電子回路１

Electronic Circuits 1

994329R

43ELELC201

佐藤　俊一

Shunichi Sato

2024年度後期

2024/Last Semester

木曜1限

Thursday 1st period

工学部　電気工学科

Department of Electrical Engineering, Faculty of Engineering

2.0単位

講義

Lecture

-

① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

ディジタル回路の基礎、スイッチ素子、ゲート回路の基礎、論理ゲートについて説明した後、組み合わせ論理回路、順序論理回路、A/D, D/A回路といった、より実践的な回路とその設計法について学ぶ。

論理関数の基本から、ディジタル回路の設計、解析方法について理解する。組み合わせ論理回路や順序論理回路などの設計、解析方法について修得し、様々な応用回路を実現する能力を身につける。
本学科のディプロマ・ポリシーに定める「電気工学分野に必要な基礎学力と専門知識」に該当する科目である。

１．真理値表と論理式の相互関係を理解し、式変形ができるようになる。
２．半導体やダイオードの構造について説明できるようになる。
３．スタティックCMOS回路を設計できるようになる。
４．組み合わせ論理回路を設計できるようになる。
５．フリップフロップを用いた順序論理回路を設計できるようになる。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

コンピュータ概論、電気回路１、電子工学基礎を修得していることが望ましい。
初回授業前にLETUSを参照すること。

課題に対する作文　Essay／小テストの実施　Quiz type test

-

教科書の該当箇所を事前に２時間程度読んでおくこと。
復習は２時間程度、教科書の当該箇所の演習問題の実施、LETUSでの小テストの実施とともに「授業計画」欄を参照して実施すること。

小テスト・レポート等をもとに総合的に成績を評価する。
小テスト・レポート等の実施・内容・期限については事前に授業やLETUSにて連絡する。
小テストの結果・解答例はLETUSに掲載する。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

Y

笹田一郎著「学びやすい ディジタル電子回路」（オーム社）
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274216244/

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

「ディジタル電子回路 集積回路化時代の」、藤井信生、オ−ム社、2020、ISBN:9784274224966
「ディジタル回路」（電気・電子系教科書シリ−ズ）、伊原充博、若海弘夫、コロナ社、1999、ISBN:9784339011937
「論理回路の設計」、浅川毅、コロナ社、2007、ISBN:9784339007886
「ディジタル回路とＶｅｒｉｌｏｇＨＤＬ」、並木秀明、技術評論社、2008、ISBN:9784774133577
ほか、授業中に紹介する。

1. イントロダクション
　内容：本講義の目的、内容について理解する。アナログ信号とディジタル信号の特徴について分かるようになる。
　講義外学習の指示：アナログ信号とディジタル信号の違いについて復習する。

2.ディジタル回路の基礎１
　内容：コンデンサの充放電、論理関数と論理ゲート、論理式について分かるようになる。
　講義外学習の指示：真理値表と論理式の関係について復習する。

3.ディジタル回路の基礎２
　内容：ブール代数、2進表現、算術演算について分かるようになる。
　講義外学習の指示：ブール代数の例題を解いて復習する。補数について復習する。

4.スイッチ素子１
　内容：半導体、ダイオードの構造と動作について分かるようになる。
　講義外学習の指示：ダイオードの順方向電圧、逆方向電圧における動作について復習する。

5.スイッチ素子２
　内容：MOS FETの構造と動作について分かるようになる。
　講義外学習の指示：各動作領域における電圧−電流特性について復習する。

6.スイッチ素子３
　内容：バイポーラトランジスタの構造と動作について分かるようになる。
　講義外学習の指示：各動作領域における電圧−電流特性について復習する。

7.ゲート回路の基礎１
　内容：MOSの等価回路、インバータ回路の直流動作とスイッチング動作について分かるようになる。
　講義外学習の指示：伝搬遅延時間や電力損失について復習する。

8.ゲート回路の基礎２
　内容：TTLインバータ、トランスミッションゲート、バッファ回路について分かるようになる。
　講義外学習の指示：各回路の動作について復習する。

9.論理ゲート
　内容：NAND,NORや複合ゲート回路等の回路図と論理式の関係を分かるようになる。
　講義外学習の指示：各回路の動作について復習する。

10.組み合わせ論理回路１
　内容：論理式の簡単化と回路設計やハザードについて分かるようになる。
　講義外学習の指示：カルノー図を用いた簡単化について復習する。

11.組み合わせ論理回路２
　内容：マルチプレクサ、エンコーダの基礎を理解し、それを用いた論理回路合成が出来るようになる。
　講義外学習の指示：教科書の例題を解いて回路設計について復習する。

12.フリップフロップとその応用（順序論理回路）１
　内容：各種ラッチ回路、フリップフロップ回路の基礎を理解し、その動作が分かるようになる。
　講義外学習の指示：各回路の特性表と回路動作の関係を復習する。

13.フリップフロップとその応用（順序論理回路）２
　内容：フリップフロップを用いたレジスタや周波数分周回路や、同期式順序回路について分かるようになる。
　講義外学習の指示：教科書の例題を解いて回路設計について復習する。

14.A/D、D/A変換
内容：アナログ信号とディジタル信号を相互に変換する回路の解析と設計について分かるようになる。
　講義外学習の指示：各方式の特徴や動作について復習する。

15.理解度の確認と評価
　内容：これまでの講義で説明したことの理解度を試験により評価する。
　　

会社員（電子・電気機器）としての経験を活かして、電子回路に関する講義を行う。

-

-

Y

N