工業化学実験１

Experiments on Industrial Chemistry 1

9942453

42CHEXP101

永田　衞男、佐川　拓矢、橋詰　峰雄

Mineo HASHIZUME, Morio NAGATA, Takuya SAGAWA

2024年度前期

2024 First Semester

金曜3限、金曜4限、金曜5限

Friday 3rd-5th Periods

工学部　工業化学科

Department of Industrial Chemistry, Faculty of Engineering

1.0単位

実験

Experiment

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① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

本実験は工業化学実験2とともに当学科における実験の入門として位置付けられ、２年次以降の各専門実験から卒業研究に至る一連の実験の端緒をなすものである。具体的には器具の取扱い、撹拌・加熱・分離・精製などの基本操作、データ処理法など、化学系実験において必要な基礎技術を含むさまざまな実験を実施する。

化学系実験において必要な基礎技術を”広く”体得するとともに、実験に対する心構え、安全対策を習得する。

化学実験の基礎を習得し、2年時以降の各専門実験に活かすことができるようになる。また他の化学に関する講義科目の内容と結びつけて化学の基礎をより深く理解できるようになる。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

予習をして授業に臨むこと。
白衣、安全ゴーグルを用意すること。
大学の方針により授業実施形態が変更となる場合がある。

課題に対する作文　Essay／ディベート・ディスカッション　Debate/Discussion／プレゼンテーション　Presentation／実験　Experiments

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準備学習：テキストを熟読し、実験当日はテキストを見なくても操作を行うことができるレベルまで内容を理解し、フローチャートなどを駆使した実験ノートを作成しておくこと。
復習：レポート作成を通じて実験の意味、理論的背景、結果の解釈等について理解を深めること。
その他必要に応じて講義中に指示する。

出席状況と実験操作技術（40％）、レポート（40％）、試験（20%）により評価する。
注）出席とは、授業に積極的に参加し、質問し、議論に加わることを指す。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

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教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

実験テキストを配布する。テキストの各項目を参照のこと。

１．ガイダンスおよび安全に関する講義
　工業化学実験1を始めるための諸注意（実験室のマナー、実験開始前の準備、事故災害の防止対策、事故発生時の対応方法）、実験ノートの書き方、レポートの作成（構成、グラフの表し方）等について理解し、以降の実験に活かすことができるようになる。
　学生実験、卒業研究等に必要な知識として、以下の項目を理解する。
○実験室の安全指針について
○試薬の分類（危険物、毒劇物の分類、安全評価法、一緒に保管してはいけないものなど）
○廃液の分類（総論的なもの、理科大独自のルールなど）
○実験室内の器具・装置の使い方
○火災・事故に対する処理方法、消火器の分類
○ガスの種類と性質、高圧ガス容器（ボンベ）の分類と取り扱い方法

２〜5．定性分析
　湿式法による無機定性分析／官能基分析／炎色反応、沈殿の生成、ろ過・洗浄、溶解などの基本操作を体得する。
　陽イオンの系統的定性分析、陰イオンの定性分析及び官能基分析を、反応の迅速性と操作の簡便さから、セミミクロ法を利用して実験する。陽イオンの分族・確認は、硫黄イオンを用いる６族式系統分析で行う。第５週では数種の金属イオンを含む未知試料について定性分析を行う。

6．プレゼンテーション
　プレゼンテーションの形式、発表原稿（スライド、ポスターおよび発表原稿）の書き方と纏め方、関連機器やソフトの使い方、発表の仕方などの基本を学習する。実際に、未知試料分析実験の内容について各自ポスターを作製し、プレゼンテーションを行う。
　　 　　
7．ガラス細工
　化学実験で使用するガラス器具の多くは手作りである。本テーマでは、異径のガラス管をつなぎあわせる課題を通じて、ガラス管の曲げ、吹き、引伸ばし等の操作について学習する。また、ガラス細工の難しさを体験するとともに、ガラス器具の大切さについて学ぶことを目的とする。

８．全体のまとめ
　各実験の理論的背景、実験操作法、結果の解釈などを確認し、解説により理解する。

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