電子回路３

Electronic Circuits 3

9943275

43ELELC302

福地　裕

-

2024年度後期

-

火曜2限

-

工学部　電気工学科

Department of Electrical Engineering, Faculty of Engineering

2.0単位

講義

Lecture

-

⑥ [遠隔]ブレンド型授業/ [Remote] Blended format (may include less than 50% classes held on-site)

エレクトロニクス分野における電子回路技術の占める割合は大きい。本科目は、電子回路１、電子回路２につづいた内容を扱う。

本講義の目的は、電源回路、差動増幅回路、電力増幅回路、演算増幅器回路（オペアンプ）、正負の帰還増幅回路、発振回路、変復調回路、電子計算機を用いた回路解析について学ぶことである。

本授業の到達目標は、電子回路の研究開発や設計に必要なこれらの知識を習得することである。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

電子回路１および電子回路２で扱う内容をよく理解しておくこと。

課題に対する作文　Essay／小テストの実施　Quiz type test

-

授業計画に沿って毎回準備学習を１時間程度行い、週毎に授業内容の復習を１時間程度行うこと。

中間試験と課題20%，期末試験80%により評価する。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

Y

書名：アナログ電子回路 -集積回路化時代の-
著者：藤井 信生
出版社：オーム社
ISBN：9784274224324

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

授業内容を最低限理解できるように、解説資料や補足説明資料などを配布する。適宜演習問題のプリントを配布する。

この授業は、最も効果的・効率的な授業の実施⽅法として[遠隔]ブレンド型授業を採用し、同時かつ双方向に行われます。

以下に示すシラバスの授業計画に沿って、LETUSに授業で用いる解説教材や、定期的な理解度を把握するための小テスト、振り返り、演習、課題等を計画的に展開します。

授業ではその回の解説の後、質問のための時間を確保するとともに、Zoomチャット機能等を用いて振り返り課題を毎回出し、提出を求めます。

振り返り課題に対する解説は、全て次回の授業の中で行い（フィードバック）ます。

教員と学生間および学⽣同⼠の意⾒交換やコミュニケーションの機会等も、対面回とオンライン回の両方で確保しす。

授業を進めて行く中での周知事項等は、授業の中で伝えるかLETUSへの掲示で行います。

授業の進め方や評価等についての詳しい説明は、LETUSの解説動画で確認できます。


1.　電源回路
直流電圧源回路および直流電流源回路を中心に回路構成とその動作を理解する。

2.　差動増幅回路
差動増幅回路の基本をふまえて、構成と動作を理解する。さらに、差動増幅回路を利用した乗算回路の構成と動作の基礎を学ぶ。

3.　電力増幅回路（１）
トランジスタの大振幅動作を理解し、Ａ級電力増幅回路の構成と動作について学ぶ。

4.　電力増幅回路（２）
Ｂ級プッシュプル電力増幅回路の構成と動作について学ぶ。

5.　演算増幅器の基礎
演算増幅器の特性を表す基本パラメータを理解し、理想演算増幅器の等価回路について学ぶ。さらに、実際に演算増幅器を使用する際に問題となることがある二次的パラメータについても学ぶ。

6.　演算増幅器の基本回路
演算増幅器の基本回路として、逆相増幅回路と正相増幅回路の構成と動作を学ぶ。さらに、増幅器の利得と帯域幅の関係を理解する。

7.　演算増幅器の線形演算回路への応用
演算増幅器を用いた加算回路や減算回路、積分回路等の線形演算回路の構成と動作について学ぶ。

8.　演算増幅器の非線形演算回路への応用
演算増幅器を用いた非線形演算回路について学ぶ。ここでは、非線形演算ための基本回路を理解し、具体例として対数変換回路や逆対数変換回路、波形変換回路等の構成と動作を学ぶ。

9.　帰還回路の基礎と発振回路（１）
帰還回路の基礎を学び、負帰還増幅回路と正帰還による発振回路の動作と発振条件を理解する。次に、低周波ＲＣ発振回路であるウィーンブリッジ発振回路とＲＣ移相形発振回路の構成とこれらの動作について学ぶ。

10.　発振回路（２）
高周波ＬＣ発振回路として、同調形発振回路、コルピッツ発振回路、ハートレー発振回路、水晶発振回路の構成と動作について学ぶ。

11.　発振回路（３）
電圧制御発振回路等の構成と動作について学ぶ。

12.　変復調回路（１）
振幅変調の基礎を学び、具体的な振幅変調回路と振幅変調波の復調回路の構成と動作を理解する。

13.　変復調回路（２）
角度変調である周波数変調と位相変調の基礎を学び、具体的な周波数変調回路と周波数変調波の復調回路の構成と動作を理解する。

14.　電子計算機による回路解析
電子計算機を利用した回路解析の意義とその方法について学ぶ。

15.　到達度の確認と解説
講義内容のまとめを行い、本科目の授業内容に関する理解度や到達度の確認とその解説を行う。

-

-

-

特になし。

-

-