シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
有機化学3及び演習
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Organic Chemistry and Practice 3
授業コード Class code
993M024
科目番号 Course number
3aBPCHP222

教員名
佐藤 一樹、和田 猛
Instructor
Takeshi Wada, Kazuki Sato

開講年度学期
2024年度前期
Year/Semester
2024 /1st Semester
曜日時限
水曜2限
Class hours
Wed/2st Period

開講学科・専攻 Department
薬学部 生命創薬科学科

Department of Medicinal and Life Sciences, Faculty of Pharmaceutical Sciences
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
1年の有機化学1,2で学んだ事項を受けて、カルボン酸誘導体の化学、医薬品合成に欠かせない炭素ー炭素結合生成反応の1つであるカルボニル化合物のエノレートの反応(アルドール反応など)などについて学ぶ。さらに、アミン化合物の性質と反応、医薬品に頻繁に見られる複素環化合物の構造、性質、反応性について学ぶ。また、分子軌道の重なりが重要なペリ環状反応(電子環状反応、付加環化反応など)をについて学ぶ。
目的 Objectives
カルボン酸誘導体の性質、合成法、反応について理解する。医薬品合成に欠かせないカルボニル縮合反応について理解する。さらに、アミン化合物の性質と反応、複素環化合物の構造、性質、反応性について理解する。また、ペリ環状反応(電子環状反応、付加環化反応など)のしくみを理解する。
到達目標 Outcomes
カルボン酸誘導体の性質、合成法、反応について説明できるようになる。医薬品合成に欠かせないカルボニル縮合反応について説明できるようになる。アミン化合物の性質と反応、複素環化合物の構造、性質、反応性について説明できるようになる。また、ペリ環状反応(電子環状反応、付加環化反応など)のしくみを分子軌道法により説明できるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
有機化学1、2を履修すること。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
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準備学習・復習 Preparation and review
学修簿に記載のある学修時間を満たすように、学生各人で各回の授業前に準備学習(予習)ならびに授業後に復習を行うこと。過去の講義動画を公開するので復習に活用すること。
成績評価方法 Performance grading policy
授業内に行う演習(10%)と定期試験の成績(90%)によって評価する。

Evaluation will be based on in-class exercises (10%) and regular examinations (90%).
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
ボルハルト・ショアー「現代有機化学(上)(下)」(化学同人)、ブルース「有機化学(上)(下)」(化学同人)

授業計画 Class plan
第1回 カルボン酸とニトリル(1)【方略】講義・演習
・カルボン酸をIUPAC規則に基づいて命名することができる。 
・カルボン酸を慣用名で記述することができる。
・カルボン酸の構造と性質を説明できる。
・カルボン酸の酸性度に及ぼす置換基効果を説明できる。

第2回 カルボン酸とニトリル(2)【方略】講義・演習
・カルボン酸の代表的な合成法を説明できる。
・カルボン酸の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。
・ニトリルの代表的な製法を説明できる。
・ニトリル類の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。

第3回 カルボン酸誘導体:求核アシル置換反応 【方略】講義・演習
・カルボン酸誘導体をIUPAC規則に基づいて命名することができる。 
・カルボン酸誘導体を慣用名で記述することができる。
・求核アシル置換反応の特徴について説明できる。
・カルボン酸誘導体(酸ハロゲン化物、酸無水物、エステル、アミド)の基本的性質と反応を列挙し、説明できる。
・カルボン酸誘導体(酸ハロゲン化物、酸無水物、エステル、アミド)の代表的な合成法について説明できる。

第4回 カルボニルα置換反応(1)【方略】講義・演習
・アルデヒド類およびケトン類の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。
・ケト-エノール互変異性について説明できる。
・カルボニル化合物の構造がα水素の酸性度に及ぼす影響について説明できる。

第5回 カルボニルα置換反応(2)【方略】講義・演習
・エノラートイオンの性質について説明できる。
・アルデヒドとケトンのαハロゲン化、アルキル化について説明できる。
・マロン酸エステル合成について説明できる。
・アセト作酸エステル合成について説明できる。

第6回 カルボニル縮合反応(1)【方略】講義・演習
・分子間および分子内アルドール反応が説明できる。

第7回 カルボニル縮合反応(2)【方略】講義・演習
・分子間および分子内クライゼン縮合が説明できる。
・マイケル反応(共役付加反応)が説明できる。

第8回 カルボニル縮合反応(3)【方略】講義・演習
・エナミンの反応が説明できる。
・ロビンソン環化反応が説明できる。

第9回 アミン類の化学(1)【方略】講義・演習
・アミン類をIUPAC規則に基づいて命名することができる。 
・アミン類を慣用名で記述することができる。
・代表的な生体内アミンを列挙し、化学的性質を説明できる。
・アミン類の塩基性度に及ぼす置換基効果を説明できる。

第10回 アミン類の化学(2)【方略】講義・演習
・アミン類の代表的な合成方法について説明できる。
・アミン類の代表的な反応について説明できる。

第11回 複素環化合物の化学(1)【方略】講義・演習
・代表的な複素環化合物をIUPAC規則に基づいて命名することができる。 
・代表的な複素環化合物を慣用名で記述することができる。
・生体内に存在する代表的な複素環化合物を列挙し、構造式を書くことができる。

第12回 複素環化合物の化学(2)【方略】講義・演習
・代表的な複素環化合物の性質を説明できる。
・代表的な含窒素複素環化合物の塩基性度を比較して説明できる。
・代表的な複素環化合物の反応を説明できる。

第13回 ペリ環状反応の化学(1)【方略】講義・演習
・ペリ環状反応(電子環状反応、付加環化反応、シグマトロピー転位反応)の特徴を説明できる。
・共役π系の分子軌道を説明できる。
・電子環状反応について説明できる。

第14回 ペリ環状反応の化学(2)【方略】講義・演習
・付加環化反応について説明できる。
・シグマトロピー転位について説明できる。

第15回 試験
 上述の目標の達成度を筆記試験により評価する。

SBOsコード(薬学部薬学科のみ 2023年度以前カリキュラム適用者対象)
学修事項(薬学部薬学科のみ 2024年度以降カリキュラム適用者対象)

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成25年度改訂版)に対応する項目(SBOs)及び薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)に対応する項目(学修事項)を授業計画欄下部に示す。
なお、各項目に紐づく内容については、以下URL先に示す。
URL:https://tus.box.com/s/ilc2p0ygiyz4ncj23ckp310rmaa0efdk

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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