シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
物理化学1
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Physical Chemistry 1
授業コード Class code
994215W
科目番号 Course number
42CHPHC201

教員名
近藤 行成
Instructor
Yukishige Kondo

開講年度学期
2024年度前期
Year/Semester
First Semester, 2024
曜日時限
金曜2限、金曜1限
Class hours
First- & second-period every other Friday
Second-period every Friday

開講学科・専攻 Department
工学部 工業化学科

Department of Industrial Chemistry, Faculty of Engineering
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義/演習

Lecture/Seminar
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
化学全般を学ぶにあたり、物質の変化あるいは状態の変化を理解し、解析する理論体系の一つに熱力学がある。本講義では、1学年の「物理化学基礎」で学んだ熱力学第1法則を復習したのち、熱力学第2および第3法則について理解することを目標とする。講義の後半では、熱力学の応用展開として化学平衡などについて理解し、それらを説明できるようになることを目標とする。
目的 Objectives
熱力学第1法則から第3法則、これらの法則の融合から生まれる自由エネルギーを理解することを目的とする。また、これらを理想気体に対し適用し、理想気体の熱力学パラメータを計算できるようになることを目的とする。
到達目標 Outcomes
熱力学第1法則から第3法則を十分に理解し、理想気体を対象として、熱力学法則を自在に適用できるようになること、及び熱力学パラメータを導出できるようになることを到達目標とする。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
「物理化学基礎」の講義内容を十分に理解しておくこと。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
小テストの実施 Quiz type test/反転授業 Flipped classroom
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準備学習・復習 Preparation and review
各授業終了時に次回の授業で講義する内容と、それと同じ内容の動画を紹介するので、教科書のその内容に該当する箇所を授業前に熟読するとともに、動画を視聴してくること。

また、授業内でのクイズや演習で、正解できなかった問について、自宅で復習すること。
成績評価方法 Performance grading policy
・小テスト(クイズ) 40% ほぼ毎回の授業で実施します
・到達度評価試験 60%(中間テストの成績を30%、到達度評価試験の成績を30%とします)
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
『アトキンス 物理化学(上) 第10版』東京化学同人
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
一例として、「物理化学演習」 荻野一善・妹尾学著 (東京化学同人)

授業計画 Class plan
第1回 「熱力学とは」
熱力学が身近な存在であり、生活に密着したものであることを理解できる。

第2回 「熱力学第1法則の概念」
 1年生科目「物理化学基礎」の復習。仕事と熱、内部エネルギー、等温膨張の可逆・不可逆過程について理解し、説明ができる。

第3回 「熱力学第1法則の方法論」
 1年生科目「物理化学基礎」の復習。エンタルピー、状態関数、CvとCpの関係について理解し、説明ができる。

第4回 「熱力学第2法則の概念(1)」
 孤立系おけるエントロピーの概念を理解できる。

第5回 「熱力学第2法則の概念(2)」
 孤立系おけるエントロピーが関わる事象について理解し、説明ができる。

第6回 「熱力学第2法則の概念(3)」
 孤立系におけるエントロピーを実在系(非孤立系)に適用する方法およびクラジウスの不等式について理解し、説明ができる。

第7回 「熱力学第2法則の概念(3)」
 孤立系におけるエントロピーを実在系(非孤立系)に適用する方法およびクラジウスの不等式について理解し、説明ができる。

第8回 「熱力学第2法則の方法論(1)」
 自由エネルギーとは何か、ヘルムホルツ自由エネルギーとギブス自由エネルギーについても理解し、説明ができる。

第9回 「熱力学第2法則の方法論(2)」
 内部エネルギーの性質とギブス自由エネルギーの性質、マクスウェルの関係式について理解し、説明ができる。

第10回 「熱力学第2法則の方法論(3)」
 化学ポテンシャルとフガシティーについて理解し、説明ができる。

第11回 「 純物質の相と相転移」
 純物質の相転移と化学ポテンシャルの関係について理解し、クラペイロンの式、クラジウス-クラペイロンの式の説明ができる。

第12回 「混合物の熱力学(1)」
 部分モル量と混合ギブス自由エネルギーおよび混合エントロピーが重要な場面を理解できる。

第13回 「混合物の熱力学(2)」
 部分モル量と混合ギブス自由エネルギーおよび混合エントロピーについて理解し、説明ができる。

第14回 「化学平衡(1)」
 化学平衡と自由エネルギーの関係に学び、混合自由エネルギーが最小となる点が平衡であることを説明できる。

第15回 「化学平衡(2)」
 反応ギブズ自由エネルギーとファントホッフの式について理解し、説明ができる。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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