キャリア教育の理論的背景と実際
▼準備学習:『中学校キャリア教育の手引き』の該当箇所に目を通しておく。
◇キャリア発達
◇進路指導の諸活動
◇キャリア・カウンセリングの活用
◇ポートフォリオの活用
▲復習:文部科学省や教育委員会のサイトを中心に、講義で扱ったトピックに関する情報をインターネットを通じて収集する。

(13)職場体験学習とインターンシップ
▼準備学習:『中学校キャリア教育の手引き』の該当箇所に目を通しておく。
◇職場体験学習とインターンシップの意義
◇職場体験学習とインターンシップの実際
▲復習:文部科学省や教育委員会のサイトを中心に、講義で扱ったトピックに関する情報をインターネットを通じて収集する。

(14)学校から職業への移行
▼準備学習:前回講義内容の内容が『高等学校キャリア教育の手引き』ではどのように記載されているかを確認しておく。
◇日本型雇用システムと新規学卒一括採用
◇権利としてのキャリア教育
◇非正規雇用の拡大
◇地域若者サポートステーション
▲復習:内閣府や厚生労働省のサイトを中心に、講義で扱ったトピックに関する情報をインターネットを通じて収集する。

(15)まとめ
▼準備学習:これまでの講義で配られた資料に再度目を通す。
◇特別活動と進路指導・キャリア教育の関係
◇講義のまとめ
▲復習:講義で学習したことを振り返りながら、最終レポートの構想を練る。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
Y
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N